「ミシュランガイド」の版間の差分

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[[第二次世界大戦]]に伴う[[1940年]]からの出版中断を経て、[[1945年]]に登場した改訂版では戦争で破壊されたレストラン・ホテルが点線で示された。星による格付けの再開は[[1950年]]版からであった。
 
[[1956年]]、初めてのフランス国外版として「北イタリア」版ガイドが創刊され、[[ベネルクス]]版、[[スペイン]]版が続いた。[[2004年]]、第6代総責任者に{{仮リンク|ジャン=リュック・ナレ|en|Jean-Luc Naret}}が就任して拡大路線を推進<ref name=asahi100614 />。[[2005年]]には、初めて[[ヨーロッパ]]以外を対象とした「[[ニューヨーク市|ニューヨーク・シティ]]」版が登場、3つ星レストランがわずか4軒、しかも全てがフランス人[[シェフ]]の店だったことで物議を醸した。その後アメリカ合衆国では、「[[ラスベガス]]」「[[ロサンゼルス]]」「[[サンフランシスコ]]とベイエリア」の各版が続けざまに加わった。[[2007年]]には[[欧米]]以外では初となる[[東京都|東京]]版([[2011年]]版からは東京・[[横浜市|横浜]]・[[鎌倉市|鎌倉]]<ref name=michelin20101124>[http://web-cache.stream.ne.jp/www09/michelin/guide/tokyo/ “「ミシュランガイド東京・横浜・鎌倉2011」を発行 三つ星が14軒、二つ星が54軒、一つ星が198軒に”], 日本ミシュランタイヤ, 2010年11月24日.</ref>)が、[[2008年]]には[[香港]]・[[マカオ]]版が<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/drink/wnews/20081203gr07.htm ミシュラン香港・マカオ版、中国人シェフに初の3つ星], 読売新聞, 2008年12月3日.</ref>、[[2009年]]には[[京都府|京都]]・[[大阪府|大阪]]版(2011年版からは京都・大阪・[[神戸市|神戸]]<ref name=michelin20101019>[http://web-cache.stream.ne.jp/www09/michelin/guide/kyoto/ “「ミシュランガイド京都・大阪・神戸2011」12 軒のレストランが三つ星 44軒のレストランと2軒の旅館 が二つ星 183軒のレストランと2軒の旅館が一つ星”], 日本ミシュランタイヤ, 2010年10月19日.</ref>)が、2010年11月には[[シカゴ]]版が刊行された<ref name=biz20101127>Angie Lau [http://www.sankeibiz.jp/macro/news/101127/mcb1011270503007-n1.htm “シカゴの景気 三つ星で回復”], [[ブルームバーグ]]/[[フジサンケイ ビジネスアイ]], 2010.11.27.</ref><ref>{{en icon}} Ryan Sutton, Angie Lau ''[http://www.bloomberg.com/news/2010-11-16/chicago-s-195-alinea-l20-win-michelin-s-top-honors-for-obama-s-hometown.html Chicago's $195 Alinea, L20 Win Michelin's Top Honors for Obama's Hometown]'', ブルームバーグ, Nov 16, 2010.</ref><ref name=michelinus20101116>{{en icon}} ''[http://vocuspr.vocus.com/vocuspr30/Newsroom/MultiQuery.aspx?SiteName=Michelin&Entity=PRAsset&SF_PRAsset_PRAssetID_EQ=708838&XSL=Release&IncludeChildren=True FIRST-EVER MICHELIN GUIDE CHICAGO SHOWCASES CHICAGO AS A WORLD-CLASS DINING DESTINATION]'', Michelin North America, 11/16/2010.</ref>。なお、この拡大路線を推進したジャン=リュック・ナレは2010年いっぱいで退任し、後任の選定は遅れていたが2011年8月にミシュランの2輪タイヤ販売部門の副社長だったニューヨーク生まれのアメリカ人、マイケル・エリス(Michael L. Ellis)が就任した<ref>{{en icon}} ''[http://www.michelin.com/corporate/EN/news/group/article?articleID=NMichael-L-Ellis-Appointed-International-Director-MICHELIN-Guides Michael L. Ellis Appointed International Director, MICHELIN Guides]'', Michelin, 08/01/2011.</ref>。2018年、マイケル・エリス(Michael L. Ellis)も、ミシュランを退社した
 
 
レストランが星を1つ獲得するとその店の売り上げは30%増え、ある国でミシュランガイドが刊行されると、その国でミシュランタイヤを買おうと思う人が3%増えるといわれるが、オンライン化の波に乗り遅れたガイド・地図事業自体は毎年1500万ユーロの赤字となっている<ref name="クーリエ201110">[http://gendai.ismedia.jp/articles/-/17443 “"星"を失いつつあるミシュランガイドの憂鬱”], [[クーリエ・ジャポン]]/[[週刊現代|現代ビジネス]], 2011年09月07日.</ref><ref name="ft20110715">{{en icon}} James Boxell ''[http://www.ft.com/intl/cms/s/2/b02d5c1a-adcb-11e0-9038-00144feabdc0.html Star-crossed]'', [[フィナンシャル・タイムズ]], July 15, 2011.</ref>。2010年に[[アクセンチュア]]がコンサルティングを行い、このままでは2015年には年間の赤字が1900万ユーロ、2011年から4年間の累積で8000万ユーロになるとし「廃刊」を含む3つのシナリオが提示されたとされる。ガイド・地図部門はデジタル・トラベル・アシスト部門と統合され、これに伴い[[パリ]]中心部7区にあったガイド・地図部門も、パリ郊外[[ブローニュ=ビヤンクール]]にあるデジタル・トラベル・アシスト部門のオフィスに引っ越した<ref name="クーリエ201110" /><ref name="ft20110715" />。
 
2011年版は、23か国をカバーする26種類のコレクションとなっている<ref name=michelin20101124/>。他方、[[オーストリア]]版は売れ行き不振から廃刊、2010年版以降ラスベガス、ロサンゼルス版は経済的事情により休刊となっている<ref name=biz20101127/><ref>{{en icon}} [http://www.foodfashionista.com/food_fashionista/2009/10/michelin-guide-2010-q-a-with-director-jeanluc-naret.html MICHELIN Guide 2010 Q & A with Director Jean-Luc Naret], Food Fashionista, October 27, 2009.</ref>。フランス版の累計発行部数は、[[2004年]]版までで3000万部を突破した<ref>[http://www.michelin.co.jp/Home/News-Promotions/News/20040304 “ミシュラン・ガイド・フランス 2004年度版で累計発行部数3000万部に”]、[[ミシュラン]]、2004年2月27日。</ref>。また、世界の90か国を超える国で毎年約1000万部の地図、旅行ガイド、レストラン・ホテルガイドを発行しており、ミシュランガイドは2008年全世界で120万部以上<ref name=michelin091117>[http://www.michelin.co.jp/Home/News-Promotions/News/20091117 “「ミシュランガイド東京2010」三つ星レストランは11軒に!二つ星が42軒、一つ星が144軒に”], 日本ミシュランタイヤ, 11.17.2009.</ref>、2009年は100万部以上販売された<ref name=michelin20101124/>。