「飛べない鳥」の版間の差分

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分類群との関わりでみると、[[ペンギン目]]のものはすべてが飛べない。[[走鳥類]]も大半は飛ぶことはできない。他方、飛べる鳥の群でありながら、一部のものが飛べないという分類群の例もあり、その多くは[[島嶼]]に分布するものである。このことは、島嶼においては飛ぶことには、生物学的なコストが有意に大きいということを意味している。
 
とりわけ[[ニュージーランド]]にはどの国よりも多くの飛べない鳥、すなわち[[モア]](絶滅種)、[[キーウィ (鳥)|キーウィ]]、[[フクロウオウム]](カカポ)、[[タカヘ]]、[[ニュージーランドクイナ]]など、が生息している。その理由は、一つには、およそ1000年前に人類が到着するまでニュージーランドの陸上には[[コウモリ]]類以外の哺乳類が全く存在せず、陸動物の[[ニッチ]](生態的地位)が空席のまま残されていたことが挙げられる。また、同じ理由から捕食者たる大型哺乳類も存在せず、飛べない鳥たちの主な捕食者はより大型の鳥類であった<ref>{{cite web |url=http://www.savethekiwi.org.nz/AboutTheBird/NewZealandsIcon/KiwiCharacteristics/Flightless.htm |title=New Zealand's Icon:Flightless |accessdate=2011-2-28 |archiveurl = http://web.archive.org/web/20070818122353/http://www.savethekiwi.org.nz/AboutTheBird/NewZealandsIcon/KiwiCharacteristics/Flightless.htm <!-- Bot retrieved archive --> |archivedate = 2007-08-18}}</ref>。
 
最も小さな飛べない鳥は[[マメクロクイナ]]の体長12.5センチメートル、体重34.7グラムである。最大の飛べない鳥は、現存の種ではダチョウの2.7メートル、156キログラムであるが、絶滅種においてはより大きく育つものが幾つかあった。