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=== 歴史 ===
==== ドイツ ====
バンドネオンは、先行する蛇腹楽器の改良の積み重ねから誕生した楽器である。<br>
[[File:Hans Martin Sutermeister playing bandoneon.JPG|thumb|200px|right|バンドネオンを頭上に持ちあげ笑顔で弾く[[ハンス・マーティン・ズーターマイスター]](スイス)。本来のバンドネオンは顔の表情も奏法も自由な楽器であった。]]
1829年、[[ウィーン]]の楽器製作家シリル・デミアンは[[アコーディオン]]を発明した。<br>
ドイツの[[ケムニッツ]]市の楽器製作家ウーリッヒ(Carl Friedrich Uhlig)は、ウィーンに旅したときにデミアンのアコーディオンを購入し、それをヒントに、バンドネオンの原型も含むさまざまなタイプの[[コンサーティーナ#ジャーマン・コンサーティーナ|ドイツ式コンサーティーナ]]した。<br>
その後、同じドイツの楽器製作家[[ハインリヒ・バンド]]は、ケムニッツ市へ旅した際にウーリッヒのコンサーティーナを購入し<ref>渡辺芳也『アコーディオンの本』(春秋社、1993年)p.98</ref>、これ低音域もと拡張するなどボタン配列変更を加えて、1847年にバンドネオンを考案した。ただしバンド自身は当初、自分の楽器を「アコーディオン」と呼び<ref>『アコーディオンの本』p.83</ref>、「バンドネオン」とは呼ばなかった。後に、バンド楽器は野外で名前と、アコーディオン教会の儀式で[[パルガ]]の代用として使」を組み合せて「Bandonion」という楽器名が生まれた。Bandon'''i'''onの綴、クラシック音楽や民俗音楽が現在演奏で使用Bandon'''e'''onに変更された正確な時期や経緯は、不明である。<br>
バンドネオンの発明者はハインリヒ・バンドであるが、バンドネオンの基本原理を開発した始祖はウーリッヒであると言える<ref name="マルヤマ2018d"/>。<br>
バンドネオンは野外での教会の儀式で[[パイプオルガン]]の代用として使われたり、クラシック音楽や民俗音楽の演奏で使用された。<br>
ドイツはバンドオネンの故郷であるが、他の蛇腹楽器との競合などさまざまな理由で、20世紀半ば以降は演奏人口が激減し、今日に至っている。
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File:C.F.Uhlig Bandoneon.jpg|ウーリッヒのバンドネオン。ボタン鍵の数や配列以外は、現在のバンドネオンとほぼ同じである。
File:Kofferetikett C.F.Uhlig Harmonika Fabrik.jpg|ウーリッヒのラベル。初期型のバンドネオンが描かれている。綴りはまだBandon'''i'''onである。
[[File:Hans Martin Sutermeister playing bandoneon.JPG|thumb|200px|right|バンドネオンを頭上に持ちあげ笑顔で弾く[[ハンス・マーティン・ズーターマイスター]](スイス)。本来のバンドネオンは顔の表情も奏法も自由な楽器であった。]]
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==== アルゼンチン ====