「食事と身体活動、健康についての世界戦略」の版間の差分

'''食事と運身体活動、健康についての世界戦略'''（しょくじとうしんたいかつどう、けんこうについてのせかいせんりゃく、Global Strategy on Diet, Physical Activity and Health）は、2004年5月の世界保健総会により提唱された、非伝染性疾病対策についての世界戦略である<ref>[http://www.who.int/dietphysicalactivity/en/ 食事と運身体活動、健康についての世界戦略]（世界保健機関）、[http://www.who.int/dietphysicalactivity/strategy/eb11344/strategy_english_web.pdf 全文]</ref>。

'''食事と運身体活動と健康に関する世界戦略'''とも呼ばれる。

人生を通じて良好な[[健康]]を維持するためには、健康的な[[食事]]と定期的な[[スポーツ|運身体活動]]を欠かすことはできない。不健康な食事と運身体活動の低下は、[[血圧]]、[[血糖値]]の上昇、異常な血中脂質、過体重、[[肥満]]の原因となり、心臓血管疾病、[[癌]]、[[糖尿病]]といった慢性疾病をもたらす。

実際のところ、一年あたり、果物と野菜の摂取不足により270万人が、運身体活動不足により190万人が死んでいるという試算がある。

2004年、世界保健機関は、不健康な食事と運身体活動不足の低下に対して効果的な戦略を形成、実施することは、これらの疾病や死亡を減少させる、またとない機会であるとして、食事と運身体活動、健康についての世界戦略を取りまとめた。

=== 運身体活動についての勧告 ===

運身体活動はエネルギー消費の重要な決定要因であり、そのためエネルギー・バランスと体重管理の基本である。運身体活動は心臓血管疾病と糖尿病のリスクを低減し、肥満に関連した疾病に限らず多くの疾病に大きな恩恵をもたらす。また運身体活動は、体重に変化がなかったとしても、血圧を下げ、高濃度のリポタンパク・コレステロールを改善し、過体重の人々の血糖管理を改善する。また大腸がんと女性の乳がんのリスクを下げる。

* ほぼ毎日の最低30分の規則的な中程度の運身体活動は、心臓血管疾病や糖尿病、[[大腸癌]]、[[乳癌]]のリスクを下げる

* 体重管理のためには、より多くの運身体活動が必要である