「ワンマン運転」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
文章の改善
文章と項目の移設
16行目:
 
運賃収受システムとしては、運賃箱に運賃を投入する方式(日本、[[大韓民国|韓国]]、[[ハワイ州]]のバスなど)、運賃支払い時に乗車券を発行するケース([[オーストラリア]][[クイーンズランド州]][[ゴールドコースト]]のサーフサイドバス、台湾の距離比例運賃制のバス、[[シンガポール]]や[[イギリス]]のバスなど)がある。また、ヨーロッパ地方の路面電車や鉄道で[[信用乗車方式]]が普及している。
 
韓国のバスや、サーフサイドバスでは、安全対策(運転手への暴力行為)、および不正対策として運転席付近に監視カメラが設置されている。
 
また乗車カードの普及も進んでおり、日本の[[Suica]]システムに先がけて実用化された香港の[[八達通|オクトパス]]をはじめ、[[ICカード]]乗車券の普及も進んでいる。電子マネーが普及している地域ではつり銭の用意がない場合が多く、乗客にとっても利便性が高い。なお、世界的にはこれらの乗車券を「[[スマートカード]]」と呼称するのが一般的である。
68 ⟶ 66行目:
鉄道の場合、運転士の失神などで一定時間機器操作がなされなかったときに非常ブレーキを動作させる[[緊急列車停止装置]]や、事故時に付近の列車を停止させる[[列車防護無線装置]]、車内の乗客との非常通報・通話装置などが設けられる。また、ホームに後方確認用ミラーや[[ビデオカメラ]]・モニターを設置し、照明の増設や上屋高さの向上など安全確認をしやすくする改良も行われる。
 
バスの場合、[[バスジャック]]が発生した際の非常通報装置が設けられることもある。また[[狭隘路線|狭隘区間を有する路線]]では、後部モニター装置つき車両を導入したり、狭隘区間のみ誘導員を乗車させたりすることがある。韓国のバスや、サーフサイドバスでは、安全対策(運転手への暴力行為)、および不正対策として運転席付近に監視カメラが設置されている。
 
=== 運賃支払方法 ===
107 ⟶ 105行目:
 
鉄道や路面電車では原則として利用者の有無に関わらず、各駅(停留所)に停車して客扱いを行う。対してバスや一部の路面電車では、到着までに降車ボタンが押されず、乗車を待つ利用者がいない場合は停留所を通過するものがある。
 
==== 前乗り前降り ====
乗降客が少ない区間、もしくは路線運賃体系上で整理券を発行しない第一区間以外で用いられるものである。前払い方式と整理券方式の後払いがある。
 
主に乗降口が一箇所しかない高速バスやそれに準じた車両(トップドア車)を用いる一般路線バスで用いられる。また、2ドア車の中(後)ドアを半永久的に締め切り、事実上のトップドア車として前乗り前降り方式で使用する場合もある。そのほかに、[[関東自動車 (栃木県)]]や[[箱根登山バス]]、[[会津乗合自動車]]、また沖縄県内各社<ref>那覇バスの市外線車両、琉球バス交通のノンステップバス、沖縄バスのノンステップバス及び新車ワンステップバス、東運輸のバリアフリー対応の車両がこれに該当。</ref>では、後部ドアも開閉可能ではあるが通常は使わず(車椅子で乗降する場合のみ使用)、前乗り前降り方式で運行する路線がある。この場合、大部分の路線ではベビーカーは乗降する際、折りたたむ必要がある。[[濃飛乗合自動車]]及び[[羽後交通]]では豪雪対策として採用している。大・中型車両の入口と出口が分かれている事業者であっても、小型車両においては以前のマイクロバスが構造上原則としてトップドアであるために前乗り前降りを採用している場合もある。かつて[[神奈川中央交通]]の多区間運賃制でも、この方式が採用されていたが、沿線利用者の要望や、バリアフリーに対応するため、中乗り前降りに変更された<ref>[[神奈川中央交通]] お知らせ 2017年3月17日 3/21(火)から町田・多摩営業所管内で乗降方式変更(一部系統除く)</ref>。[[濃飛乗合自動車]]及び[[羽後交通]]では豪雪対策として採用している。大・中型車両の入口と出口が分かれている事業者であっても、小型車両においては以前のマイクロバスが構造上原則としてトップドアであるために前乗り前降りを採用している場合もある
 
鉄道でも採用があり、[[北海道旅客鉄道|JR北海道]]はすべてこの方式である。改札業務を行っている駅ではホーム側の全ドアが開くが<ref>運転士が使用する携帯時刻表では全ドアが開扉する駅では停車場名(駅名)の横に丸印の「全」という赤文字の押印がされている。</ref>、朝晩の無人時間帯(窓口営業時間外)は無人駅と同様に前ドアのみが開く。[[九州旅客鉄道|JR九州]]では[[日豊本線]]の[[宗太郎駅]]で採用されている。
 
==== 前乗り中(後)降り ====
113 ⟶ 118行目:
主に均一運賃の路線で用いられる方式である。この場合、乗車時に所定の運賃を運賃箱へ投入する。事業者によっては釣り銭を出すことができる(できない場合は両替して投入する)。大都市部の一般路線バスに多いほか、軌道線では[[都電荒川線]]・[[東急世田谷線]]・[[豊橋鉄道東田本線]]などで採用されている。世田谷線は2両編成の最前部と最後部のドアに乗務員(運転士・案内係)を配置し、降車は乗務員が配置されていない中間部のドアから行う。この方式を「連結2人乗り」と称しており、前身の[[東急玉川線]]時代より行われている。なお、車両後部に配置される案内係はドア開閉や安全確認を行わず、すべて運転士が行っている。
 
大都市圏の一部を中心に、前乗り中(後)降り式で区間制運賃としている路線もある。この場合、乗客は乗務員に降車地を申告し、その降車地までの運賃を支払う。信用乗車制前払いとも呼ばれ、[[東急バス]]・[[京浜急行バス]]・[[神奈川中央交通]]・[[江ノ電バス]]・[[西武バス新座営業所|西武バス]]・[[奈良交通]]・[[東武バス]]・[[京成バス]]などの一部路線で採用されている。
 
ワンマン運転は当初、大都市の均一区間から導入が始められたため前乗り中(後)降りが主流だったが、大阪市交通局や[[京都市交通局]](バス)や[[近鉄バス]](近鉄直営の近畿日本鉄道自動車局時代)などの様に中(後)乗り前降りに変えた例もある。
140 ⟶ 145行目:
[[富山ライトレール富山港線|富山ライトレール]]では、降車時間の短縮対策としてICカード「passca(自社発行)」及び「[[ecomyca]]([[富山地方鉄道]]発行)」の利用者に限り、全てのドアから降車できる「信用降車」を取り入れている<ref>[http://www.t-lr.co.jp/news/news0336.html 信用降車を終日実施いたします] 富山ライトレール 2017年10月5日 2016年10月16日閲覧。</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.t-lr.co.jp/news/update/file_0336.pdf 信用降車を終日実施いたします]}} - 富山ライトレール 2017年10月5日 2016年10月16日閲覧。</ref><ref>テレビ朝日系 [[羽鳥慎一モーニングショー]] 「ショーアップ」コーナー 2017年10月10日放送</ref><ref>{{Citenews|title=富山ライトレールの「信用降車」を終日に拡大 10月15日から… ICカードに限定|url=https://response.jp/article/2017/10/10/300861.html|publisher=Response|date=2017-10-10|accessdate=2017-10-16}}</ref><ref>{{Citenews|title=富山ライトレール、係員ノーチェックの「信用降車」終日実施へ 不正は大丈夫?|url=https://trafficnews.jp/post/78786|publisher=乗りものニュース|date=2017-10-14|accessdate=2017-10-16}}</ref>。
 
<br />
==== 前乗り前降り ====
乗降客が少ない区間、もしくは路線運賃体系上で整理券を発行しない第一区間以外で用いられるものである。前払い方式と整理券方式の後払いがある。
 
主に乗降口が一箇所しかない高速バスやそれに準じた車両(トップドア車)を用いる一般路線バスで用いられる。また、2ドア車の中(後)ドアを半永久的に締め切り、事実上のトップドア車として前乗り前降り方式で使用する場合もある。そのほかに、[[関東自動車 (栃木県)]]や[[箱根登山バス]]、[[会津乗合自動車]]、また沖縄県内各社<ref>那覇バスの市外線車両、琉球バス交通のノンステップバス、沖縄バスのノンステップバス及び新車ワンステップバス、東運輸のバリアフリー対応の車両がこれに該当。</ref>では、後部ドアも開閉可能ではあるが通常は使わず(車椅子で乗降する場合のみ使用)、前乗り前降り方式で運行する路線がある。この場合、大部分の路線ではベビーカーは乗降する際、折りたたむ必要がある。かつて[[神奈川中央交通]]の多区間運賃制でも、この方式が採用されていたが、沿線利用者の要望や、バリアフリーに対応するため、中乗り前降りに変更された<ref>[[神奈川中央交通]] お知らせ 2017年3月17日 3/21(火)から町田・多摩営業所管内で乗降方式変更(一部系統除く)</ref>。[[濃飛乗合自動車]]及び[[羽後交通]]では豪雪対策として採用している。大・中型車両の入口と出口が分かれている事業者であっても、小型車両においては以前のマイクロバスが構造上原則としてトップドアであるために前乗り前降りを採用している場合もある。
 
鉄道でも採用があり、[[北海道旅客鉄道|JR北海道]]はすべてこの方式である。改札業務を行っている駅ではホーム側の全ドアが開くが<ref>運転士が使用する携帯時刻表では全ドアが開扉する駅では停車場名(駅名)の横に丸印の「全」という赤文字の押印がされている。</ref>、朝晩の無人時間帯(窓口営業時間外)は無人駅と同様に前ドアのみが開く。[[九州旅客鉄道|JR九州]]では[[日豊本線]]の[[宗太郎駅]]で採用されている。
 
== 中国におけるワンマン運転 ==