「虫垂炎」の版間の差分

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何らかの原因で虫垂内部で[[細菌]]が増殖し炎症を起こした状態である。炎症が進行すると虫垂は壊死を起こして[[穿孔]]し、[[膿|膿汁]]や[[腸液]]が[[腹腔]]内へ流れ出して[[腹膜炎]]を起こし、重症化すると死に至ることもある。昔は「スイカやブドウの種を飲み込むと盲腸になる」などと言われていたが、{{要出典範囲|果実の種子の誤飲と虫垂炎の発症との間に因果関係は無い|date=2017年10月}}。
 
原因は様々であり、明らかにならない事も多いが、まれに原因が異物と判断される物がある。例えば、[[蟯虫]]迷入<ref>阿部義蔵、富田涼一、松田光郎 ほか、[httphttps://doi.org/10.11231/jaem1993.13.881 蟯虫迷入を認めた小児急性虫垂炎の1例] 日本腹部救急医学会雑誌 Vol.13 (1993) No.6 P.881-883, {{doi|10.11231/jaem1993.13.881}}</ref>、植物の種子<ref name=jjsa.61.991>大楽耕司、西健太郎、久我貴之 ほか、[httphttps://doi.org/10.3919/jjsa.61.991 魚骨が原因と考えられた急性虫垂炎の1例] 日本臨床外科学会雑誌 Vol.61 (2000) No.4 P.991-994, {{doi|10.3919/jjsa.61.991}}</ref>、魚骨刺入<ref name=jjsa.61.991 /><ref>築野和男、丸山正董、山崎達雄 ほか、[httphttps://doi.org/10.5833/jjgs.34.114 魚骨刺入が原因となった急性虫垂炎の1例] 日本消化器外科学会雑誌 Vol.34 (2001) No.2 P.114-117, {{doi|10.5833/jjgs.34.114}}</ref>、肺癌虫垂転移<ref>吉田淳、岩佐真、世古口務 ほか、[httphttps://doi.org/10.5833/jjgs.14.113 肺癌虫垂転移による急性虫垂炎の1例] 日本消化器外科学会雑誌 Vol.14 (1981) No.1 P.113-116, {{doi|10.5833/jjgs.14.113}}</ref>、誤飲した乳歯<ref name=jjsa.78.532>林憲吾、羽田匡宏、大島正寛 ほか、[httphttps://doi.org/10.3919/jjsa.78.532 誤飲した乳歯による急性虫垂炎の1例] 日本臨床外科学会雑誌 Vol.78 (2017) No.3 p.532-535, {{doi|10.3919/jjsa.78.532}}</ref>、義歯<ref>高垣敬一、村橋邦康、岸本圭永子 ほか、[httphttps://doi.org/10.3919/jjsa.71.2383 義歯が原因となった急性虫垂炎の1例] 日本臨床外科学会雑誌 Vol.71 (2010) No.9 P.2383-2387, {{doi|10.3919/jjsa.71.2383}}</ref>などの報告がある。
 
== 疫学 ==
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=== 血液検査 ===
虫垂炎に特異的な所見はない。炎症反応が指標となる<ref>生駒茂、迫田晃郎、田畑峯雄 ほか、[httphttps://doi.org/10.11231/jaem1984.10.783 当院における小児急性虫垂炎と腸重積症の検討] 腹部救急診療の進歩 Vol.10 (1990) No.5 P.783-787, {{doi|10.11231/jaem1984.10.783}}</ref>。
* [[白血球]]数は炎症に伴って増加する。
* [[C反応性蛋白|CRP]]も同様に上昇する。
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** 肺炎
* ほか
** 子宮内膜症<ref>藤澤秀樹、千見寺徹、水谷正彦 ほか、[httphttps://doi.org/10.5833/jjgs.23.1928 急性虫垂炎症状を呈した虫垂子宮内膜症の1例] 日本消化器外科学会雑誌 Vol.23 (1990) No.7 P.1928-1931, {{doi|10.5833/jjgs.23.1928}}</ref>
 
== 治療 ==