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'''藤沢 里菜'''(ふじさわ りな、[[1998年]][[9月18日]] - )は、[[日本棋院]]東京本院所属の[[囲碁]]の[[棋士 (囲碁)|女流棋士]]、四段。[[洪道場]]出身。[[埼玉県]][[所沢市]]生まれ、[[東京都]][[新宿区]]出身。[[藤沢秀行]][[棋聖 (囲碁)|名誉棋聖]]門下<ref>{{Cite web|title=藤沢里菜 - プロフィール|url=https://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000434.html|website=[[日本棋院]]公式サイト|accessdate=2019-02-01|language=ja|publisher=|author=|archiveurl=https://web.archive.org/web/20190201110057/http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000434.htm|archivedate=2019-2-1}}</ref>。
 
第33期・35期・37期[[女流本因坊戦|女流本因坊]]、第29期・30期[[女流名人戦 (囲碁)|女流名人]]、第1回・4回・5期[[女流立葵杯]]、第2回[[扇興杯女流囲碁最強戦|扇興杯]]優勝。
 
史上最年少タイトル獲得者。[[棋士 (囲碁)|囲碁棋士]]の最年少プロ棋士公式戦勝利[[囲碁の記録一覧|記録保持者]]。他多数の最年少記録を保持している。
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6歳の時に兄が碁を打つ姿を見て面白そうと碁を始める<ref name=":0">『anan』2017年9月6日号</ref>。7歳の時に[[洪清泉]]が主宰する[[洪道場]]に入門。父も囲碁教室を主宰しているが、実子に教えることは難しいと考え他所に行くことになった。平日は学校帰りに、休みの日は10時から21時まで食事する以外はずっと囲碁の勉強をしていた<ref name=":0" />。
 
[[2005年]]8月、[[中野区立東中野小学校]]1年で兄とともに[[小・中学校囲碁団体戦]]全国大会に出場し碁を覚えて1年にも拘わらず優勝を飾る<ref>[http://www.nihonkiin.or.jp/amakisen/juniorgroup-gochampionship/2/index.htm 第2回小・中学校囲碁団体戦]</ref>。[[2006年]]7月、同小2年で兄とともに小・中学校囲碁団体戦全国大会に出場し再び優勝<ref>[http://www.nihonkiin.or.jp/amakisen/juniorgroup-gochampionship/3/index.htm 第3回小・中学校囲碁団体戦]</ref>。[[2007年]]7月 [[新宿区立市谷小学校]]3年で兄とともに小・中学校囲碁団体戦全国大会に出場し3連覇<ref>[http://www.nihonkiin.or.jp/amakisen/juniorgroup-gochampionship/4/index.html 第4回小・中学校囲碁団体戦]</ref>。この9歳の頃プロを目指しだす。12月、外来として[[棋士採用試験|女流棋士採用試験]]を受け、本戦に進出したのの4位に終わり入段はできらずかった(入段者は[[王景怡]])<ref>[http://www.nihonkiin.or.jp/saiyo/saiyo2007-4.htm{{Cite web|title=平成20年度女流棋士採用試験情報|url=http://archive.nihonkiin.or.jp/profile/saiyou/2008/|website=日戦]棋院のアーカイブ|accessdate=2019-02-17|publisher=}}</ref>。
 
[[2008年]]8月、同小4年で小・中学校囲碁団体戦全国大会に出場し3位に終わる<ref>[http://www.nihonkiin.or.jp/amakisen/juniorgroup-gochampionship/5/index.html 第5回小・中学校囲碁団体戦]</ref>。12月、外来として女流棋士採用試験を受けるが、予選決戦で[[出口万里子]]に敗れ本戦入りならず<ref>[{{Cite web|title=平成21年度棋士採用試験情報|url=http://wwwarchive.nihonkiin.or.jp/saiyoprofile/saiyou/2009/f_yosen_godo.htm 平成21年度女流|website=日本士採用試験合同予選]院のアーカイブ|accessdate=2019-02-18|publisher=}}</ref>。
 
[[2009年]]3月、[[全日本女流アマチュア囲碁選手権大会]]に出場し、準決勝で敗退。3位決定戦ではのちに女流棋士採用試験でも戦うことになる[[出口万里子]]に敗れ、4位入賞<ref>{{Cite web|title=優勝は吉田美穂さん(第51回全日本女流アマ囲碁選手権大会)|url=http://archive.nihonkiin.or.jp/news/2009/03/51_1.html|website=日本棋院のアーカイブ|accessdate=2019-02-09|publisher=}}</ref>。4月、日本棋院院生となる<ref>[{{Cite web|title=院生序列 平成21年度 4月期序列表|url=http://wwwarchive.nihonkiin.or.jp/player/insei/inseijoretu_200904.htm |website=日本棋生序列平成21年度4月期]のアーカイブ|accessdate=2019-02-18|publisher=}}</ref>。
 
[[2010年]]1月、院生上位として[[棋士採用試験|女流棋士特別採用試験]]に臨み、6勝2敗で3人が並んだが、順列規定で上位により採用1名のため藤沢のみ入段を果たす<ref>[{{Cite web|title=平成22年度棋士採用試験情報 ( 東京本院 )|url=http://archive.nihonkiin.or.jp/profile/saiyou/2010/f_honsen.htm 平成22年度女流|website=日本士採用試験本戦]院のアーカイブ|accessdate=2019-02-18|publisher=}}</ref>。2011年4月付で、11歳6か月で入段。これまでの最年少入段記録の[[趙治勲]]の11歳9か月・女流では[[謝依旻]]の14歳4か月<ref group="注釈">謝依旻は女流棋士特別採用試験ではなく一般採用試験による入段。</ref>を更新し、当時の囲碁日本棋院所属棋士の'''プロ入り最年少記録'''を樹立<ref group="注釈">2019年現在のプロ入り最年少記録は[[2019年]]4月入段の[[仲邑菫]]の10歳0か月。</ref>。2003年から女流棋士特別採用試験の年齢制限(満15歳以上)が改正され制限がなくなっており、適用第一号となった。入段同期に[[平田智也]](現七段)[[沼舘沙輝哉]]・[[鶴田和志]]など。またこの時6勝2敗で並んだ他の2人([[岩田紗絵加]]と出口万里子)も後に[[関西棋院]]でプロ入りしている。
 
2010年[[5月24日]]、プロ入り初公式戦となる、第20期竜星戦予選Bで[[堀本満成|堀本満成二段]]に黒番中押し負けを喫し、初手合初勝利を逃す。2010年[[6月10日]] プロ入り2戦目となる第36期[[棋聖 (囲碁)|棋聖戦]]予選Cで[[神田英]]九段に黒番中押し勝ち<ref>[http://www.nihonkiin.or.jp/match/kisei/036.html 第36期棋聖戦]</ref>、女流棋士最年少勝利記録の更新を果たす。[[10月2日]]、国際コンピュータ・ゲーム協会主催のコンピュータオリンピック囲碁部門で優勝したEricaに6子を置かせて対局し、中押し勝ちする。
 
2012年、 第31期[[女流本因坊戦]]予選で[[古庄勝子]]二段・[[万波佳奈]]元[[女流棋聖戦|女流棋聖]]、そして3月8日に四段・[[青木喜久代]]女流棋聖(八段)に勝利し、女流棋戦の本戦めて出場する。第69期[[本因坊戦]]で[[河野征夫]]五段・[[知念かおり]]元[[女流本因坊戦|女流本因坊]]四段に勝利し予選B決勝進出。
 
2013年1月24日、第69期本因坊戦予選B決勝で[[小長井克]]八段に勝利し予選A進出。[[3月7日]]予選Aで[[鈴木伸二]][[若鯉戦|若鯉杯]]に勝ち、決勝進出([[依田紀基]]九段に負け)。[[8月22日]]、 第17期[[女流棋聖戦]]予選で[[加藤啓子 (囲碁棋士)|加藤啓子]]元女流名人(六段)に勝ち、本戦初出場。[[11月16日]] 第8回[[若鯉戦]]で同期の[[平田智也]]三段に勝利するも本戦準決勝で[[一力遼]]三段に敗れる(そのまま一力が優勝)<ref>[http://www.nihonkiin.or.jp/match/wakagoi/008.html 第8回広島アルミ杯・若鯉戦]</ref>。12月12-18日、第3回[[スポーツアコードワールドマインドゲームズ]]初出場、女子個人戦とペア戦([[富士田明彦]]とのペア)に参加、結果はペア戦で4位。
 
2014年[[1月26日]]、第3回女流秀策杯(非公式戦)で[[小西和子]]八段を破り初優勝<ref>[http://onomichi.shusaku.in/fes/shusaku/64pr.html 第64回本因坊秀策囲碁まつり・第3回女流秀策杯]尾道市囲碁のまちづくり推進協議会</ref>。[[2月19日]]、第4回[[黄龍士双登杯世界女子囲棋勝抜戦|黄竜士双登杯世界女子囲碁団体選手権]]初出場、3連勝していた[[宋容慧]](中国)と対戦し、日本チーム初勝利を挙げた。[[3月1日]]、25周年記念囲碁千里杯(非公式戦)準決勝進出。春に中学を卒業した後、囲碁に専念するため進学せず<ref>[http://www.sankei.com/life/news/141109/lif1411090031-n1.html 藤沢里菜さん(16)史上最年少で女流本因坊奪取 賞金の使い道「プチぜいたくと貯金かな」]</ref>。
 
第1[[女流立葵杯|会津中央病院杯]]にて[[吉原由香里]]元女流棋聖(六段)らに勝利し本戦進出。本戦で[[謝依旻]]女流名人・[[万波奈穂]]三段、[[6月27日]]の決勝で[[奥田あや]]三段を降して15歳9か月で優勝し、'''女流棋戦最年少優勝記録'''を樹立する<ref>{{Cite web|title=藤沢が最年少タイトル獲得!【第1回会津中央病院杯女流トーナメント戦決勝】|url=https://www.nihonkiin.or.jp/match_news/match_info/post_537.html|website=日本棋院|accessdate=2019-02-09|language=ja|publisher=}}</ref><ref group="注釈">謝依旻の最年少記録([[女流最強戦|女流最強位]]、17歳1か月)を塗り替えた。女流棋戦以外の棋戦では、[[井山裕太]]の2005年阿含・桐山杯早碁オープン戦の16歳4か月が最年少記録。</ref>。[[8月14日]]第18期女流棋聖戦予選突破、2年連続本戦出場。
 
第33期女流本因坊戦で[[知念かおり]]元女流本因坊・[[田村千明]]三段・[[鈴木歩]]六段に勝利し挑戦者決定戦に進出。決定戦で奥田あや三段に勝ち、挑戦権を獲得。挑戦手合では3-0で[[向井千瑛]]女流本因坊を降し、会津中央病院杯に続いて2つ目のタイトル奪取を獲得した。16歳1か月での女流本因坊は史上最年少となる<ref>[http://www.nihonkiin.or.jp/match/2014/11/333_1.html 藤沢が最年少女流本因坊獲得!【第33期女流本因坊戦五番勝負第3局】]日本棋院 2014年11月7日</ref>。[[11月16日]]第9回若鯉戦本戦トーナメント(出場4回目)で準決勝進出、優勝の[[本木克弥]]に敗れる(2年連続ベスト4)。12月11日-17日に第4回スポーツアコードワールドマインドゲームズ出場、女子個人戦とペア戦([[伊田篤史]]とのペア)に参加、結果はペア戦で4位。2014年の[[賞金ランキング (囲碁)|賞金ランキング]]では7位に入り、2013年まで女流棋士の中で7年連続最高位だった謝依旻(2014年9位)を上回った<ref>『[[週刊碁]] 2015年2月1日号』日本棋院</ref>。
 
2015年、第34期女流本因坊戦で謝依旻の挑戦を受け、2-3で失冠。
 
2016年7月21日 第35期女流本因坊戦本戦決勝で鈴木歩七段を破り挑戦権獲得。10月24日、女流五冠を独占していた謝依旻女流本因坊を3勝1敗で破り、2年ぶり2度目の女流本因坊を獲得。賞金ランキング10位。
 
2017年、第29期女流名人リーグで6勝全勝で挑戦権獲得。3月8日、9連覇中の謝依旻女流名人を2-0のストレートで破り、初の女流名人を獲得。6月、第4回[[女流立葵杯]]決勝で謝依旻会津中央病院杯を2-1で破り優勝。7月16日、第2回[[扇興杯女流囲碁最強戦|扇興杯女流最強戦]]決勝で謝依旻扇興杯に勝利し優勝。女流5棋戦中4タイトルで優勝し'''女流タイトル四冠'''を達成<ref name=":1">{{Cite web|title=【囲碁】藤沢女流名人が扇興杯優勝で女流四冠に|url=https://www.sankei.com/life/news/170716/lif1707160035-n1.html|website=産経ニュース|date=2017-07-16|accessdate=2019-02-09|language=ja|first=|last=|publisher=}}</ref>。前年の謝依旻の五冠独占から、女流囲碁界の勢力図を大きく塗り替えた。第43期[[碁聖|碁聖戦]]では[[井口豊秀]]八段・[[白石勇一]]六段・[[姚智騰]]三段・[[片岡聡]]元[[天元戦|天元]]、9月21日に[[小山空也]]三段に勝利し自身初の[[棋戦 (囲碁)#.E4.B8.83.E5.A4.A7.E6.A3.8B.E6.88.A6|七大タイトル]]本戦進出を果たす。七大棋戦で女流棋士が本戦進出するのは2008年に第35期天元戦で加藤啓子六段と[[桑原陽子]]五段が本戦入りして以来9年ぶりで、女流棋士史上9人目となる<ref>[http://www.nihonkiin.or.jp/match_news/match_result/post_68.html 藤沢里菜三段が碁聖戦本戦入り! 日本棋院]</ref>。本戦では[[瀬戸大樹]]八段に敗れ本戦勝利ならず<ref>[http://www.nihonkiin.or.jp/match/gosei/043.html 第43期 碁聖戦]</ref>。11月27日第36期女流本因坊戦では謝依旻女流棋聖の挑戦を受け、2勝3敗で敗れ失冠。2017年を三冠保有で終える。
 
2018年9月20日、第44期[[碁聖|碁聖戦]]予選Aを突破し本戦に出場。10月25日、第45期[[天元戦]]でも予選Aを突破し本戦に出場。同じ年に2棋戦の本戦入り達成は女流棋士初。女流棋戦では、第30期女流名人戦で矢代久美子六段の挑戦を2-0で退け、女流立葵杯でも謝依旻女流本因坊の挑戦を2-1で退ける。更に37期女流本因坊戦で謝依旻女流本因坊に挑戦し、3-1で女流本因坊位を奪取<ref name=":2">{{Cite web|title=女流本因坊、藤沢里菜が返り咲き…謝依旻は11年ぶり無冠|url=https://www.sankei.com/life/news/181205/lif1812050041-n1.html|website=産経ニュース|date=2018-12-05|accessdate=2019-02-09|language=ja|first=|last=|publisher=}}</ref>。長らく女流囲碁界を牽引してきた謝依旻を11年ぶりの無冠に追いやった<ref name=":2" />。
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<span style="background-color: #ffcccc;">色付き</span>は現在在位。登場は挑戦手合か決勝。
 
他の棋士との比較は、''[[囲碁の女流タイトル在位者一覧]]'' を参照。
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| style="background-color:#ffc0cb;" |謝依旻<br/>oxo
| style="background-color:#ffc0cb;" |謝依旻<br/>'''四冠達成'''|| style="background-color:#c1ffff;" |謝依旻<br/>xoxox
|2404( 4位)
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