「精進料理」の版間の差分

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仏教寺院や[[道観|道教廟観]]で出されるもの。僧侶、[[道士]]が作り、自身が日常食べる質素なものと、専門の料理人が作る法事、接客用の特別なものがある。殺生をしないこと、[[禁葷食]]が基本であり、[[ショウガ]]も用いないことが多い。道観では[[道教]]の養生論により食材や生薬が選ばれる点で違いがあり、仏教素菜と分けて考える場合もある。
;宮廷素菜
唐から清の宮廷内で出されたもの。専門の料理人が作り、[[清]]代には皇帝、皇后などが敬虔な信者となり、特別に「素局」という部門を設置し、寺観素菜と同じ基準で作られた時期もある。また、皇帝によっては、単なる気分転換に食べられた場合もある。また、健康維持の薬膳として食べる場合は、栄養、効用重視で作られ、庶民が手に入れられない生薬を使うこともあった。
;市肆素菜
いわゆる「素菜館」、「素食処」、「素飯館」、「蔬菜館」など、市中の精進料理店で出されるもので、料理人が作る。宋代に宮廷料理人出身者などにより出現したが、味や見た目を重視するため、手間をかけたり、材料を吟味した料理が多く、素材は野菜やきのこであっても、肉、魚、エビなどの[[出汁]]や[[酒]]、[[ラード]]などの動物性油脂を使うことがよくある<ref>趙英伝、「民間仿葷素菜」『四川烹飪』2005年第9期pp38~39、成都</ref>。また、[[鶏卵]]や[[冬虫夏草]]の使用も行われる。