「ワンマン運転」の版間の差分

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「ワンマン」は [[:en:One-man operation|One-man operation (OMO)]] と言う語句<ref>一部事業者ではOne person train operation(OPTO)など独自の呼び方を使用するものもある</ref>で[[アメリカ合衆国]]でも用いられている。また、英語で'''conductorless'''(車掌抜き)とも表記されるため、[[京阪電気鉄道]]などではワンマン表示の下に、conductorlessの英字を併記している。
 
運賃収受システムとしては、[[運賃箱]][[運賃]]を投入する方式(日本、[[大韓民国|韓国]]、[[ハワイ州]]のバスなど)、運賃支払い時に乗車券を発行するケース([[オーストラリア]][[クイーンズランド州]][[ゴールドコースト]]のサーフサイドバス、台湾の距離比例運賃制のバス、[[シンガポール]]や[[イギリス]]のバスなど)がある。また、ヨーロッパ地方の路面電車や鉄道で[[信用乗車方式]]が普及している。
 
また乗車カードの普及も進んでおり、日本の[[Suica]]システムに先がけて実用化された香港の[[八達通|オクトパス]]をはじめ、[[ICカード]]乗車券の普及も進んでいる。電子マネーが普及している地域ではつり銭の用意がない場合が多く、乗客にとっても利便性が高い。なお、世界的にはこれらの乗車券を「[[スマートカード]]」と呼称するのが一般的である。
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主に均一運賃の路線で用いられる方式である。この場合、乗車時に所定の運賃を運賃箱へ投入する。事業者によっては釣り銭を出すことができる(できない場合は両替して投入する)。大都市部の一般路線バスに多いほか、軌道線では[[都電荒川線]]・[[東急世田谷線]]・[[豊橋鉄道東田本線]]などで採用されている。世田谷線は2両編成の最前部と最後部のドアに乗務員(運転士・案内係)を配置し、降車は乗務員が配置されていない中間部のドアから行う。この方式を「連結2人乗り」と称しており、前身の[[東急玉川線]]時代より行われている。なお、車両後部に配置される案内係はドア開閉や安全確認を行わず、すべて運転士が行っている。
 
バスにおいては、大都市圏の一部を中心に、前乗り中(後)降り式で区間制運賃としている路線もある。この場合、乗客は乗務員に降車地を申告し、その降車地までの運賃を支払う。信用乗車制前払い(または運賃申告方式)とも呼ばれ、[[東急バス]]・[[京浜急行バス]]・[[神奈川中央交通]]・[[江ノ電バス]]・[[西武バス新座営業所|西武バス]]・[[奈良交通]]・[[東武バス]]・[[京成バス]]などの一部路線で採用されている。利点として、ラッシュ時間帯における降車時間の短縮などが挙げられるが、運賃の誤収受が起こりやすいほか、普及が進むICカードでは引き落とし額設定のため乗車に要する時間が増えるため、バスの遅延が指摘されている<ref>{{Cite web|url=https://trafficnews.jp/post/47710|title=路線バスは難しいは間違い? 乗り方、基本は3通り しかし特殊例も|accessdate=2019-01-05|publisher=乗りものニュース}}</ref>
 
ワンマン運転は当初、大都市の均一区間から導入が始められたため前乗り中(後)降りが主流だったが、大阪市交通局や[[京都市交通局]](バス)や[[近鉄バス]](近鉄直営の近畿日本鉄道自動車局時代)、[[船橋新京成バス]]、[[松戸新京成バス]]などの様に中(後)乗り前降りに変えた例もある。
 
==== 中(後)乗り前降り ====
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後払い(整理券)方式の乗降客が比較的多い区間、または路線運賃体系上の第一区間(整理券発行不要区間)で用いられる。乗車時に後扉(入口)付近の発行機で整理券を取り、降車時に整理券番号に応じた運賃を払う。多くの路線バスのほか、本州・四国・九州のローカル鉄道路線やほとんどの路面電車で採用されている。関西地方では、整理券を発行しない均一料金制の路線バスも一部を除き後乗り前降り(降車時払い)になっている。
 
ワンマン化の過渡期(ワンマン運転は当初、大都市の均一区間から導入が始められたため前乗り中(後)降りが主流だった)や同じ地域内で事業者の運行形態や乗降の扱いの違い(尼崎市や伊丹市の各交通局は均一区間の前乗り中(後)降りに対して阪急バスや阪神バスは整理券方式の中(後)乗り前降り、奈良交通の場合は同じ事業者でも奈良市中心部では系統によって前乗り中(後)降り先払いと中(後)乗り前降り後払いで運賃支払いの扱いが違う)などで前乗り中(後)降りと混在している例がある。神奈川中央交通では中(後)乗り前降り 、前乗り前降り 、前乗り中(後)降りの3通りの乗車方法を採用していたため、乗り方が複雑になっていたことから、2012年より前乗り前降りの路線を中(後)乗り前降りに変更している<ref>{{Cite web|url=https://trafficnews.jp/post/47710|title=路線バスは難しいは間違い? 乗り方、基本は3通り しかし特殊例も|accessdate=2019-01-05|publisher=乗りものニュース}}</ref>
 
[[不正乗車|キセル]]防止のため、乗車用の後ろ扉を降車用の前扉から少し遅れて開けるようにしたり、ホームに乗客がいない場合は後ろ扉を開けないか、すぐに閉める運転士も多い。半自動扉(客用ドアボタンで開閉するもの)の場合(無人駅での停車中)は乗車用の後ろ扉の「開」ボタン(車内)では開扉できない(車外の「開」ボタン、車内の「閉」ボタンは操作可能)。降車用の前扉は車内の「開」「閉」ボタンの操作は可能。またその観点から、駅の出入口付近に列車を停車させるようにした駅もある。