「マルアン・フェライニ」の版間の差分

| 名前 = マルアン・フェライニチオ

| 画像の説明 = [[サッカーベルギー代表|ベルギー代表]]でのフェライニチオ（2018年）

| 本名 = マルアン・フェライニチオ＝バッキウィ<br />Marouane FellainiFellatio-Bakkioui<ref name="FELLAINIFELLATIO">[http://uk.soccerway.com/players/marouane-fellaini/13519/ M. FELLAINI]</ref>

| アルファベット表記 = Marouane FellainiFellatio

'''マルアン・フェライニチオ＝バッキウィ'''（{{en|Marouane FellainiFellatio-Bakkioui}}, [[1987年]][[11月22日]] - ）は、[[ベルギー]]・[[ブリュッセル首都圏地域]]・[[エテルベーク]]出身の[[サッカー選手]]。[[中国サッカースーパーリーグ|中国スーパーリーグ]]・[[山東魯能泰山足球倶楽部|山東魯能]]所属。[[サッカーベルギー代表|ベルギー代表]]。

モロッコ人の両親のもとに[[エテルベーク]]で生まれたフェライニチオは、[[スタンダール・リエージュ]]に加入する前は[[RSCアンデルレヒト|アンデルレヒト]] 、[[RAECモンス|モンス]]、[[セラン・ユナイテッドFC|セラン・ユナイテッド]]、[[シャルルロワSC|シャルルロワ]]と複数のクラブでプレイしていた。リエージュでは[[ベルギー・ファースト・ディビジョンA|ジュピラー・プロ・リーグ]]優勝を経験し、[[エボニー・シュー]]を受賞した。[[エヴァートンFC|エヴァートン]]移籍1年目にクラブの最優秀若手選手に選出され、[[FAカップ]]では決勝に進出した。エヴァートンでは5シーズンを過ごし、2013年9月に2,750万ポンドの移籍金で[[マンチェスター・ユナイテッドFC|マンチェスター・ユナイテッド]]へ移籍が決定した<ref name="£27.5m">[http://www.theguardian.com/football/2013/sep/02/manchester-united-everton-marouane-fellaini Manchester United complete £27.5m deal for Everton's Marouane Fellaini]</ref>。

ベルギーのプロのサッカー選手で有ったモロッコ人の父親と、同じモロッコ人の母親の間に[[ブリュッセル]]の[[エテルベーク]]で生まれたフェライニチオは8歳の時に[[RSCアンデルレヒト|アンデルレヒト]]でサッカーを始めたが、当初はサッカーよりも[[陸上競技]]に興味を持っていた。[[10000メートル競走|10,000メートル競走]]を好んでおり<ref name="mane man">[http://news.bbc.co.uk/sport2/hi/football/teams/e/everton/8047494.stm How Fellaini became Everton's mane man]</ref>、他の子ども達がバスや車で通学する中、フェライニチオは走って学校に通っていた<ref name="Big hair">[http://www.dailymail.co.uk/sport/football/article-2152888/Marouane-Fellaini-tall-order-England.html Big hair, big man, big heart. Fellaini will be a tall order for England]</ref>。しかし、自身もサッカー選手であった父、アブデラティフはフェライニチオがサッカーにより関心を持つように仕向けた<ref name="mane man" />。アンデルレヒトのユース1年目にフェライニチオは26ゴールを記録し、2年目には37ゴール記録した。父親が[[モンス]]で新しい仕事に就いたため、フェライニチオは10歳の時に[[RAECモンス|モンス]]のユースに移り<ref name="mane man" />、3年後には[[セラン・ユナイテッドFC|セラン・ユナイテッド]]に加入し、その後[[シャルルロワSC|シャルルロワ]]に加入することになった。17歳の時にフェライニチオは初めての雇用契約を[[スタンダール・リエージュ]]と結び、スタンダール・リエージュでは2006年から2008年まで所属し、公式戦84試合の出場で11ゴールを記録した。高いヘディング能力と運動量でフェライニチオは[[ベルギー・ファースト・ディビジョンA|ジュピラー・プロ・リーグ]]でもボックス・トゥ・ボックスの[[ミッドフィールダー]]としてベストな選手の1人と認識されるようになり、2008年には[[エボニー・シュー]]を受賞した<ref>[http://www.hln.be/hln/nl/1325/Standard/article/detail/259456/2008/04/28/Ebbenhouten-Schoen-voor-Marouane-Fellaini.dhtml Ebbenhouten Schoen voor Marouane Fellaini]</ref>。この賞はアフリカ系の選手の中でそのシーズンに最も活躍した選手に与えられる賞である。

[[ファイル: Fellaini v Cardiff.jpg|thumb|right|200px|2013年8月31日に行われたエヴァートンで最後の試合となった[[カーディフ・シティFC|カーディフ・シティ]]戦に出場したフェライニチオ]]

[[マンチェスター・ユナイテッドFC|マンチェスター・ユナイテッド]]を始め<ref>[http://www.skysports.com/story/0,19528,11667_2492890,00.html Richardson could quit United]</ref>、[[アストン・ヴィラFC|アストン・ヴィラ]]、[[レアル・マドリード|レアル・マドリー]]、[[トッテナム・ホットスパーFC|トッテナム・ホットスパー]]、[[FCバイエルン・ミュンヘン|バイエルン・ミュンヘン]]と多くのクラブが関心を示したが<ref>[https://web.archive.org/web/20080513084037/http://uk.eurosport.yahoo.com/25032008/58/premier-league-toffees-fellaini-bid-comes-unstuck.html Premier League - Toffees' Fellaini bid comes unstuck]</ref>、フェライニチオは[[エヴァートンFC|エヴァートン]]と5年間の契約を結んだ。スタンダール・リエージュには1,500万ポンドの移籍金が支払われたが、この金額はベルギー人選手に支払われた移籍金額としては史上最額であり、エヴァートンにとってもクラブ記録となる移籍金額であった（いずれも当時）。2008年9月14日に行われ、3-2で勝利した[[ストーク・シティFC|ストーク・シティ]]戦でデビューを飾り、2008年10月5日に行われ、2-2で引き分けた[[ニューカッスル・ユナイテッドFC|ニューカッスル・ユナイテッド]]戦で初ゴールを記録した<ref>[http://news.bbc.co.uk/sport2/hi/football/eng_prem/7639486.stm Everton 2-2 Newcastle]</ref>。1年目のシーズンは9ゴールを記録する一方で、最初の17試合で10枚のイエローカードを受けたが、チーフ・レフェリーの[[キース・ハケット]]の聴取を受け、今後振る舞いを改善することを約束し、長期の出場停止処分は回避した。約束通りにその後の16試合では3枚のイエローカードを受けただけで済んだが、合計では他のどの[[プレミアリーグ]]の選手よりも多い枚数であった<ref name="mane man" />。シーズン終了後にはクラブの最優秀若手選手に選出された<ref>[http://www.liverpoolecho.co.uk/sport/football/football-news/fulham-fc-v-everton-fc-3455268 Fulham FC v Everton FC: Young gun to marked man for Fellaini]</ref>。そのシーズンはすべてのフォワードの選手が怪我で離脱した際には[[フォワード (サッカー)|セカンドトップ]]を務め、同様に本来は中盤の選手である[[ティム・ケーヒル]]の後方でプレイをした。

2013年9月2日の移籍市場の締め切りの数分前に2,750万ポンドの移籍金でエヴァートン時代に師事した[[デイヴィッド・モイーズ]]が監督を務めていた[[マンチェスター・ユナイテッドFC|マンチェスター・ユナイテッド]]へ移籍が決定し、フェライニチオは5年間の契約を結んだ<ref name="£27.5m" />。9月14日に行われ、2-0で勝利した[[クリスタル・パレスFC|クリスタル・パレス]]戦に62分から[[アンデルソン・ルイス・デ・アブレウ・オリベイラ|アンデルソン]]と交代で出場しデビューを果たすと<ref>[http://www.bbc.co.uk/sport/0/football/23999569 Man Utd 2-0 Crystal Palace]</ref>、9月17日に行われ、4-2で勝利した[[UEFAチャンピオンズリーグ|チャンピオンズリーグ]]の[[バイヤー・レヴァークーゼン]]戦にフル出場し、勝利に貢献した<ref>[http://www.bbc.co.uk/sport/0/football/24028109 Man Utd 4-2 Bayer Leverkusen]</ref>。

フェライニチオにとって1試合目となる2014-15シーズンのプレシーズンマッチの[[バレンシアCF|バレンシア]]戦でフェライニチオは交代で出場し、アディショナルタイムに決勝ゴールを挙げた。この試合はマンチェスター・ユナイテッドで[[ルイ・ファン・ハール]]が初めて指揮を執った試合であった。

2014年10月20日に行われたリーグ戦の[[ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFC|ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン]]に後半から出場すると、2分後にマンチェスター・ユナイテッドにおける公式戦初ゴールを記録した<ref>[http://www.bbc.co.uk/sport/0/football/29592002 West Brom 2–2 Man Utd]</ref>。続く[[チェルシーFC|チェルシー]]戦ではスターティングメンバーとして出場し、チームで最も多い12.17kmの運動量を記録し、両チームで最多となる70回のスプリント数を誇った。試合は後半アディショナルタイムにフェライニチオが放ったヘディングシュートは[[ティボ・クルトゥワ]]に止められたが、[[ロビン・ファン・ペルシ]]がこぼれ球に反応し、同点ゴールが生まれた<ref>[http://www.skysports.com/football/news/15115/9536571/marouane-fellaini-played-an-important-role-in-shackling-cesc-fabregas-for-manchester-united-against-chelsea Marouane Fellaini played an important role in shackling Cesc Fabregas for Manchester United against Chelsea]</ref>。12月2日に行われた[[ストーク・シティFC|ストーク・シティ]]戦でホームゲームにおける公式戦初ゴールを記録。<ref>[http://www.bbc.com/sport/0/football/30188282 Manchester United continued their revival with a fourth successive win that strengthens their place in the Premier League top four.]</ref>

[[ファイル:Marouane Fellaini 2018.jpg|thumb|200px|ベルギー代表のフェライニチオ（2018年）]]

フェライニチオは[[サッカーベルギー代表|ベルギー代表]]と[[サッカーモロッコ代表|モロッコ代表]]でプレイする資格を有していたが、ユースレベルからベルギー代表でプレイすることを選んだ。U-23代表として出場した[[2008年北京オリンピックのサッカー競技|北京オリンピック]]では[[サッカーブラジル代表|ブラジル代表]]に3位決定戦で敗れ、4位に終わった。

2014年6月4日、フェライニチオは[[2014 FIFAワールドカップ]]に出場する23人のメンバーに選ばれた<ref>[http://www.telegraph.co.uk/sport/football/teams/belgium/10810493/Belgium-World-Cup-2014-squad.html Belgium World Cup 2014 squad]</ref>。初戦の[[サッカーアルジェリア代表|アルジェリア代表]]戦はスターティングメンバーから外れたが、65分から出場すると同点となるゴールを記録し、チームも2-1で勝利を挙げた<ref>[http://www.theguardian.com/football/2014/jun/17/belgium-algeria-world-cup-2014-group-h-match-report Belgium’s Dries Mertens completes fightback against impressive Algeria]</ref>。6月22日行われた2戦目の[[サッカーロシア代表|ロシア代表]]戦以降はスターティングメンバーとして躍進したベルギー代表において全試合にフル出場したが、準々決勝で[[サッカーアルゼンチン代表|アルゼンチン代表]]に0-1で敗れた<ref>[http://www.fifa.com/worldfootball/statisticsandrecords/players/player=290902/index.html Marouane FELLAINI]</ref>。

フェライニチオの両親は[[モロッコ|モロッコ人]]であり、両親は[[タンジェ]]から[[ブリュッセル]]に移住した<ref>[http://www.scotsman.com/sport/collins-calling-1-1302413 Collins' calling]</ref>。父のアブデラティフは元サッカー選手であり、ポジションはゴールキーパーであった。アブラティフは[[ラジャ・カサブランカ]]と[[ハッサニア・アガディール]]でプレイした後に[[KRCメヘレン]]と契約をしたが、ハッサニア・アガディールは文書の発給を拒んだため、プレイすることはできなかった。引退後は[[ブリュッセル首都圏交通|STIB]]でバスの運転手を務め<ref>[http://www.bladi.net/marouane-fellaini-top-europeen.html Marouane Fellaini prêt pour le top 10 européen ?]</ref>、息子のキャリアを見守るために早期退職した<ref name="Big hair" />。フェライニチオは[[ムスリム]]である<ref>

[[アフロヘアー]]がトレードマークである。前述の通りラフプレーが多い選手として知られており、[[プレミアリーグ]]に移籍してからの8年間で61枚の[[イエローカード]]と3枚の[[レッドカード]]を提示されている<ref name="hiji">{{Cite news |title=「フェライニには2度とプレミアリーグでプレイしないでほしい」 「また肘を使う」キャラガー氏の不満爆発 |newspaper=WORLD |date=2016-5-7 |url=http://www.theworldmagazine.jp/20160507/01world/england/60023 |accessdate=2016-12-23}}</ref>。特に頻繁に肘打ちを行う悪癖があり、過去には[[パブロ・サバレタ]]や[[ロベルト・フート]]に対するものが物議を醸した<ref>{{Cite news |title=フェライニ：「わざとやっていない」 |newspaper=GOAL |date=2014-3-28 |url=http://www.goal.com/jp/news/74/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89/2014/03/28/4714434/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8B%E3%82%8F%E3%81%96%E3%81%A8%E3%82%84%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%84 |accessdate=2016-12-23}}</ref><ref name="qoly">{{Cite news |title=フェライニはちんぴら？リヴァプール戦でまた「エルボー」やる |newspaper=Qoly |date=2016-3-19 |url=https://qoly.jp/2016/03/19/marouane-fellaini-elbows-vs-liverpool-20160318 |accessdate=2016-12-23}}</ref>。フェライニチオのこのような行為に対して[[ハワード・ウェブ]]や[[ジェイミー・キャラガー]]が苦言を呈している<ref name="hiji" /><ref name="qoly" />。