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| 母親= [[伊香色謎命]]
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'''崇神天皇'''(すじんてんのう、開化天皇10年 - 崇神天皇68年[[12月5日 (旧暦)|12月5日]])は、日本の第10代[[天皇]](在位:崇神天皇元年[[1月13日 (旧暦)|1月13日]] - 同68年[[12月5日 (旧暦)|12月5日]])。[[記紀]]に登場する日本の君主。[[奈良盆地]]南東の[[三輪山]]麓を根拠地とし、宗教的・軍事的方法によって国内の統一を進めたと考えられ、後世これを「'''ハツクニシラス'''」と追称しているのは彼が原初的な小国家を統一してヤマト王権を確立したことを示すものと考えられる<ref name=higo53>[[#肥後|肥後(1979)p.53]] </ref>
 
== 略歴 ==
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即位3年、[[三輪山]]西麓の[[磯城瑞籬宮|瑞籬宮]](みずかきのみや)に都を移した。即位4年、詔を発して[[万世一系]]を謳った。
 
即位5年、疫病が流行して人口の半ばが失われた。祭祀で疫病を治めようとした天皇は翌年に[[天照大神]]と[[倭大国魂神]]を宮中の外に出すことにした。天照大神は[[豊鍬入姫命]]に託して[[笠縫邑]](現在の[[檜原神社]])に祀らせた<ref name=higo53/><ref group="注釈">天照大神を祀る場所はその後各地を移動したが[[垂仁天皇]]25年に現在の[[伊勢神宮]][[内宮]]に御鎮座した。(詳細記事:[[元伊勢]])</ref>。倭大国魂神は渟名城入媛命に託し長岡岬<ref group="注釈">垂仁紀に「穴磯邑の大市長岡岬に祀った」とある</ref>に祀らせたが(現在の[[大和神社]]の初め)、媛は身体が痩せ細って祀ることが出来なかった。即位7年、[[大物主神]]が[[倭迹迹日百襲姫命]]に乗り移って自分を祀るよう託宣した。続いて[[倭迹速神浅茅原目妙姫]]・[[大水口宿禰]]([[穂積氏|穂積臣]]遠祖)・[[伊勢麻績君]]の3人がともに同じ夢を見て、大物主神と倭大国魂神(大和神社祭神)の祭主をそれぞれ[[大田田根子]]と市磯長尾市という人物にするよう告げられた。そこで大物主神の子とも子孫とも言われる[[大田田根子]]が探し出されて大物主神を祭る神主となった。[[三輪山]]を御神体とする[[大神神社]]の始まりである。[[市磯長尾市]](いちしのながおち)も倭大国魂神を祭る神主となった。疫病は終息して五穀豊穣となった。
 
即位10年、[[大彦命]]を[[北陸道]]に、[[武渟川別]]を[[東海道]]に、[[吉備津彦命|吉備津彦]]を[[山陽道|西道]]に、[[丹波道主命]]を[[丹波国|丹波]]([[山陰道]])に将軍として遣わし従わないものを討伐させることにした('''[[四道将軍]]''')。しかし大彦命だけは異変を察知して和珥坂(わにのさか、奈良県天理市)から引き返し、倭迹迹日百襲姫命の予言から[[武埴安彦命|武埴安彦]](たけはにやすびこ、[[孝元天皇]]の皇子)の叛意を知ることとなる。武埴安彦は[[山背国|山背]]から、妻の吾田媛は大坂からともに都を襲撃しようとした。天皇は五十狭芹彦命([[吉備津彦命]])の軍を遣わして吾田媛勢を迎え討ち、一方の安彦勢には大彦命と[[彦国葺命|彦国葺]](ひこくにぶく、[[和珥氏]]の祖)を差し向かわせて打ち破った。
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== 脚注 ==
=== 注釈 ===
{{脚注ヘルプ}}
 
<references group="注釈" />
=== 注釈 ===
<references {{Reflist|group="注釈" />}}
 
=== 出典 ===
{{reflist|1Reflist}}
 
== 参考文献 ==
* {{Cite book|和書|author=井上光貞|authorlink=井上光貞|date=1973-10|title=日本の歴史1 神話から歴史へ|series=中公文庫||publisher=中央公論社|isbn=4-12-200041-6|ref={{Harvid|井上|1973}}}}
* {{Cite book|和書|author=直木孝次郎|authorlink=直木孝次郎|date=1990-6|title=日本神話と古代国家|series=講談社学術文庫||publisher=講談社|isbn=4-06-158928-8|ref={{Harvid|直木|1990}}}}
* {{Cite book|和書|author=[[肥後和男]]|chapter=崇神天皇|editor=日本歴史大辞典編集委員会|year=1979|month=11|title=日本歴史大辞典第6巻 す-ち|publisher=[[河出書房新社]]|ref=肥後}}
* {{Cite book|和書|author=安本美典|authorlink=安本美典|date=2005-7|title=大和朝廷の起源||publisher=勉誠出版|isbn=978-4-585-05324-8|ref={{Harvid|安本|2005}}}}