「天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会」の版間の差分

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天皇杯決勝に関する浦和への処分について
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レギュレーション面では[[サッカー競技規則]]の改正等に伴い、2点の大きな変更があった。一つは交代枠に関するもので、これまでの「3人」から「3人+1人」となり、延長戦突入後に4人目の選手交代が認められるようになった。もう一つは[[PK戦]]に関するもので、これまでの先攻・後攻が固定された方式から、1本ごとに先攻・後攻が入れ替わる、いわゆる「ABBA方式」が採用されている<ref>{{Cite web|url=http://www.jfa.jp/news/00017580/|title=天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会が5月26日(土)に開幕|publisher=日本サッカー協会|date=2018-05-22|accessdate=2018-06-10}}</ref>。
 
平行して開催された[[AFCチャンピオンズリーグ2018]] (ACL) と12月に開催される[[FIFAクラブワールドカップ2018]]に合わせる形で日程変更が行われた結果、決勝は例年より1ヶ月近く前倒しての開催となり、かつ決勝当日に開催され、スタジアム周辺がコースに含まれる[[さいたま国際マラソン]]による影響を考慮してナイトゲーム<ref>{{Cite web|url=https://www.jleague.jp/match/emperor/2018/120901/preview/|title=浦和vs仙台の見どころ(天皇杯 : 2018年12月9日)|author=田中直希|publisher=日本プロサッカーリーグ|accessdate=2018-12-08}}</ref> での開催となった。また、テレビ地上波([[NHK総合テレビジョン|NHK総合]])での全国中継が1試合も行われない大会となった{{Refnest|group="注"Efn|地上波での中継は決勝戦を[[NHK仙台放送局]]が総合テレビのサブチャンネルで宮城県内向けに放送するのみ<ref>{{Cite web|url=http://www.jfa.jp/match/emperorscup_2018/tv.html|title=TV放送|work=天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会公式サイト|publisher=日本サッカー協会|accessdate=2018-12-08}}</ref>。}}。
 
== 日程 ==
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| penalties2 = {{pengoal}} [[曽我部慶太]]<br />{{pengoal}} [[向慎一]]<br />{{penmiss}} [[前田晃一 (サッカー選手)|前田晃一]]<br />{{pengoal}} [[金久保彩]]<br />{{pengoal}} [[布施周士]]<br />{{pengoal}} [[藤井貴之]]
}}
この際、奈良クラブの4人目・[[金久保彩]]は、助走後にフェイントを入れた{{Refnest|group="注"Efn|後に2018年6月12日に開催された日本サッカー協会の審判委員会にてこの判定について検証した結果、清水主審が「助走後のフェイント」と判断した動作は、実際には助走中の片足蹴り (いわゆる「ケンケン」)であり、ルール上認められている「助走中のフェイント」であるとしてプレーに対する判断自体も誤っている ([[誤審]])としている<ref name="asahi-np20180612">{{Cite news|url=https://www.asahi.com/articles/ASL6D5TCZL6DUTQP02T.html|title=PKやり直し、主審に3カ月活動停止 「混乱の責任大」|newspaper=朝日新聞|date=2018-06-12|accessdate=2018-06-13}}</ref>。ただし、この判断自体は「プレーに関する事実についての主審の決定は最終である」として尊重されている。}}として主審の[[清水修平]]から「やり直し」の指示を受けて、2回目のキックでPKを成功させた。しかし、[[サッカー競技規則|競技規則]]第14条では「一度助走を完了した後、ボールをけるためにフェイントをしたと判断した場合は、該当選手を警告し、PKは完了する (失敗扱いとする)」と定められており<ref>{{PDFlink|[http://www.jfa.jp/documents/pdf/soccer/lawsofthegame_201718.pdf サッカー競技規則2017/18]}} 日本サッカー協会, p.109-111, 2018年6月11日閲覧。</ref>、この時点で名古屋4-2奈良となって名古屋が3回戦に進出していたはずではないか、と試合翌日の6月7日に[[審判員 (サッカー)|3級審判員]]の資格を持つ一般の観戦者<ref>{{Cite news|url=https://www.nikkansports.com/soccer/news/201806110000605.html|title=天皇杯PKから再戦は審判のミス…非は日本協会に|newspaper=日刊スポーツ|date=2018-06-11|accessdate=2018-06-11}}</ref> から確認の問い合わせがあった<ref>{{Cite news|url=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180611/k10011472721000.html|title=サッカー天皇杯2回戦 異例の「PK戦だけやり直し」に|newspaper=NHK NEWS WEB|publisher=日本放送協会|date=2018-06-11|accessdate=2018-06-11}}</ref>。
 
通常、試合においては「プレーに関する事実についての主審の決定は最終である」とされているが、この場合のPK戦は「3回戦に進出するチームを決するための方式」であり試合の一部ではないこと (試合は記録上「引き分け」扱い)、ならびに手続き上「PK戦のみのやり直し」があり得ることを[[国際サッカー評議会]] (IFAB) に確認した上で、「次ラウンド進出チームの決定に直接影響を及ぼす、担当審判員による明らかな競技規則の適用ミスがあった」との理由により2018年6月11日に日本サッカー協会において臨時の天皇杯実施委員会を開催し、委員会での多数決によりこの試合のPK戦のみやり直すことが発表された<ref>{{Cite press release|url=http://www.jfa.jp/news/00017759/|title=【お詫び】天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会において競技規則適用ミスがあり、PK方式のやり直しを決定|publisher=日本サッカー協会|date=2018-06-11|accessdate=2018-06-11}}</ref><ref>{{Cite news|url=https://web.gekisaka.jp/news/detail/?246873-246873-fl|title=前代未聞の天皇杯PK戦やり直し、事象は奈良クラブ4人目のフェイントへの判定ミス|newspaper=ゲキサカ|publisher=講談社|date=2018-06-11|accessdate=2018-06-11}}</ref>。やり直しのPK戦は、2018年6月28日に試合会場と同じパロマ瑞穂スタジアムにて入場無料で行われることがJFAから発表され<ref>{{Cite press release|url=http://www.jfa.jp/news/00017891/|title=天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会 2回戦 名古屋グランパスvs奈良クラブ ペナルティーマークからのキック (PK方式)やり直し 開催概要|publisher=日本サッカー協会|date=2018-06-23|accessdate=2018-06-23}}</ref>、同日18時から実施。再びサドンデスにもつれ、奈良の8人目・MF[[山田晃平]]が枠を外した一方で、名古屋の8人目・MF[[八反田康平]]がゴールを決めて名古屋が3回戦進出、奈良の番狂わせは幻に終わった<ref>{{Cite news|url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2018062801217&g=scr|title=名古屋、やり直しPK制す=番狂わせは幻に-天皇杯サッカー|newspaper=時事通信|date=2018-06-28|accessdate=2018-06-30}}</ref><ref>{{Cite news|url=https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2018/06/28/kiji/20180628s00002011311000c.html|title=天皇杯やり直しPK戦は7-6で名古屋に軍配 奈良クラブは一転敗者|newspaper=スポーツニッポン|date=2018-06-28|accessdate=2018-06-30}}</ref>。
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}}
{{footballbox collapsible
| date = 2018年8月22日{{Refnest|group="注"Efn|当初は7月11日に開催の予定であったものの、[[平成30年7月豪雨]]の影響を考慮し、2018年7月9日に同試合を延期することが発表された<ref>{{Cite press release|url=http://www.jfa.jp/news/00018037/|title=第98回天皇杯 3回戦 サンフレッチェ広島 vs 名古屋グランパス 試合開催延期のお知らせ|publisher=日本サッカー協会|date=2018-07-09|accessdate=2018-07-18}}</ref>。その後、同試合は8月22日に開催することが発表された<ref>{{Cite press release|url=http://www.jfa.jp/match/emperorscup_2018/news/00018079/|title=第98回天皇杯 3回戦 サンフレッチェ広島 vs 名古屋グランパス 試合開催日・チケットの取り扱い・テレビ放送決定|publisher=日本サッカー協会|date=2018-07-13|accessdate=2018-07-18}}</ref>。}}
| time = 19:03
| round = No.66
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=== 決勝 ===
決勝に駒を進めたのは、ACL新旧王者の対決となった準決勝<ref>{{Cite news|url=https://www.sankei.com/sports/news/181204/spo1812040023-n1.html|title=サッカー天皇杯、5日準決勝 新旧ACL王者対決|newspaper=産経新聞|date=2018-12-04|accessdate=2018-12-05}}</ref> で、前半のDF[[マウリシオ・デ・カルヴァーリョ・アントニオ|マウリシオ]]のゴールを守り切って鹿島を下し、3大会ぶりの決勝進出となった浦和<ref>{{Cite news|url=http://www.saitama-np.co.jp/news/2018/12/06/03.html|title=浦和、天皇杯3大会ぶりの決勝進出 鹿島に1-0 マウリシオが先制ヘッド、1点を守り切る|newspaper=埼玉新聞|date=2018-12-05|accessdate=2018-12-05}}</ref> と、公式戦では2015年以来となる「[[みちのくダービー]]」となった準決勝で、ルーキーのFW[[ジャーメイン良]]の全得点に絡む活躍<ref>{{Cite news|url=https://www.daily.co.jp/soccer/2018/12/05/0011880039.shtml|title=仙台が初の決勝進出!主役はジャーメイン「貢献したかった」|newspaper=デイリースポーツ|date=2018-12-05|accessdate=2018-12-05}}</ref> で山形との打ち合いを制し、クラブ初の決勝進出を決めた仙台<ref>{{Cite news|url=https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201812/20181205_14068.html|title=<ベガルタ>天皇杯決勝に初進出 J2山形を3-2で下す|newspaper=河北新報|date=2018-12-05|accessdate=2018-12-05}}</ref> の2チーム。本来「中立地開催」となる天皇杯決勝は埼玉スタジアムを本拠地とする浦和が勝ち上がったことで浦和ホームの様相を呈し{{Efn|この試合はJFA主管試合であるにもかかわらず、浦和のクラブ側がJFAの許可及び事前協議無く「試合前日の応戦資材搬入」「3Dコレオグラフィの実施」を認め、さらにサポーターによる試合前の発煙筒着火等に対して適切な処置を行わなかったとして、JFAから浦和に対して罰金200万円と譴責処分を行っている<ref>{{Cite press release|url=http://www.urawa-reds.co.jp/clubinfo/天皇杯jfa第98回全日本サッカー選手権大会決勝にお/|title=天皇杯JFA第98回全日本サッカー選手権大会決勝における処分について|publisher=浦和レッドダイヤモンズ|date=2019-02-07|accessdate=2019-02-08}}</ref>。}}、仙台にとっては浦和相手にアウェイで未勝利(4分7敗)と分の悪いデータもある<ref>{{Cite news|url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2018120700756&g=spo|title=浦和が優位か=初タイトル狙う仙台-天皇杯サッカー決勝|newspaper=時事通信|date-2018-12-07|accessdate=2018-12-09}}</ref> ものの、クラブ創設24年目にして初の三大タイトルへの期待も高まっていた<ref>{{Cite news|url=https://www.sanspo.com/soccer/news/20181209/jle18120910010003-n1.html|title=ベガルタ、浦和倒し初戴冠だ! 9日天皇杯決勝 創設24年目の大一番|newspaper=サンケイスポーツ|date=2018-12-09|accessdate=2018-12-09}}</ref>。
 
試合は前半13分、浦和が右コーナーキックをショートコーナーとして浦和MF[[長澤和輝]]がクロスを上げるも仙台DFにクリアされるが、このクリアボールに反応して飛び込んできた浦和DF[[宇賀神友弥]]がペナルティエリア外から右足ダイレクトのボレーシュートを放つと、これが鮮やかにネットを揺らし、浦和が先制する<ref name="gekisaka20181209">{{Cite news|url=https://web.gekisaka.jp/news/detail/?261088-261088-fl|title=浦和、12大会ぶり天皇杯制覇!! 仙台に完封勝利で来季ACL出場権獲得|newspaper=ゲキサカ|publisher=講談社|date=2018-12-09|accessdate=2018-12-09}}</ref>。その後仙台はボール保持率を高める時間帯もあったが、浦和守備陣が仙台に効果的なパスを出させず、得点を許さない<ref>{{Cite news|url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2018120900131&g=spo|title=浦和、手堅く勝ち切る=天皇杯サッカー|newspaper=時事通信|date-2018-12-09|accessdate=2018-12-09}}</ref>。後半に入ってもこの構図は変わらず、一進一退の攻防を他所に時間だけが過ぎていき、そのままタイムアップ。浦和が[[第86回天皇杯全日本サッカー選手権大会|第86回大会]]以来12大会ぶり3度目、前身の[[三菱重工業サッカー部|三菱重工]]時代を含めて通算7度目の天皇杯制覇を成し遂げた<ref name="gekisaka20181209"/>。
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== 脚注 ==
=== 注記 ===
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{{Reflist|group="注"}}
=== 出典 ===
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