「モレーン」の版間の差分

'''モレーン'''（{{En|moraine}}、'''堆石'''、'''氷堆石'''）とは、[[氷河]]が[[谷]]を削りながら時間をかけて流れる時、削り取られた[[岩石]]・[[岩屑]]や[[土砂]]などが[[土手]]のように[[堆積]]した[[地形]]のことである<ref>{{HarvnbSfn|岩田修二|2011|p=201}}</ref>。[[地形学]]上の定義では[[土手]]状の地形を指す。[[堆積物]]に注目した場合だし、モレーン小疇(1985)によると、近年<!-- 1985年時点での「近年」であり、新しいう用語書籍・論文等でより適当な記述がモレーン堆積物を指すある場合もあったが、{{要は本文・出典|範囲=最近ごと置き換えてください。-->では区別、混乱防止のため、氷河により運ばれた岩屑、その集合体、それらはにより形成される地形を[[デブリ]]や、[[ティル]]、モレーンと呼ばれび分ける傾向があようになってきている{{Sfn|date小疇|1985|p=2017年12月120}}。こうしたモレーン堆積物は[[シルト]]状のものから[[巨礫]]まで幅広く含まれ、通常淘汰が悪い。

氷河の後退などによりモレーンが氷河と切り離され、氷河との間の空間に溶けた水が溜まり[[氷河湖]]を形成することがある。氷河の後退によってモレーンとの間に出来た<!-- ここから出典あり -->氷河湖は、モレーンの崩壊によって決壊し[[洪水]]を起こす可能性がある<ref>{{HarvnbSfn|岩田修二|2011|p=247}}</ref>。実際に[[ネパール]]や[[ブータン]]で何度か[[氷河湖決壊洪水|氷河湖が決壊して洪水が発生]]し、{{要出典|範囲=下流部に死者を出す被害をもたらしたことがあるため、氷河湖の水位を下げるなど早急な対策が求められている|date=2017年12月}}。

* {{CitationCite book|和書|author=岩田修二小疇尚|author-linkeditor=岩[[貝塚爽平]]・[[太田修二陽子 (地理学者)|太田陽子]]・小疇尚・小池一之・[[野上道男]]・[[町田洋 (火山学者)|町田洋]]・[[米倉伸之]]|year=20111985|title=写真と図で見る地形学|chapter=氷河地形学|pages=116-121|publisher=[[東京大学出版会]]|isbn=978-4-13-060756062080-82|ref={{Sfnref|小疇|1985}}}}