「永劫回帰」の版間の差分

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== 概要 ==
ニーチェの後期思想の根幹をなす思想であり、『[[ツァラトゥストラはこう語った]]』においてはじめて提唱された。
 
信仰の外にあるということで永劫的に同じ場にある信仰外不変同一存在のことを表している。信仰することによる向上は存在しないということである。この見方を「存在論」と呼んでしまうと、この永劫回帰する者の生成変化に即する生成論的ありようを見えなくさせるので良くない。
 
「[[時間]]は無限であり、物質は有限である」という前提に立ち、無限の時間の中で有限の物質を組み合わせたものが世界であるならば、現在の世界が過去に存在し、あるいは将来も再度全く同じ組み合わせから構成される可能性について示唆している。ニーチェにおいて、この世界の円環的構造は、たんに存在論的なものにとどまらず、[[自由意志]]の問題と結びつけられる。