「初等幾何学」の版間の差分

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== 現況 ==
1980年代から1990年代の高校数学からは、初等幾何学は完全に姿を消した。しかし、1990年代以降に注目されるようになった[[国際数学オリンピック]]などにおいて、日本勢の幾何感覚の薄さが取り沙汰されたことなどによる見直しなどもあり、初等幾何学が極めて限定的ではあるが復活した。[[京都大学]]の[[2009年]]の入試問題乙の問2、[[2018年]]の入試問題問6が両問とも超難題として話題となった。[[2015年]]から実施されている現行の学習指導要領では、数学Aの選択単元として「図形の性質」が指導項目に入っている。
 
また、[[イギリス]]の J. F. Rigby の手でも解けなかった[[ラングレーの問題]]の拡張が、yahooアカウント aerile_re によって証明され、話題になった<ref>{{Cite web |url=http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n365238 |title=「幾何大王の最後の問題」 |accessdate=2017-09-18 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20160416025436/http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n365238 |archivedate=2016-04-16}} - aerile_reによる、整角四角形問題の初等幾何による証明を構築する汎用的な手法の初出。</ref><ref>{{Cite journal |和書|author =斉藤浩 |title =初等幾何で整角四角形を完全制覇 |date =2016-02 |publisher =現代数学社 |journal =現代数学 |volume =49 |issue =2 |naid = |pages =66-73}} - aerile_reの手法を「外心3つ法」として紹介。</ref>。
 
[[2022年度]]から実施予定の新学習指導要領では、数学Aから「整数の性質」は削除されたが(一部は数学Aの「数学と人間の活動」に残る)、「図形の性質」は残った。とはいえそのまま残ったわけではなく、「コンピュータなどの情報機器を用いて図形を表すなどして,図形の性質や作図について統合的・発展的に考察すること」などが新たに目標に盛り込まれた。ただし、数学IIからは[[ベクトル]]がカットされるため、戦前に行われていた初等的に考察する幾何学が復活したといえる
 
== 脚注 ==