「数え年」の版間の差分

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{{出典の明記| date = 2019年2月}}
{{独自研究|date=2019年2月17日 (日) 22:52 (UTC)}}
 
'''数え年'''(かぞえどし)とは、[[年齢]]や年数の数え方の一つで、生まれてから関わった暦年の個数で年齢を表す方法である。即ち、生まれた年を「1歳」「1年」とする数え方である。
 
以降、暦年が変わる([[元日]]([[1月1日]])を迎える)ごとにそれぞれ1歳、1年ずつ“年をとる”(例:[[12月31日]]に出生した場合、出生時に1歳で翌日には2歳となる。また1月1日に出生した場合は、2歳になるのは翌年の1月1日になる)。'''数え歳'''や'''数え'''ともいい、年齢以外の項目では'''足掛け'''(あしかけ)ともいう。年齢の序数表示(たとえば、満年齢の0歳をあらわす英語の “first year of life” など)とは異なる。
 
これに対し、[[誕生日]]前日24時を過ぎた時点で加齢・加年する数え方を「[[満年齢]]」「満」といい、生まれた年を「0歳」「0年」として暦年が変わるごとに加齢加年する数え方を「周年」という。本項においては、主に年齢に関する事柄について記述する。現在の日本では「古い風習」として捉えられ、一般的に年齢を書く場合は満年齢を書くが、高齢者の内にはまだ残っている文化である
 
== 加齢のタイミング ==
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== 「数え年」を使用した理由 ==
{{Trivia|date=2019年2月17日 (日) 22:52 (UTC)|section=1}}
[[満年齢]]及び「[[0]]」の項を参照すると当項目についての理解を得やすい。
 
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== 数え年の計算方法 ==
{{Trivia|date=2019年2月17日 (日) 22:52 (UTC)|section=1}}
* 数え年は、生まれた時点の年齢を1歳とし、以後元日が来るごとに1歳を加算する。それに対して満年齢は、生まれた時点の年齢を0歳とし、以後誕生日前日午後12時に1歳を加算する。したがって、満年齢と数え年の関係は次のようになる。
 
* 数え年は、生まれた時点の年齢を1歳とし、以後元日が来るごとに1歳を加算する。それに対して満年齢は、生まれた時点の年齢を0歳とし、以後誕生日前日午後12時に1歳を加算する。したがって、満年齢と数え年の関係は次のようになる。
** 現在の日本では太陽暦を用いており、[[和暦]]と西暦の日付は一致するので、自分の今年の数え年は、元日から誕生日前日午後12時までは「'''満年齢+2'''」、それ以降は「'''満年齢+1'''」で計算する。
** 現在も太陰太陽暦を用いている国や、太陰太陽暦([[旧暦]])を用いていた時代の物故者については、その国の当時の暦法の元日を基準として加算される。
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=== 数え年の計算例(新暦導入以前に亡くなった人物) ===
{{国際化|date=2019年2月|section=1}}下記の例は没日が1日違うだけだが西暦では年が明ける。
 
* 和暦から換算した西暦で計算した数え年の例
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これらの内、当時切実だった理由は4の[[配給]]の問題であった。実際、例えば12月に子供が生まれ翌年2月に「2歳だ」という理由で[[キャラメル]]が配給されることなどはよくあった。当然のことながら、生後2か月の乳児にキャラメルを支給しても無意味である。また、[[満年齢]]では50代であるのに数え年では60代という理由で配給量を減らされるなどの問題も起きていた。配給量の基礎となるカロリー計算は満年齢を基に算定されていたにも関わらず実際の配給の現場では数え年を基に支給されていたため、これらのような支障が生じていた(詳しくは[[年齢のとなえ方に関する法律]]参照)。
 
現在でも習慣的に数え年を使用している高齢者(特に[[昭和一桁]]生まれ以前の世代)は多いが、それ以外の年齢層が数え年を用いるのは宗教的儀式(仏教、神道など)、伝統行事や[[占い]]や伝統行事、[[享年]]などの限られた場面のみとなっている。最も身近な場面は[[神社]]における[[厄年]]であろう
 
本来、数え年で行われてきた伝統行事である[[七五三]]や[[年祝い]]([[古稀]]・[[喜寿]]など)も数え年・満年齢のいずれで祝ってもよいとされていることが多い。この場合、原則として数え年・満年齢のいずれを用いても同じ数字の年齢で行われるが、外的に還暦の場合のみ数え年で行う場合は61歳、満年齢で行う場合は60歳と行われる年齢の数字が異なる。ただし[[厄年]]には数え年を使い、「満年齢」を使うことはほとんどない。なお葬祭の際に記す「[[享年]](行年)」は[[法事|仏式]]や[[神道]]では数え年が使われるが、現在では満年齢が使用されつつあている。「一周忌」を除く、「[[年忌|年回忌]]」の数え方は現在も数え年に準じている。
 
第二次世界大戦経験者やその子供の世代、で1月1日近くに生まれた子供を1月1日生まれにすることが数多くある(例えば12月31日に生まれた場合、次の日に新年を迎えると2歳になる)。混乱や煩わしさを避けるためや、数え年を用いなくても元日生まれで縁起が良いとされるためである。 ちなみに別例で4月1日生まれの子供を2日にする者が現代にもおり、学年の上になるか、下になるかを決める日が4月1日なため、幼少期に同い年の子よりも最高で1年近く年齢が離れてしまうため、授業についていけなかったり、子供過ぎて周囲に溶け込めないことを避ける目的である。
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* 13'''回忌'''(数え年)= 死後12'''周年'''。
 
== 関連項目脚注 ==
<div class="references-small"><references /></div>関連項目
</div>
 
* [[序数詞|序数]]
* [[紀年法]]
 
== 脚注 ==
<div class="references-small"><references /></div>
 
== 外部リンク ==
* [{{NDLDC|898142/36}} 石井研堂『明治事物起原』( 近代デジタルライブラリー)]…「年齢に二様有る始 明治六年二月五日の太政官第三十六号に、自今年齢計算候儀、幾年幾月と可相数事とあり。これより、民間に数え年幾つ、満幾つと、二種の年齢をいふことゝはなれり。」
* [http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b154154.htm 衆議院議員平野博文君提出年齢の計算に関する質問に対する答弁書]…「年齢計算に関する法律は、ある者の年齢は、その者の誕生日の前日の午後十二時に加算されるものとしている」
* [{{NDLDC|898142/36}} 石井研堂『明治事物起原』( 近代デジタルライブラリー)]…「年齢に二様有る始 明治六年二月五日の太政官第三十六号に、自今年齢計算候儀、幾年幾月と可相数事とあり。これより、民間に数え年幾つ、満幾つと、二種の年齢をいふことゝはなれり。」
* [http://maechan.net/kanreki/index.php 【換暦】暦変換ツール]…和暦・グレゴリオ暦・ユリウス暦などの相互変換ができる。
 
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