「ニホンカモシカ」の版間の差分

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== 生態 ==
低山地から亜高山帯にかけての[[ブナ]]、[[ミズナラ]]などからなる落葉広葉樹林や混交林などに生息する<ref name="miura" />。以前は高山に生息すると考えられていたが、生息数の増加に伴い低地にも出没するようになり、[[下北半島]]では海岸線付近でみられることもある<ref name="kishimoto" />。季節的な移動は行わない<ref name="miura" /><ref name="kishimoto" />。10 - 73ヘクタール73mmの縄張りを形成して生活し、地域や環境により変異があるがオスの方が広い縄張りを形成する傾向がある<ref name="miura" />。眼下腺を木の枝などに擦り付け縄張りを主張する(マーキング)<ref name="miura"/>。縄張りは異性間では重複するが同性間では重複せず、同性が縄張りに侵入すると角を突き合わせて争ったり追い出す<ref name="kishimoto"/>。単独で生活し、4頭以上の群れを形成することはまれ<ref name="miura" /><ref name="kishimoto" />。木の根元・斜面の岩棚・切り株の上などで休む<ref name="kishimoto"/>。
 
広葉[[草本]]、木の葉、芽、樹皮、[[果実]]などを食べる<ref name="imaizumi" /><ref name="miura" />。下北半島では114種、飛騨山脈では[[ササ属]]''Sasa''や[[スゲ属]]を含む95種の植物種を食べていた報告例がある<ref name="jass_mead" />。[[日光国立公園]]でのメスの遺骸の胃内容物調査では同定が可能なものは[[チシマザサ]]と[[ナナカマド]]が多く、[[オオカメノキ]]・[[クロベ]]・[[コメツガ]]・[[カエデ属]]・地衣類などが検出された例もある(クロベ・コメツガについては地衣類を食べた際に樹皮や落葉を副次的に摂取したとする意見もある)<ref>御厨正治、小原巖、[https://doi.org/10.11238/jmammsocjapan1952.5.80 奥日光産ニホンカモシカの胃内容物]」『哺乳動物学雑誌』第5巻 2号、日本哺乳類学会、1970年、80-81頁, {{doi|10.11238/jmammsocjapan1952.5.80}}</ref><!-- jass_meadの出典だったが、原典と内容が異なっていたため原典を採用 -->。積雪時には前肢で雪を掘り起こして食物を探す<ref name="kishimoto" />。