「クモノスホコリ」の版間の差分

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'''クモノスホコリ''' ''Cribraria cancellata'' (Batsch) Nann.-Brem は、変形菌綱モジホコリ亜綱コホコリ目アミホコリ科アミホコリ属の変形菌の一つで、この類ではもっともよく見られるものの一つ。
 
[[子実体]]は長い柄の先に単独の胞子嚢をつける、いわゆる単子嚢体で、全体が赤褐色から暗褐色、多数が基盤上に一面に生じる。柄は先端に向かって細くなり、胞子嚢の下で細くなってここで頷くように曲がるものがよく見られる。背丈は5mmくらい程度である
[[Image:Cribraria cancellata kmnsh03.JPG|right|220px|thumb|胞子嚢壁の肋]]
 
子嚢は径0.7mmほどのほぼ球形、あるいは上下にやや扁平になる。この類は胞子嚢の壁に網状の構造があって、[[胞子]]が飛散した後にもそれが残る。他方で胞子嚢内部の網状構造である細毛体は持たず、そのため、胞子が飛散した後の胞子嚢はふくらんだ綿のようにならず、中身が空になった籠のようになる。特にこの種は、壁網ではなく、柄のつく側を極とすると[[経線]]方向に当たるような縦方向の筋(肋)のみが強く発達するのが特徴で、網の形にならない。その形はちょっと[[ビンゴゲーム]]のボールを入れる籠を思わせる。実際にはこの肋の間にはるかに細い筋(連結糸)があって、それによって肋は互いに連結されており、顕微鏡で見ればちゃんと網になっている。ただ、この連結糸は肋に比べるとはるかに細いので、[[実体顕微鏡]]程度でははっきり見えない。ついでにまた、[[プレパラート]]にすると割と比較的簡単に切れる。肋の数は40-50本になる。
[[Image:Cribraria cancellata kmnsh04.JPG|right|220px|thumb|胞子嚢壁の肋・拡大]]
 
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