「ヨウ化銅(I)」の版間の差分

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== 利用 ==
=== 有機合成化学における利用 ===
ヨウ化銅(I)は触媒、ヨウ素化試薬として有機合成化学で用いられる。[[薗頭カップリング]]、[[ウルマン反応]]などの[[クロスカップリング反応]]において触媒、あるいは助触媒とされる。また、ヨウ化ナトリウムとともに、臭化アリールからヨウ化アリールへの変換に用いられる<ref>Klapars, A.; Buchwald, S. L. ''J. Am. Chem. Soc.'' '''2002''', ''124'', 14844−14845. DOI: [httphttps://dx.doi.org/10.1021/ja028865v 10.1021/ja028865v]</ref>。ヨウ化アリールは[[薗頭カップリング]]、[[ヘック反応]]、[[鈴木・宮浦カップリング]]、[[右田・小杉・スティルカップリング]]、[[ウルマン反応]]などの各種カップリング反応において臭化アリールより高い反応性を示すため、この変換は重要である。
 
[[東京大学]]の[[福山透]]らは、ヨウ化銅(I)と[[酢酸セシウム]]を用いた[[芳香族アミノ化反応]]を開発し、[[全合成]]に用いている<ref>Okano, K.; Tokuyama, H.; Fukuyama, T. ''Chem. Asian J. '' '''2007''', ''3'', 296 - 309. DOI: [httphttps://dx.doi.org/10.1002/asia.200700282 10.1002/asia.200700282]</ref>。
 
[[チオシアン酸イミダゾリウム]]を添加し結晶を微細化したヨウ化銅(I)は、固体型[[色素増感太陽電池]]への応用が研究されている<ref>{{Cite book|和書