「クロロホルム」の版間の差分

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また[[核磁気共鳴|NMR]]測定に供する試料の溶媒として[[重水素]]で置換されたクロロホルム('''[[重クロロホルム]]'''、CDCl<sub>3</sub>)が標準的に使用される。
 
==フィクションにおける利用==
[[麻酔]]作用があることは一般にも有名であり、[[テレビドラマ]]や[[推理小説]]、あるいは[[漫画]]などで頻繁に登場する。典型的なシーンは、
 
典型的なシーンとしては、下記のようなものが挙げられる。
#クロロホルムを数滴[[ハンカチ]]にしみこませる。
#後ろから被害者にこっそり近づき、鼻と口をおさえる。
#被害者は抵抗するが、すぐぐったりとして寝てしまう。
#次の場面で被害者は頭痛と共に目覚める。
というものである。
 
クロロホルム自体は実際には多少吸引しても気を失うことはなく、せいぜい[[咳]]や[[吐き気]]、あるいは[[頭痛]]に襲われる程度である。上述の通りクロロホルムには麻酔性があることは事実であるが、これを発現させるためには相当量を吸引させなければならない。

他方、過度の吸引は腎不全を引き起こし、死に至らしめる可能性が高く、麻酔として用いるためには吸引量と全身状態を管理された状態に置かねばならない。すなわち麻酔としてクロロホルムを用いるためには、かけられる側にも「麻酔される意志」が必要であるということである。<!--2013年10月8日放映の『[[有吉弘行のダレトク!?]]』([[フジテレビ]])では、[[慈恵医大]]の麻酔科の准教授が「クロロホルムを嗅いで一瞬で気絶することは絶対にない。大量に染み込ませたハンカチなどを口に当ててゆっくり大きく何度も深呼吸をして5分間くらい続けないと通常は気絶しない」と解説をもとに、ドラマで使われてきたことはおかしいと断定した。-->

また、クロロホルムが肌に触れると、状況によっては爛れを発生させ、一生消えることのないキズをおわせることにもなりうる。
 
==反応==