「エルマ (対潜迫撃砲)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
概要に本兵器の目的を記述
38行目:
 
== 概要 ==
哨戒艇などに搭載し、主に平時の領海警備に使用して、潜水艦を浮上させ拿捕することを目的とした小型[[対潜迫撃砲]]である。あえて小型にすることで直撃しても潜水艦を撃沈してしまわない程度の威力に押さえてある。成形炸薬の炸裂により潜水艦の外殻に穴が開けば、潜水艦は潜行が困難になり浮上せざるをえなくなる。
==開発経緯==
当時、[[スウェーデン]]では漁船の魚網が引き裂かれる事例が多数あり、ソ連潜水艦による領海侵犯が日常的に行われている証左とされていた。[[1981年]]には、ソ連海軍の[[ウィスキー型潜水艦]]が[[カールスクルーナ]]近郊で座礁するという、[[ウィスキー・オン・ザ・ロック]]事件も発生した。この事件自体は航法ミスによる偶発的なものであったが、当初、スウェーデン政府は、同国海軍の魚雷のテストを偵察するための領海侵犯であると疑っていた<ref>{{Cite book|和書|author=西村直紀|year=1998|chapter=ウィスキー・オン・ザ・ロック|title=世紀の失敗物語 兵器・乗物編|publisher=[[グリーンアロー出版社]]|pages=74-77|isbn=978-4766332629}}</ref>。これらの状況を受けて、スウェーデン沿岸での[[特殊潜航艇]]との交戦を主眼として、[[1983年]]中盤より開発開始したのが本砲である<ref name="Friedman2006">{{Cite book|author=[[:en:Norman Friedman|Norman Friedman]]|title= The Naval Institute guide to world naval weapon systems|year= 2006|publisher=[[:en:United States Naval Institute|Naval Institute Press]]|isbn=978-1557502629|url= http://books.google.co.jp/books?id=4S3h8j_NEmkC|pages=757-758}}</ref>。