「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYの登場人物」の版間の差分

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: 地球連邦宇宙軍所属で階級は大将。劇中で行われた[[観艦式]]の観閲官。[[イギリス]]出身者であるらしく、観艦式の演説に[[プランタジネット朝]]の[[エドワード3世 (イングランド王)|エドワード3世]]の故事を引き、私生活の面では紅茶を必ず定時に愛飲するなど、[[ステレオタイプ]]な英国紳士的振る舞いに固執する。タカ派であるが、同じくタカ派の筆頭である[[ジャミトフ・ハイマン|ジャミトフ]]らとは対立関係にある。
: 乗艦はルナツー方面軍第2守備艦隊旗艦[[地球連邦軍の艦船及びその他の兵器#バーミンガム|バーミンガム]]。腐敗した連邦軍人として描かれた人物ではあるが、星の屑作戦前夜に[[シーマ・ガラハウ|シーマ]]からの求めに応じ、作戦の詳細を得るため取引を行おうとする策士的な一面もある。アルビオンの意図せぬ妨害により目論みは消え去るが、密会が露見しそうになれば機転を利かせて小芝居を打ち、モビルスーツの有効性を認めている発言もしていることから無能とは言い難い側面も持つ(アルビオンの横槍がなくシーマ艦隊との取引が成立していれば、星の屑作戦を防げた可能性は高い)。その後、[[ソロモン (ガンダムシリーズ)|コンペイトウ]]で観艦式を行うことでジオン残党を誘き寄せ一網打尽にしようと企むが、ガトーの核攻撃で死亡。加登屋みつるの漫画版では連隊の総指揮官として登場するが、映像版と同様の最期を遂げる。
: コンペイ島司令部での観艦式前の訓示で「[[スペースノイドとアースノイド|スペースノイド]]共」との発言が出ている事からスペースノイドに対して明確な差別意識を有していると思われる。
 
: 漫画『[[機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像]]』では、[[ライラ・ミラ・ライラ]]、[[機動戦士Ζガンダムの登場人物#ベン・ウッダー|ベン・ウッダー]]の部隊を率いて、ジオン公国軍残存拠点「ヴァールシカ」を攻撃。その際、陥落直前に敵の要塞が自爆したのを自分の手柄としている。
 
: 漫画『[[機動戦士ガンダム MSV-R 宇宙世紀英雄伝説 虹霓のシン・マツナガ|MSV-R 虹霓のシン・マツナガ]]』では、[[宇宙世紀]]0079年9月、[[宇宙世紀の施設と地名#ルナツー|ルナツー]]から艦隊を率いて、[[ザビ家#ミネバ・ラオ・ザビ|ミネバ・ザビ]]の出生祝のために[[ザビ家#ドズル・ザビ|ドズル]]、[[ザビ家#キシリア・ザビ|キシリア]]、[[ザビ家#デギン・ソド・ザビ|デギン]]のザビ家3名が集うソロモンを襲撃する「アンタレス作戦」の指揮をとるが、[[機動戦士ガンダムの登場人物 ジオン公国軍 (あ行-さ行)#コンスコン|コンスコン]]艦隊らの抵抗により撤退する。
 
: 漫画版『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』ではシーマとの取引をアルビオンのモビルスーツ隊が意図せずに妨害してしまった際に取引停止を防ぐためにアルビオン側のモビルスーツをバーミンガムの主砲で蒸発させようとするなど、策謀家として頭の回転の速さを見せている(結局実行前にアルビオンからのレーザー通信が入り、友軍撃墜のログデータが残る事を恐れて未遂)。観艦式ではソロモン戦で大破した[[ビグ・ザム]]を連邦系技術で修繕した機体を観艦式で繰り出すが、敵[[モビルアーマー]]から出現したガンダム試作2号機を撃墜し損ねてしまい、乗艦バーミンガムや回収した[[ビグ・ザム#ビグ・ザム(連邦軍仕様)|ビグ・ザム]]諸共本編同様の結末を迎える。
:本作ではシーマとの取引を快諾していた理由として、ジオンに同胞たるスペースノイド虐殺を強要された彼女と同じ元海兵[[#ゲール・ハント|ゲール・ハント]]を利用して彼らの声を被害者として世界に届ける事でジオンを「悪」、地球連邦政府を「悪からスペースノイドを護る絶対的守護神」として生き残ったスペースノイドを政治的に「征服」しようとする等、陰謀にも長けている。
 
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; Geen Coliny
: 声 - 岸野一彦、[[青森伸]](5.1ch DVD版)
: 連邦宇宙軍所属で階級は大将。当時の連邦軍内主流派である保守派の1人で[[レビル]]亡き後の改革派を束ね兵からの求心力もある[[#ジョン・コーウェン|コーウェン]]の存在を快く感じていない。[[デラーズ紛争]]中、腹心のジャミトフと共謀してシーマとの裏取引に応じ、デラーズの身柄拘束と交換でシーマ艦隊の赦免と連邦への帰順を約束する。一方で連邦軍他派閥のデラーズ紛争最終局面への介入を排除するため、コーウェンをガンダム試作2号機奪取等の責任をもって[[ガンダム開発計画]]責任者としての任を解き拘束。部下の[[#ナカッハ・ナカト|ナカト]]に命じ、アルビオンが[[ガンダム開発計画#ガンダム試作3号機(デンドロビウム)|ガンダム試作3号機]]を受領しようとするのを妨害する(3号機がコウの手に渡ると知ると、「何故3号機はアルビオンに渡った」とつぶやいている)。
: [[ジャミトフ・ハイマン]]と共謀し、コーウェンを失脚させる。ジャミトフとの政略的つながりがあった模様だが、[[ティターンズ]]結成後の動向は不明。
: 役職は不明で、劇中や小説版での呼称とも二人称・三人称の区別無く「提督」である。
: 猫の[[ヒマラヤン]]を飼っており、[[ジャブロー]]に持ち込んで自分の膝の上に乗せていたこともある。
: 漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では、ジャミトフとの密談の際に提出されたジオン残党狩り特殊部隊の編成案を承認している。
 
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; Stephan Hepbum
: 声 - [[藤城裕士]]、岸野一彦(第13話)
: 地球連邦宇宙軍コンペイトウ鎮守府司令で階級は少将。黒い丸縁眼鏡を愛用している男。ガンダム試作2号機によってコンペイトウ(旧ソロモン)での観艦式に参加していた艦隊が核攻撃を受けた際、自ら[[マゼラン (ガンダムシリーズ)#マゼラン改(0083版)|マゼラン改]]級戦艦ツーロンに搭乗し[[デラーズ・フリート]]艦隊と、彼らに強奪され月への落下軌道をとったコロニーの追撃に向かった。先の核攻撃により艦隊の3分の2が戦闘不能となっていたものの、それでもなお、連邦の保有戦力がデラーズ・フリートを圧倒していたためである。しかし、艦隊の発進を急ぐあまり予備の[[推進剤]]を搭載しなかったので、コロニーが地球へ軌道変更を行った際、配下の艦隊は推進剤不足によってコロニーの動きに追従できなくなり、自らの読みの甘さを晒すことになった。騙されたと知った彼はその時思わず「謀られた」と漏らしている。その後補給を済ませた彼は追撃を再開しようとするが、コリニーから連邦艦隊とシーマ艦隊との密約と第一地球軌道艦隊が[[ソーラ・システム (ガンダムシリーズ)#デラーズ紛争|ソーラ・システムII]]の迎撃準備を進めている事を知らされ驚愕する。
: ガンダム試作2号機奪還の機会を逃し続け、遂には核攻撃まで許してしまったアルビオンに対しては強い憤りを感じており、アルビオンが救援活動に参加する事をコンペイ島司令部のオペレーターが読み上げた際には激怒し、八つ当たり的にオペレーターを怒鳴りつけている。小説版ではアルビオンに対する憤りがより強調されており、『役立たずの艦』『無能艦』と罵り言葉がより明確となっている。
: エンドロールでは名前が載せられておらず、名前は後付け設定である(小説版では彼の名前が登場している)。
 
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: 声 - [[秋元羊介]](第1話、劇場版、5.1ch DVD版)、[[筈見純]](第2話)
: 地球連邦軍トリントン基地所属のテストパイロットで階級は中尉。ガンダム試作1号機用のバックパックの試作型を搭載した[[ジム改#パワード・ジム|パワード・ジム]]をテストしていた。トリントン基地所属のパイロットの中ではバニングに次ぐNo.2の腕前と自負しており、事実、模擬戦でコウ、キース、カークスらが3人がかりで挑んでも歯が立たなかった(もっともこれはパワード・ジムの性能と、3人の搭乗機が旧式のザクであったというのも要因と思われる)。
: デラーズ・フリートによってガンダム試作2号機を強奪された際は、バニングの指揮の下、追撃戦に参加。そして2号機回収に降下した[[ムサイ#コムサイII|コムサイII]]を発見しこれを狙撃しようとするも、不意をついて現れた[[#アダムスキー|アダムスキー]]の[[ドム#ドム・トローペン|ドム・トローペン]]の奇襲を受け戦死。コウがアレンの部屋で遺品の整理にあたった際には[[アメリカンフットボール]]に関連したものが多くあり、彼が[[ジョック]]として学生時代を過し、テストパイロットとしても最新機を任せられるエリートコースへ進んでいたことがうかがえる。
:漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』ではトリントン基地襲撃を生き延びており、コウに自分にガンダムを譲れと強要したり、[[Gファイター#GファイターII|GアーマーII]]に搭乗した際は一射で2機のMSを撃ちぬくなど、部隊エースとしてのプライドの高さと腕前が描写されている。
 
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; Nakohha Nakato
: 声 - [[大滝進矢]]
: 地球連邦宇宙軍所属の第401警戒中隊長で階級は少佐。連邦軍ではコリニーの軍閥に属している。コリニーの命令に従い[[地球連邦軍の艦船及びその他の兵器#ラビアンローズ|ラビアンローズ]]に急行しガンダム試作3号機のトライアルを凍結し封印した。コーウェンの内諾を得ていたアルビオン乗組員達はラビアンローズ到着後、彼の口からガンダム開発計画が軍本部の管理に移行したことを知り、ガンダム試作3号機受領を阻まれる。その後アイランド・イーズにまつわる事態が急変し、ガンダム試作3号機奪取を強行するアルビオン乗組員との争いの中で、ナカトはコウをかばった[[#ルセット・オデビー|ルセット]]を誤って殺害してしまう。その責任をコウに転嫁し、独自判断で処刑しようとするが、アルビオンクルーによって逆に拘束されてしまう。後に放された彼がアルビオンクルーの行動を告発したことは間違いないと思われる。
 
 
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; H. Marnery
: 声 - [[阪脩]]
: 地球連邦軍トリントン基地司令で、階級は准将。ガトーによるガンダム試作2号機強奪の際、[[#ボブ|ボブ]]操縦の[[ジオン公国の機動兵器#ザメル|ザメル]]の攻撃が司令部を直撃、戦死する。ガンダム試作2号機に搭載する核兵器をトリントン基地の核貯蔵庫から取り出す際、彼の網膜スキャンとパスワード入力が必要であった。
 
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; Raban Karcs
: 声 - [[森川智之]]
: 地球連邦軍トリントン基地所属のテストパイロットで階級は少尉。バンダナがトレードーマーク。旧型機種のザクに搭乗させられることに不満を持っており、新型機に乗り込むことを熱望している。小説版によれば、一年戦争で肉親のほとんどを失ったらしい。模擬戦ではコウやキース共々、[[#ディック・アレン|アレン]]のパワード・ジムにいいようにあしらわれていた。デラーズ・フリートによるガンダム試作2号機強奪の際、迎撃のために[[ザクII#後期生産型ザクII(ザクII F2型)|ザクIIF2型]]で出撃するが、格納庫を出た直後に[[#ゲイリー|ゲイリー]]のドム・トローペンから攻撃を受け、ザク・マシンガンで応戦するもヒートサーベルで機体を両断され戦死。
 
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; Adamski
: 声 - [[田原アルノ]]
: 元ジオン公国軍のMSパイロットで階級は少尉。ガトーによるガンダム試作2号機強奪の支援要員としてドム・トローペンに搭乗、トリントン基地を襲撃してガトーを援護した。その後、トリントン基地からの追撃部隊を払いのけ[[#ディック・アレン|アレン]]が駆るパワード・ジムを撃破するなどの戦果を挙げながら、ガトーと2号機の脱出をサポート、そしてU-801([[ユーコン (ガンダムシリーズ)|ユーコン級潜水艦]])から派遣された回収艇との会合ポイント付近の海岸において[[#チャック・キース|キース]]の乗るザクIIの頭部ユニットを破壊しとどめを刺そうするも、[[ヒートホーク]]による反撃を受け戦死。
 
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; Vily Glardle
: 声 - [[稲葉実]]
: デラーズ・フリート所属のガトー艦隊旗艦「[[ムサイ#ペール・ギュント|ペール・ギュント]]」艦長で階級は少佐。
: 軌道上に脱出したガトーのガンダム試作2号機の回収し(このとき彼の艦隊は連邦のサラミス級巡洋艦を2隻撃破した)、帰還途中にシーマ艦隊によって故意にニアミスを起こさせられるが、無事茨の園に帰還する。
: その後、コンペイトウの観艦式襲撃に際しガトーに出撃の信号弾を打ち上げるように要請され、作戦の成否は奇襲にかかっていると主張するも結局ガトーの意を汲み信号弾を打ち上げガトーやモビルスーツ隊の兵士たちを見送った。
: 月での推進剤点火後ガトーの部隊と共に出撃し、防衛線突破を狙うコウのガンダム試作3号機をメガ粒子砲と対空機銃で果敢にも正面から迎撃するが、奮戦むなしく大型[[ビームサーベル]]の攻撃により艦橋を切り裂かれ他の乗員と共に戦死する。
: なお、名前は設定画では'''ビリィ'''であった。
 
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; Wolfgang Wall
: 声 - 岸野一彦
: 階級は大尉。[[#ノイエン・ビッター|ビッター]]出撃後のキンバライド基地を任される。「[[ジオン公国の艦船及びその他の兵器#HLV|HLV]]を無事打ち上げることができMSを失えば基地としての役割が終わる」とするビッターの命令を受け連邦軍に白旗を掲げて基地ごと降伏する。
: 名前のモデルはドイツ軍の戦車将校ヴォルフガング・ヴァール。名前は設定画では'''ヴォルフガング'''であった。
 
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: カラマ・ポイントでの協議後地球圏残留を望み、その後サイド6に潜伏。デラーズ紛争では観艦式襲撃から参戦、最終局面では月面の地球連邦軍が地球軌道上に接近していたため、ガトーにアクシズ先遣艦隊への合流を促すが、ガトーはコウとの決着をつけようとしていたためにニナを乗せた[[脱出ポッド]]をガトーから受け取り、[[アクシズ]]先遣艦隊と合流しアクシズへの脱出を果たす。その後の消息は不明。
: コンペイ島湾内に侵入する2号機を追撃しようとするジム部隊を、[[リック・ドム#リック・ドムII|リック・ドムII]]単機で抑えるなど、彼自身もかなりの腕前のパイロットである。また、ガトーからの信頼も厚い。デラーズ・フリートの主要メンバーかつガトーの部下の中で唯一生き残った人物。
: ゲーム『[[SDガンダム GGENERATION|SDガンダム GGENERATION-F-IF]]』には「星の屑」から数年後、少佐になった彼が[[アクシズ]]の核兵器装備モビルスーツ・[[ネオ・ジオンの機動兵器#ギガンティック|ギガンティック]]に搭乗し、ジャブローへ核攻撃を仕掛ける架空戦記のシナリオが存在する。
: モデルは旧ドイツ陸軍戦車乗りのエースだった[[オットー・カリウス]]。
 
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: 声 - [[稲葉実]]
: [[シーマ・ガラハウ|シーマ]]の部下。[[ケリィ・レズナー|ケリィ]]の代わりに[[ビグロ#ヴァル・ヴァロ|ヴァル・ヴァロ]]のパイロットになる予定だった。初めはシーマと共にケリィの元を訪れ、その後引渡しの費用の金塊を持参し単身赴く。その際に、ケリィに対し自分がヴァル・ヴァロのパイロットになると発言し、シーマの本心を明かしてしまう。ケリィはその裏切りに憤慨しヴァル・ヴァロを単独で発進させてしまった。
: その後シーマから責任を取らされる形で[[ザクII#後期生産型ザクII(ザクII_F2型)|ザクIIF2型]]1機でヴァル・ヴァロと戦うことになる。マシンガンで応戦するも全く相手にならず、ヴァル・ヴァロに体当たりによって機体を真っ二つにされ戦死。小説版では「俺の乗っていたMA-05―」という発言があり、1年戦争の時期にモビルアーマーのパイロットとして活躍していた時期もあったような描かれ方をしている。1話しか登場しないが、ゲーム『[[機動戦士ガンダム ギレンの野望|ギレンの野望]]』、『[[機動戦士ガンダム0079カードビルダー|カードビルダー]]』にも登場しており、演じた稲葉も「いやらしい役どころが好き、残念なのは1話限りで死んでしまったこと」とクルトに対して感想を述べている。
 
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: 一年戦争時に突撃機動軍グラナダ海兵上陸戦部隊「MAUゲール」を率いる。階級は中佐。終戦直後にア・バオア・クーから脱出、地球連邦政府からB級戦犯として指名手配されるが、のちに自首している。眉間を中心に傷跡があり、右の口元が引きつったように歪んでいる。
: アニメ版と展開が異なる漫画『[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY#機動戦士ガンダム0083 REBELLION|機動戦士ガンダム0083 REBELLION]]』にも登場。部下思いの人物として描かれており、[[一年戦争]]の[[一年戦争#ブリティッシュ作戦|ブリティッシュ作戦]]では[[シーマ・ガラハウ]]中佐率いる「MAUシーマ」とともにコロニーへの毒ガス注入に従事し、眉間の傷と口元の歪みはその際の負傷によるものとされる。宇宙世紀0083年、シーマからともにデラーズ・フリートへの参加を要請されるが、デラーズの演説を見たときの嫌悪感から連邦軍当局に自首する。その後、'''クロウド・カーツ'''の偽名で少尉として連邦軍に編入され、キルゲレス隊の一員として[[FSWS計画#ジーライン フルカスタム|ジーライン フルカスタム]]に搭乗する。索敵任務の増援としてアルビオンに配備されるが、その裏でシーマ艦隊との交渉役となるも、GP01Fbの介入により不調に終わる。
: その後、コロニージャックを成功させたシーマ艦隊とデラーズが座乗するグワデンの接触直前に単機で現れ、戦犯の汚名を着せられ死んでいった部下の仇として、「戦争を繰り返す愚かな指導者」であるデラーズの命を狙うが、シーマの[[ガンダム開発計画#ガーベラ・テトラ|ガーベラ・テトラ]]により乗機を撃破される。しかし寸前で脱出しグワデンに侵入、シーマもいるブリッジでデラーズの頭を撃ち抜く。本懐を遂げたゲールは部下たちのところへ行くため、ブリッジからガトーの[[ノイエ・ジール]]に向かって発砲しながら有線クローアームの直撃を受け、死亡する。
: なお、シーマの持っている[[サイコロ|賽]]はゲールが渡したものとされ、シーマの台詞にある「どうせこの世は一天地六」もゲールの口癖である。
 
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; Gaily
: 声 - [[田口昂]]
: 元ジオン公国軍のモビルスーツパイロットで階級は少尉。ガンダム試作2号機強奪を支援すべくドム・トローペンに搭乗、ボブ、アダムスキーらとトリントン基地を強襲した。ジオンの魂とも言えるザクIIF2型が連邦軍に鹵獲使用されていることを嘆き、[[#ラバン・カークス|カークス]]のザクを一刀両断し撃破している。襲撃の翌朝、彼のものらしいドム・トローペンの残骸がトリントン基地にて確認されているため、戦死したと思われる。アダムスキー機とゲイリー機は武装が若干違い、90mmマシンガンと[[パンツァーファウスト|シュツルムファウスト]]で武装してるのがゲイリー機である。
 
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293行目:
; Dreise
: 声 - [[仲木隆司]]
: ガトーの要請に応えガンダム試作2号機奪取作戦に参加したユーコン潜水艦U-801の艦長で階級は中佐。奪取が成功した後も、ガトーの計画を予測しコムサイIIが撃破された際に備えて回収艇を用意するなど、卓越した作戦立案能力のある人物。
 
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302行目:
: 声 - [[池田勝]]
: 元ジオン公国軍東アフリカ方面軍第3突撃機動師団司令。階級は少将でMSパイロットでもある。一年戦争終結後も通信用[[ダイヤモンド]]採掘鉱山跡を利用した[[宇宙世紀の施設と地名#キンバライド基地|キンバライド基地]]を建設しアフリカで抵抗戦を続けていた。小説版によれば一年戦争中、デラーズに何か恩義があったらしい。
: デラーズ紛争では、宇宙から下りてきたガトーにボブ、ゲイリー、アダムスキーら3人のパイロットを支援要員として派遣。また宇宙への帰還手段を失ったガトーを部下達の歓声と[[シャンパン]]で温かく迎え入れ、大気圏離脱の二次手段にHLV(大型輸送カプセル)を提供している。アルビオン隊の存在を察知した際はHLVの発射時間を稼ぐべく、基地保有の残存モビルスーツ全てをもってアルビオン隊を攻撃、自身もブースター付き[[ザクII#後期産型ザクII(ザクII F2型)|ザクIIF2II F2型]](小説版では[[ザクII#指揮官用ザクII(ザクII S型)|ザクIISII S型]]をさらに追加ブースターで強化したカスタム機)に搭乗し、アルビオン隊所属のモビルスーツ部隊と互角以上の戦闘を行った。
: ろくな補給も見込めない潜伏生活で3年間基地を維持し、基地内の人員を掌握していたこと、またそもそも[[ザビ家]]の関係者でもないのに少将という高い階級(純軍事的にはザビ家の長女キシリアと同格)にあったことから、彼の指揮官としての実力の高さ及び人望の厚さがうかがえる。さらにアルビオンの戦力を分断し、時間を稼ぎつつ旗艦の撃墜も狙うなど、戦術家としても、また1人のMSパイロットとしても高い能力を持つものと思われる。それら優秀な軍人ぶりは、ガトーをして「武人の鑑」と称えさせている。
: 出撃直前、ガトーに基地で採掘されたブルーダイヤモンドとキンバライド基地の志を託す。その一方、副官のヴァール大尉を通じて部下達に、HLV射出成功後は連邦軍へ投降するよう命令。自身はアルビオンのMS部隊と戦い、これを追い詰めアルビオンに肉薄するもコウの手によって撃墜される。
: OVA『[[機動戦士ガンダム MS IGLOO|機動戦士ガンダム MS IGLOO2]]』第2話では、名前のみが登場している。一年戦争時、大佐として地球に降下した彼はフランスの制圧を目前にしてバスク地方に[[橋頭堡]]を確保した連邦軍([[ドーバー海峡]]の欧州側を固める時間を稼ぐために連邦軍が企図した陽動作戦だった)の掃討の任を課せられて転進し、決定的な勝機を逃している。
: 漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』では[[アッザム#アッザム改修型(リペア)|アッザム改修型]]に搭乗。
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355行目:
: 声 - [[塩屋翼]]
: アナハイム・エレクトロニクス社の社員。しかし実際はデラーズ・フリートのスパイでコードネームはブラウエンジェル(「嘆きの天使」の意)。
: 整備員としてアルビオンに乗艦し、ガトーを基地内に紛れ込ませ2号機奪取を支援した。その後も機密資料をデラーズ・フリートへ流していたが、これが元でスパイであることが判明。[[ガンダム開発計画#コア・ファイター#宇宙世紀0080年代前半II|コア・ファイターII]]の予備機を盗み、アルビオンより脱出するも、これは敵基地の位置を把握するための[[エイパー・シナプス|シナプス]]の策であった。キンバライド基地に逃亡しようとするも、基地所在の発覚を恐れたビッターの命を受けたザクに撃墜される。脱出には成功した描写があるものの、その後は登場せずどうなったかは不明。
 
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389行目:
: アナハイム・エレクトロニクス社社員。ガンダム開発計画の中で製造されたガンダム試作3号機担当のシステムエンジニア。ラビアンローズで3号機の実動試験に当たっていたが、連邦軍上層部の政略によってトライアルは中止された。
: 3号機の完成及び実戦投入に強い意欲を抱いており、軍規を無視して封印中の3号機奪取をコウに唆すなど、ニナとは別の意味で傍若無人な性格をしている。その結果、ナカトの銃弾からコウをかばい死亡。
: 3DCGアニメ『[[GUNDAM EVOLVE#GUNDAM EVOLVE 4 RX-78 GP03 DENDROBIUM|GUNDAM EVOLVE 4]]』では、ラビアンローズにてパイロットのデラ・カーと共に3号機の実働実験に携わった様子が描かれている。テスト中に襲来したジオン残党軍を迎撃し、圧倒的火力をもってほぼ敵機を殲滅するが、制御を失ってオーキスと分離・漂流しているところを生き残っていた残党に狙撃され、機体およびパイロットのデラを失っている。
 
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