「1973年のメジャーリーグベースボール」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Eraharisi (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
Eraharisi (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
7行目:
アメリカンリーグ
*東地区は、オリオールズが[[ジム・パーマー]] (22勝・防御率2.40)、[[マイク・クェイヤー]] (18勝)、 [[デーブ・マクナリー]] (17勝)が健在で、[[フランク・ロビンソン]]は前年ドジャースに放出し、ボビー・グリッチ、ドン・ベイラー、[[アル・バンブリー]]らが育ち、チーム盗塁数146を記録し4度目の地区優勝となった。西地区はアスレチックスが[[キャットフィッシュ・ハンター]](21勝)、[[ヴァイダ・ブルー]](20勝)、ケン・ホルツマン(21勝)、リリーフに[[ローリー・フィンガーズ]](7勝・22セーブ)、ダロルド・ノウルズ(6勝・9セーブ)の投手陣に、打撃では[[レジー・ジャクソン]](打率.293・本塁打32本・打点117)、サル・バンドー(打率.287・本塁打29本)、[[ジョー・ルディ]](打率.270)、ビリー・ノース(打率.285・盗塁53)、[[バート・キャンパネリス]](盗塁34)ら攻守に隙がなく、3年連続地区優勝した。[[リーグチャンピオンシップシリーズ]]は、初戦をパーマーの完封でオリオールズが先勝し、第2戦はサル・バンドー本塁打2本でアスレチオックスが快勝、第3戦はルディの適時打とキャンパネリスの本塁打でアスレチックス、第4戦はオリオールズが4点差をひっくり返して勝ち、そして最終第5戦はハンターが5安打完封でアスレチックスがリーグ2連覇となった。
*個人タイトルは、ツインズの[[ロッド・カルー]] (打率.350)が2年連続3度目の首位打者、アスレチックスの[[レジー・ジャクソン]]が初の本塁打王と打点王でジャクソンは以降本塁打王を4度獲得する。盗塁王はレッドソクスの[[トミー・ハーパー]] (盗塁54)。ホワイトソックスの [[ウィルバー・ウッド]] (24勝)が最多勝、オリオールズの[[ジム・パーマー]]が最優秀防御率、そしてエンゼルスの[[ノーラン・ライアン]](奪三振382)が2年連続最多奪三振となった。この奪三振382はメジャーリーグ新記録であった。リーグMVPは[[レジー・ジャクソン]]、サイ・ヤング賞は[[ジム・パーマー]]が選ばれた。
ナショナルリーグ
*東地区は、首位チームが入れ替わる団子レースの混戦模様の中で、8月末に借金9で首位カージナルスから5.5ゲーム差の5位だったメッツが、9月に入ってから猛然と追い込み、9月18日からその時点で首位だったパイレーツを相手に4連勝して77勝77敗の勝率5割で東地区首位に立った。そして最終日10月1日にトム・シーバーが19勝目を挙げて、82勝79敗で地区優勝した<ref>162試合制なので、本来もう1試合残っているが、連盟が定めたペナントレース最終日以降は、最終試合の結果次第で優勝チームがひっくり返る可能性がある場合を除き、残った試合は開催されないことになっている。この年のケースもメッツが仮に最終試合に負けても82勝80敗で2位カージナルスとは1勝差で0.5ゲーム差なので開催しなかった。毎年の順位表で下位球団の試合数が足りないのはよくあることである。</ref>。2位カージナルスが81勝81敗で、82勝で貯金わずか3の史上最少の勝ち星での地区優勝であった。[[トム・シーバー]](19勝)、前年新人王を取った[[ジョン・マトラック]](14勝)、[[ジェリー・クーズマン]](14勝)、ジョージ・ストーン(11勝)、タグ・マグロー(5勝・25セーブ)、の投手陣の踏ん張りが効いた。西地区は、6月末に貯金2と低調だったレッズが、後半戦を60勝26敗で一時は11ゲーム差だったのを引っ繰り返しての逆転優勝であった。[[リーグチャンピオンシップシリーズ]]は、第1戦を[[トム・シーバー]]で落としたメッツが続く第2戦を[[ジョン・マトラック]]、第3戦を[[ジェリー・クーズマン]]で勝ち、2勝2敗から最終第5戦を[[トム・シーバー]]からタグ・マグローの継投で勝利を収めてリーグ優勝した。ペナントレース82勝のメッツが99勝のレッズを破り、ワールドシリーズに進出した。まさにミラクルメッツの再現であった。
14行目:
ワールドシリーズ
*第1戦はアスレチックスがケン・ホルツマン、[[ローリー・フィンガーズ]]、ダロルド・ノウルズの継投で2-1の1点差で抑えきった。第2戦はメッツが延長12回表に敵失から4点得点して雪辱した。第3戦も延長にもつれ込み11回表にシーズン盗塁王を逃した[[バート・キャンパネリス]]の適時打でアスレチックスが3-2の1点差で制した。第4戦はメッツが[[ジョン・マトラック]]が先発8回まで1 失点でメッツが勝った。第5戦もメッツが[[ジェリー・クーズマン]]とタグ・マグローの完封リレーで2-0で連勝し先に王手をかけた。第6戦はメッツの[[トム・シーバー]]とアスレチックスの[[キャットフィッシュ・ハンター]]とのエース対決となり、ハンターが3-1でシーバーに投げ勝ち3勝3敗となった。そして第7戦はケン・ホルツマン、[[ローリー・フィンガーズ]]、ダロルド・ノウルズがメッツを2点に抑え、打っては前年ワールドシリーズに故障で出場出来なかった主砲[[レジー・ジャクソン]]がシリーズ初本塁打を打ってアスレチックスの2年連続シリーズ制覇となった。シリーズMVPには[[レジー・ジャクソン]]が選ばれた。
=== 記録===
* 5月15日、カリフォルニア・エンゼルスの[[ノーラン・ライアン]]投手が対[[カンザスシティ・ロイヤルズ]]戦で[[ノーヒットノーラン]]を達成、そして続く7月15日の対[[デトロイト・タイガース]]戦で17奪三振で再びノーヒットノーランを達成した。1シーズン2度達成の記録としては、1938年のシンシナティ・レッズの[[ジョニー・ヴァンダー・ミーア]]が達成して以来、1951年のニューヨーク・ヤンキースのアリー・レイノルズ、1952年のデトロイト・タイガースのバージャル・トラクスに続く史上4人目である。
* 9月27日、カリフォルニア・エンゼルスの[[ノーラン・ライアン]]投手が対[[ミネソタ・ツインズ]]戦で延長11回完投で16三振を奪い、シーズン奪三振385を記録した。これはロサンゼルス・ドジャースの[[サンディ・コーファックス]]投手が1965年に記録した382を上回る、メジャーリーグ新記録である。
== 最終成績 ==
=== レギュラーシーズン ===