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'''用法基盤モデル
このアプローチをとることで、[[Bybee]]の一連の研究に見られるように、従来[[生成文法]]で「言語能力 competence」の問題として捉えられてきた問題が、「言語使用 performance」から記述・説明できるようになってきている。例えば、[[英語]]の過去形における[[規則活用]]と[[不規則活用]]において、トークン頻度の高い[[動詞]]においては、不規則活用がそのまま残り、トークン頻度が低い動詞においては、-edに置き換わるという事実が挙げられる<ref>Bybee 1985: 119-120.</ref>。実際に発話中にどのくらいの頻度である形式が産出されるか、という言語使用の側面が、言語システムそのものに影響を及ぼすということが、特にBybeeの一連の研究によって示されてきている。
このusage-based modelという用語は
また一方でこのモデルは、言語を「言語ユニットが組織的に構造化された実体」と捉える言語観を導き出している<ref>Langacker 1987.</ref>点で、構文文法とも親和性を持ち、また言語使用の文脈から、言語システムを見るという点で、必然的に[[コーパス言語学]]とも親和性が高い。今後もコーパスを使用した実証的な研究がますます期待される。
== 脚注 ==
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