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| 特記事項 = [[全日本テレビ番組製作社連盟|ATP賞]]グランプリ受賞([[1995年]])
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『'''料理の鉄人'''』(りょうりのてつじん)は、[[1993年]][[10月10日]]から[[1999年]][[9月24日]]まで[[フジテレビジョン|フジテレビ]]で放送されていた[[料理]]をテーマとした[[バラエティ番組]]
== 概要 ==
=== 内容 ===
=== 対戦シナリオ ===
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[[1995年]]には23時台の放送でありながら20%弱の平均視聴率を稼ぎゴールデンタイムの番組にも勝る結果になった。最高視聴率は、[[1995年]][[3月31日]]に放送されたスペシャル「完全なる料理の鉄人 香港決戦」で23.2%。同年には[[全日本テレビ番組製作社連盟|ATP賞]]グランプリを獲得したほか、海外での放映もスタートし[[エミー賞]]にもノミネートされるなど番組は絶頂期を迎える。当初「既存の料理界の権威のパロディ」として始まったはずの番組が、人気の高まりにつれ番組自体が権威と化し、多くの料理人が出演を希望するようになるという、番組スタッフにとっては皮肉な、そして、嬉しい悲鳴を上げる程の現象も起きた<ref name=pp76 />。
しかし[[1996年]]の年明け早々、番組の看板の一人である和の鉄人・道場六三郎が降板。[[1999年]]にスポンサーの[[日産自動車]]が[[一社提供]]を降板(その後は筆頭提供)し、番組の制作費がシビアとなったことや出演者のスケジュール調整の問題もあり、番組継続に頭を抱えるようになった。視聴率的には以前と比較し落ち込んではいたものの二桁をキープしてきたが、1999年9月に6年にわたるレギュラー放送の終止符を打った。その後は特番という形で不定期放送することになったものの、2002年の特番での大幅リニューアルが仇となり、この回で「料理の鉄人」は完全終了した。
その後[[2012年]]10月より、タイトルを海外で使われている『[[アイアンシェフ]])』に改めて、13年ぶりにレギュラー放送で復活した<ref>{{Cite web |date=2012-09-07 |url=http://mantan-web.jp/2012/09/07/20120907dog00m200008000c.html |title=料理の鉄人 : 13年ぶり“復活” 10月からレギュラー放送 |publisher=毎日新聞 |accessdate=2012-09-07}}</ref>。解説の服部以外メンバーは総入れ替えとなった。しかし前評判とは裏腹に視聴率は伸びず、わずか半年で終了した。
===エピソード===
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*番組本などの回想を確認する限り、どの鉄人と戦うかは、特に挑戦者からの希望がない限りはオファーの段階から基本的に事前に決まっていた。主宰の呼びかけによって3人の鉄人が勢揃いする映像が有名だが、番組収録時には対戦のある鉄人のみがスタジオに来ており、登場シーンは使い回しの勢揃い映像と、実際に収録する1人だけ立っている鉄人の映像を巧みに編集していた。挑戦者によっては勢揃いの場合もあり、指名されなかった鉄人の帰り間際のコメントが番組内で紹介されたこともある。陳や坂井は自らが負け続けた時など、「自分だったらどうするか」とシミュレーションするため他の鉄人の対戦によく立ち会っていたという<ref>「料理の鉄人大全」 p.151</ref>。
*一方で番組初期の頃は、番組自体の知名度が低かった上に「料理人同士が対決する」というコンセプトが必要以上に警戒されたため、予定していた挑戦者が収録直前になって番組出演を辞退したり、収録自体をすっぽかしたりするケースも多かったという<ref>「料理の鉄人大全」 pp.55 - 58</ref>。しかし番組がメジャーになると逆に「挑戦者に選ばれるだけでステータスが上がる」となったため、前述の通り出演希望者が多数現れる状態となった<ref name=pp76 />。
*番組の冒頭においては司会の鹿賀が挑戦者の名前や経歴などを紹介し、この時に挑戦者の年齢も紹介するのが基本であったが、挑戦者が女性である場合は、(全員ではないが)挑戦者の年齢を言わないことが多
*道場は神田川の弟子との甘鯛対決の際に番組最多の8品を作ると宣言していたが、結局間に合わずタイムアップ後も作業を行っていた。当然神田川サイドからの抗議をうけ、話し合いの結果(オンエア上はカット)間に合わなかった料理をカットすることとなった。だが、残りの料理の出来は大きく評価され(豆腐にフォアグラ、トリュフを混ぜ、それを甘鯛で包んで蒸すという道場らしい独創性が冴え渡っていた)勝利をおさめた。
*中村はキャビア対決の時に「キャビアをおいしく食べるのはこの方法しかない」として、キャビアに合う食材、料理を用意してその上にキャビアをのせて食べるという料理を(実質この1品のみ)作って勝利したことがある。
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*'''食材(しょくざい)'''という言葉はこの番組によって一般化し、[[1998年]]の『[[広辞苑]]』(第五版)に収められた(中国語にはこの語はない)。
*番組初期の頃、調理業界では番組に対して「プロを愚弄するような番組だ」「業界をダメにする」などの批判があり、鉄人達に対する風当たりも強かった。しかし番組の人気が上がった事実や、周囲に「本当にたった1時間でその場で知らされた素材を調理している」事等が認知されたりすると、周りの偏見も高い評判へと変わったという。
*他の料理番組や雑誌にまでブームが及び『[[SMAP×SMAP]]』『[[ジャングルTV 〜タモリの法則〜]]』など、他のバラエティー番組でもタレントが料理に挑戦するコーナーが
*スタジオのセットはロンドンの[[ハロッズ]]の食品売り場をイメージしたものである。
*かつてひらまつグループが経営していたイタリア料理店「ヴィノッキオ」のシェフであったが、同乗者が死亡した交通事故をきっかけに消息を絶った山田宏巳が挑戦者として登場。陳との「キャベツ対決」で勝利の後メディアからの注目を浴び、「リストランテ・ヒロ」をオープンさせて料理界に復帰し、どん底からの復活として大きな話題となったものの、[[2006年]][[4月]]に[[大麻]]所持で逮捕された。その後、彼は再び料理界への再復帰を果たし、2013年2月15日放送の『アイアンシェフ』ではノミニーとして登場し、中華のアイアンシェフ・脇屋友詞との「キャベツ対決」を制した。
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=== Mr.IRON CHEF決定戦 ===
1994年と1995年の2度にわたり開催された特番企画で、1994年は過去の勝利挑戦者から選抜で4名が出場し、優勝者が道場と対戦。1995年は道場引退試合を兼ねて当時の鉄人坂井と陳が道場への挑戦権をかけて対戦した。
==== 1994 Mr.IRON CHEF決定戦 ====
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本格的なレギュラー復活を視野に入れた演出で制作された。
本木の登場に際し、番組の冒頭で[[ブラックジョーク]]さながらに初代主宰の鹿賀を
*予選
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*[[朝日放送]]の『[[ざこば・鶴瓶らくごのご]]』で、「[[ざこば・鶴瓶らくごのご #らくごの鉄ビン|らくごの鉄ビン]]」というパロディ特番が企画された。
*[[1996年]]の[[衆議院議員総選挙]]では、[[自由民主党 (日本)|自由民主党]]の[[静岡県]]選出の候補者をまとめて紹介する[[政見放送]]が当番組のパロディーになっており、「政治の鉄人」として候補者が舞台にせり上がった<ref group="注">なお、[[政見放送]]という性質上、これはこの番組のネット局であった[[テレビ静岡]]以外の在静民放3局と[[NHK静岡放送局|NHK総合テレビ]]でも放送された。</ref>。
*本放送終了後の1999年12月27日に放送された『[[HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP]]』の特番で、本物のキッチンスタジアムを使った料理対決を行っている。
*2008年~2009年にかけて、『[[ジャンクSPORTS]]』で不定期に「アスリート料理の鉄人」が行われた。なお、ロゴこそ本家そのままであるが、料理の舞台は普通のキッチンである。
*逆に本番組でも、当時の「[[F1グランプリ]]」のフォーマットの一部がパロディ的に拝借されたことがある。一例として、調理中の派手なシーン([[フランベ]]で鍋から上がる火柱など)のリプレイの際に画面隅に「R」と字幕が出たり、画面下部に対戦者の名前が「F1グランプリ」の様式の字幕で表示される(国籍表示の国旗のスペースには美食アカデミーの紋章などが表示された)など。
*2015年6月6日放送の[[連続テレビ小説]]『[[まれ]]』の
*2017年12月28日に[[日本テレビ放送網|日本テレビ]][[日本テレビネットワーク協議会|系列]]で放送された『[[得する人損する人]]』2時間SPで、「高校生スピード料理王」という企画を放送。これに鹿賀がゲストの一人として出演、料理開始の時に当番組で叫んだ「アレ・キュイジーヌ!!」を再現した。
*[[2019年]]2月17日放送の[[テレビアニメ]]『[[レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀#テレビアニメ|レイトン ミステリー探偵社 〜カトリーのナゾトキファイル〜]]』44話「カトリーエイルと料理の超人」では主人公達が料理対決をする内容で、対決用のキッチンや、鹿賀扮する主宰に似た風貌・口癖のキャラクター「アージ・ミサダメール」が登場。BGMや判定時の効果音も本番組と同じものが使用された。
== スタッフ ==
*企画編成:金光修、[[石原隆]]、[[鈴木吉弘]](フジテレビ)、小川泰(途中から)
*構成:[[小山薫堂|
:※小山は番組開始当初、裏番組の『[[進め!電波少年
*アドバイザー:川井凡、永弘道(ホームラン研究所)
*演出:[[田中経一]]
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