「工芸茶」の版間の差分

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== 工芸茶の産地と歴史 ==
中国[[福建省]]北部の福安市や福鼎市などを中心とした茶葉加工工場で生産される。主に[[白茶]]をベースに、千日紅や百合、ジャスミンなど、茶葉の中に乾燥した花を糸で編み入れる。成型後、手の込んだものはジャスミンのつぼみで香りづけが行われる。安徽省の黄山の緑茶を使った造形茶が原型<ref>[https://baike.baidu.com/item/%E9%BB%84%E5%B1%B1%E7%BB%BF%E7%89%A1%E4%B8%B9/1143134 黄山绿牡丹 - 百度百科]</ref>とされるが、白茶ベースに花で香りづけをする量産体制をとり、ジャスミン茶と同様に再加工茶として工芸茶を商品化したのは福建省の茶業界である。<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=8ymQ6Uy0uaU CCTV International Blooming Tea]</ref>
18世紀後半から福建北部の白茶は欧米向けの[[紅茶]]原材料として有名だったが、[[アヘン戦争]]以降の中国の衰退、20世紀の世界大戦や[[文化大革命]]などの混乱を経て、茶産業の立て直しの気運の中で新しい輸出茶として開発されたのが工芸茶である。アジア、アメリカ、ロシア等海外への輸出が多く、2000年代の中頃に生産の最盛期を迎えた。
 
== 母の日の工芸茶 ==
日本では花の咲くお茶としてTV番組やネット通販等で知られ、特に[[カーネーション]]の咲く工芸茶が、[[母の日]]で人気となっている。
 
== 工芸茶の現在 ==
2010年以後、福建省でのジャスミンの生産減少、白茶の高騰化、生産者の茶業離れなどが原因で、年々品質の良い工芸茶の生産が難しくなっている。福建省の福安市や福鼎市などでも、高品質の白茶は、そのままでブランドとして価値が高くなり、「1年目は茶、3年で薬に、7年たつと宝になる」などと言われ<ref>[http://www.sohu.com/a/208220675_99959498 为什么陈年白茶被视为宝,越是存放就越珍贵呢? - 搜狐]</ref>、数年寝かせるヴィンテージ茶と評価されが流通するようになっている。ヴィンテージ用途以外でも、白茶の多くは中国内で消費の拡大している[[工夫紅茶]]の原材料として使われる傾向にある。
中国では、工芸茶は「工艺花茶(gongyihuacha)」<ref>[http://www.1mag.cn/5604 茶文化:工艺花茶]</ref>と呼ばれるが、中国内での人気はなく、ほとんどが輸出用や、観光地での外国人向けのお土産として生産されている。中国でお茶好きの人も、工芸茶の存在自体を知らないことが多い。