「ヒト免疫不全ウイルス」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m 相同性→配列類似性
55行目:
成熟したウイルスの形状は球状の粒子であり、直径は約100nmである。球形の膜に囲まれた中心に、ウイルス遺伝子RNAとGAG蛋白質からなる核様体がある。核様体はGAG蛋白質のマトリックス(MA)、カプシド(CA)、ヌクレオカプシド(NC)、2本のRNA、[[プロテアーゼ]](PR)、[[逆転写酵素]](RT)、RNaseH(p15)、[[インテグラーゼ]](IN)などのウイルス酵素群からなる、正二十面体の結晶構造をしている。ウイルスの表面は[[エンベロープ (ウイルス)|エンベロープ]]蛋白質(Ev)であるGp120及びGp41と、宿主細胞膜由来の膜蛋白質が主成分である。
 
非常に[[変異]]しやすいウイルスであり、ウイルスの表面抗原がそれぞれ違うといえるほど多種多様な型がある。その為、[[ワクチン]]を作成する事は困難である。特定の抗原に対して抗体を作ることが出来る[[ワクチン]]を作成する事に成功したとしても、すぐに変異ウイルスが出現してしまい、臨床で実用することが難し出来ない。
 
== 遺伝子 ==