「スペインかぜ」の版間の差分
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スペインかぜは、記録にある限り、人類が遭遇した最初のインフルエンザの大流行([[パンデミック]])である<ref>ソ連かぜにはもっと古い記録がある、という説もあるが、確証されていない。([[:en:Influenza A virus subtype H2N2#Russian flu|英語版Wikipedia]])</ref>。
感染者は約5億人以上、死者は5,000万人から1億人に及び、当時の世界人口は約18億人~20億人であると推定されているため、全人類の
流行の経緯としては、第1波は1918年3月に米国デトロイトやサウスカロライナ州付近などで最初の流行があり<ref name="isl"/>、米軍のヨーロッパ進軍と共に大西洋を渡り、5〜6月に[[ヨーロッパ]]で流行した。第2波は、1918年秋にほぼ世界中で同時に起こり、[[病原性]]がさらに強まり、重症な[[合併症]]を起こし死者が急増した。第3波は、1919年春から秋にかけて第2波と同じく世界的に流行した(日本ではこの第3波が一番被害が大きかった)。1920年に死去した[[マックス・ヴェーバー]]も、スペインかぜによるとされる。また、最初に医療従事者の感染が多く、医療体制が崩壊してしまったため被害が拡大した。この経緯を教訓とし、2009年の新型インフルエンザによるパンデミックの際にはワクチンを医療従事者に優先接種することとなった。
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