「数え年」の版間の差分

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* 和暦から換算した西暦の年
** 元禄元年[[12月10日 (旧暦)|12月10日]]=グレゴリオ暦'''[[1689年]]'''1月1日。よって、グレゴリオ暦は年が明けている。グレゴリオ暦を基準とすると数え年が「1」加算されてしまい、当時の文献などと整合が失われてしまう。'''元禄元年'''は1月1日 - [[12月29日 (旧暦)|12月29日]]<span style="font-size:90%">(グレゴリオ暦1689年[[1月20日]])</span>までを、'''西暦1688年'''として考えなければならない。
 
=== 数え年の計算例(新暦導入以前に亡くなった人物) ===
{{国際化|date=2019年2月|section=1|領域=日本}}下記の例は没日が1日違うだけだが西暦では年が明ける。
 
* 和暦から換算した西暦で計算した数え年の例
** [[寛永]]6年[[2月11日 (旧暦)|閏2月11日]](グレゴリオ暦[[1629年]][[4月4日]])生
** 元禄元年12月10日(グレゴリオ暦1689年1月1日)没…元禄元年は、'''1688年'''で計算する。
*** 正 : 1688-1629=59⇒享年60(満59歳没)…1を足すのは、生まれた年に取る1歳の分
*** 誤 : 1689-1629=60⇒享年61(満59歳没)
* 単純に西暦で計算できる例
** 寛永6年閏2月11日(グレゴリオ暦1629年4月4日)生
** 元禄元年[[12月9日 (旧暦)|12月9日]](グレゴリオ暦1688年[[12月31日]])没
*** 1688-1629=59⇒享年60(満59歳没)
* 享年と満年齢が2つ異なる例
** 寛永6年[[11月17日 (旧暦)|11月17日]](グレゴリオ暦1629年12月31日)生
** 元禄元年[[12月8日 (旧暦)|12月8日]](グレゴリオ暦1688年[[12月30日]])没
*** 1688-1629=59⇒享年60(満58歳没)…誕生日前日満了を迎える前に亡くなったので、満年齢では58歳となる。
 
== 各国の状況 ==
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これらの内、当時切実だった理由は4の[[配給]]の問題であった。実際、例えば12月に子供が生まれ翌年2月に「2歳だ」という理由で[[キャラメル]]が配給されることなどはよくあった。当然のことながら、生後2か月の乳児にキャラメルを支給しても無意味である。また、[[満年齢]]では50代であるのに数え年では60代という理由で配給量を減らされるなどの問題も起きていた。配給量の基礎となるカロリー計算は満年齢を基に算定されていたにも関わらず実際の配給の現場では数え年を基に支給されていたため、これらのような支障が生じていた(詳しくは[[年齢のとなえ方に関する法律]]参照)。
 
現在でも習慣的に数え年を使用している高齢者(特に[[昭和一桁]]生まれ以前の世代)は多いが、それ以外の年齢層が数え年を用いるのは宗教的儀式(仏教、神道など)、伝統行事や[[占い]]、[[享年]]などの限られた場面のみとなっている。最も身近な場面は[[神社]]における[[厄年]]であろう。
 
本来、数え年で行われてきた伝統行事である[[七五三]]や[[年祝い]]([[古稀]]・[[喜寿]]など)も数え年・満年齢のいずれで祝ってもよいとされていることが多い。この場合、原則として数え年・満年齢のいずれを用いても同じ数字の年齢で行われるが、外的に還暦の場合のみ数え年で行う場合は61歳、満年齢で行う場合は60歳と行われる年齢の数字が異なる。ただし[[厄年]]には数え年を使い、「満年齢」を使うことはほとんどない。なお葬祭の際に記す「[[享年]](行年)」は[[法事|仏式]]や[[神道]]では数え年が使われるが、現在では満年齢が使用されている。「一周忌」を除く、「[[年忌|年回忌]]」の数え方は現在も数え年に準じている。
 
第二次世界大戦経験者やその子供の世代、で1月1日近くに生まれた子供を1月1日生まれにすることが数多くある(例えば12月31日に生まれた場合、次の日に新年を迎えると2歳になる)。混乱や煩わしさを避けるためや、数え年を用いなくても元日生まれで縁起が良いとされるためである。 ちなみに別例で4月1日生まれの子供を2日にする者が現代にもおり、学年の上になるか、下になるかを決める日が4月1日なため、幼少期に同い年の子よりも最高で1年近く年齢が離れてしまうため、授業についていけなかったり、子供過ぎて周囲に溶け込めないことを避ける目的である。
 
また、日本の[[競走馬]]の年齢([[馬齢]])も1990年代頃までは数え年によっていた。しかし[[2001年]]からは馬齢の国際表記に従って、「生まれた年を0歳、(新たに1月1日を迎える毎に)1歳加齢する(=数え年から1を引いたもの)」とすることになった。つまり加齢日は現在も一律に1月1日であり、馬齢=「満年齢」ではない。他の分野の後年の例では、[[ジャイアント馬場]]の[[全日本プロレス]]([[1972年]]創業)で[[1981年]]に10周年記念イベントを実施したほか、[[1989年]]に馬場([[1960年]]デビュー)の30周年記念試合を実施した例がある。なお、馬場の30周年記念試合は[[1990年]]にも実施された。