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== 概要 ==
元々は、[[ナイル川]]東岸のテーベ(現・[[ルクソール]])地方の大気の守護神、豊饒神である。その名前の通り、大気は
[[エジプト中王国|中王国]]時代[[エジプト第11王朝|第11王朝]]の[[メンチュヘテプ2世]]が[[テーベ]]を首都としてエジプトを再統一して以来、[[エジプト末期王朝|末期王朝]]時代の[[エジプト第30王朝|第30王朝]]までの1,700年余りにわたり、[[ラー]]神と一体化し、「'''アメン=ラー'''」としてエジプトの歴史・文明の中心に位置し、'''エジプトの神々の主'''とされた。ファラオも「アメンの子」と捉えられるようになり[[エジプト第12王朝|第12王朝]]の王アメン・エム・ハト、[[エジプト新王国|新王国]]時代[[エジプト第18王朝|第18王朝]]の王[[ツタンカーメン|トゥト・アンク・アメン]]など歴代の[[ファラオ]]の名にも含まれている。
新王国時代には、アメン神殿と祭司団は
エジプト最大の神殿である[[カルナック神殿]]に祭られており、神殿の大列柱室などに見られる数々の壁画には、2枚の羽を冠した人物像として刻み込まれている。また牡羊として表現されることもある。[[世界遺産]]第一号である[[アブシンベル神殿]]内の至聖所に座するその像は、[[エジプト第19王朝|第19王朝]]のファラオであった[[ラムセス2世]]像とともに、春と秋の特定の日に1回ずつ、奥まで届く太陽の光によって照らし出されるようにするために、天文学的計算に基づいた配置となっている。
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