「死後硬直」の版間の差分

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== 進展 ==
=== 硬直 ===
死後硬直の進展は環境温度等の影響を受けるが、20℃前後では通常死後2 - 3時間程度経過してから徐々に[[内臓]]、[[顎]]や[[首]]から始まり、死後12時間ほどで大関節、末梢関節などの全身に及ぶ。これらの進行を'''「下行型硬直」'''というがこの現象について近年の報告では、筋のタイプ(速筋・遅筋)によって硬直の発現に時間差があり、筋肉質の青壮年者で経過が速く、老人・小児では遅い。
 
筋肉への[[酸素]]の供給が絶たれると好気的な[[代謝]]は停止するが、嫌気的な代謝は継続して行われる。つまり筋肉中のATPが消費され、[[グリコーゲン]]が嫌気的に分解されて[[乳酸]]を生成する。これによって徐々に筋肉の[[水素イオン指数|pH]]が低下する。最低到達pHになると嫌気的な代謝も阻害されるため、それ以下にpHが下がることはない。pHの低下に伴い、筋源繊維タンパク質であるミオシンとアクチンが強く結合してアクトミオシンを生成し、筋肉は硬い状態になる。