「美少女戦士セーラームーン」の版間の差分

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勧善懲悪のコメディだった『セーラーV』から一転し、月野うさぎと[[地場衛]]の月と地球を架けた運命の恋、前世からの宿命を受け入れて進化する月野うさぎとセーラー戦士たちの戦いと主従関係を描いたハードなシリアスストーリーとなっている。流血や殺人などの過激でグロテスクな表現が多く、作中に[[ベッドシーン]]が登場する。従来は[[ラブコメ]]やほのぼのとした[[魔法少女]]ものが多かった少女漫画界の中で、[[ダークファンタジー]]として少女を中心に絶大な支持を得た(武内は本作の根底にあるのが「女性の根幹にある欲望」と発言している)。
 
さらに連載開始の1ヶ月後に放映開始したテレビアニメシリーズは、大衆向けに残酷な描写を排してコミカル・友情路線にアレンジされ、女児のみならず男性など幅広い層の支持を獲得した。テレビアニメ第一期以来[[ジェンダー]]描写が取り入れられ(元々はテレビアニメ二代目シリーズディレクターをめた[[幾原邦彦]]の嗜好によるものと考えられている)、[[同性愛]]や[[トランスジェンダー]]などの[[LGBT]]に対する寛容さなどが時代を先取りしたと言われている。放送開始の翌年には[[バンダイ]]主導でミュージカル化されて12年間上演され、2004年にはTBSで実写ドラマ化もされた。
 
漫画の本編外に登場する「'''おさぶ'''」は担当編集者の小佐野文雄<ref>{{Cite news|url=http://natalie.mu/comic/pp/sailormoonmusical|title=ミュージカル「美少女戦士セーラームーン-La Reconquista-」DVD発売記念、平光琢也(脚本・演出)、佐橋俊彦(音楽)、小佐野文雄(原作担当編集)の座談会|newspaper=ナタリー|publisher=ナターシャ|accessdate=2015-02-02}}</ref>であり、武内によるとセーラー戦士の「女の子がセーラー服を着て戦う」というコンセプトを発案した人物だった。武内は当初セーラームーンを銀髪にする予定だったが、編集側に「こんな地味な色じゃ表紙に困るんだよ。黄色に塗って」と反対されて現在の黄髪にしたと明かしており、原作ではプリンセス・セレニティやネオ・クイーン・セレニティ、セーラーコスモスは銀髪の設定が残っている。