「クジラ」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
Kogia Sima (会話 | 投稿記録) 鯨食害論についての批判を追加 |
Kogia Sima (会話 | 投稿記録) リンク切れを一部修正・誤解を招く表現を訂正 |
||
243行目:
=== 世界の海洋における鯨類の食物消費量 ===
[[財団法人]][[日本鯨類研究所]]の計算によると、世界中の鯨類(クジラ・イルカ・シャチ)が食する餌の消費量は魚、[[イカ]]などの[[軟体動物]]、[[オキアミ]]などの[[甲殻類]]を合わせると、2.8 - 5億トンとされている。これは、1996年当時における世界中の人間の魚の消費量9千万トン<ref>2018年における[http://www.fao.org/3/i9540en/I9540EN.pdf 新しいFAOのレポート]によれば、全世界の漁業生産量は推定1.7億トンであり、当時の2倍近くまで増加している。</ref>の3倍-6倍と計算される<ref>"''It is an important issue in the context of world food security since it is estimated that cetaceans consume three to five times the amount of marine resources harvested for human consumption.''": {{cite journal |url=
クジラの消費するバイオマスの量については、捕鯨に賛成、反対のそれぞれの立場からの説明となってしまうことが多いが、必ずしも捕鯨に賛成、反対の立場からのみ発生した見解が出ると限ることはできない。
271行目:
関口雄祐は前述の捕鯨によって生物網を調整し漁業資源を増やす案の現実性について、それは熱帯域から極地に生息するおよそ80種類の鯨類を管理しなければならない、つまり地球上の海洋全体のコントロールが可能でなければ出来ないことであり、現代の科学技術では当面不可能である<ref>『イルカを食べちゃダメですか? 科学者の追い込み漁体験記』光文社、2010年、155-156頁。ISBN 4-334-03576-0。</ref>とみている。
[[世界自然保護基金|WWFジャパン]]はこの見解に関しては
WWFジャパン自然保護委員の松田横浜国立大学教授は確かに、日本鯨類研究所は鯨が沢山捕食するのを証明しているが、主要な生態学の教科書に引用される「ピーター・ヨッジスの間接効果理論」によれば、食物網の効果で必ずしも捕食が水産資源の減少になるわけではない点が数学論的に立証されており、多数の生態学者からも批判されていると農林水産省の会議で発言している<ref>[http://www.jfa.maff.go.jp/j/study/enyou/pdf/gizigaiyo3.pdf 第3回 鯨類捕獲調査に関する検討委員会議事概要 農林水産省]</ref>。
|