「スペース・サタン」の版間の差分

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宇宙基地に持ち込まれた[[ロボット]]の恐怖を描く。
 
本作は映画『[[スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望|スター・ウォーズ]]』などの美術スタッフであったジョン・バリーによる企画であったが、初監督業で俳優陣との調整がうまくいかず、見かねた製作担当の[[スタンリー・ドーネン]]が口出しするようになり、った。それを嫌ったバリー途中降板した。監督はドーネン、脚本は[[マーティン・エイミス]]が代行した。ちなみにバリーは同年の『[[スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲|スター・ウォーズ/帝国の逆襲]]』の撮影開始直前にセットで倒れ、そのまま死去した
 
上記トラブルに加え、同制作会社による大作映画『[[レイズ・ザ・タイタニック]]』の興業的失敗大コケしたため、原因で大幅に予算をカットされたこともあり、作品は不満足充分な出来となってしまい、[[第1回ゴールデンラズベリー賞|最低映画賞]]にノミネートされてしまった。
 
[[ファラ・フォーセット]]が初めてヌードを披露した作品としても知られる。
 
== あらすじ ==
[[土星]][[衛星]]上に建設された、[[月]]ほどの大きさを持つ巨大な宇宙基地サターン3。基地にはアダム[[少佐]](カーク・ダグラス)と、その相棒であり[[恋人]]でもあるアレックス(ファラ・フォーセット)が、地球での[[人口爆発]]に伴う[[食糧不足]]を解決するため、月における[[水耕栽培]]を研究する任務に就いており、さらに3機の[[ロボット]]が補助のために配備されていた。
 
サターン3で暮らすアダムとアレックス、そしてペットの[[]]サリーは孤立しながらも[[エデンの園]]のような[[生活]]を楽しみ、[[基地]]に来てからすでに3年が経とうとしていた。そこに・・・……。
 
== キャスト ==
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== 映像ソフト ==
*[[パイオニア]]が世界初の[[レーザーディスク]]を発売した際、その最初の映画ソフトのラインナップに入っていた作品である。そのため、レーザーディスクのプレイヤーのパンフレットにも、本作の[[写真]]が掲載されていた。
*[[2009年]][[2月26日]]、[[エムスリイエンタテインメント]]から日本盤DVDが発売された。
*[[2016年]][[12月2日]]、[[Happinet]]から日本盤HDリマスター版Blu-rayが発売された。
 
== 音楽ソフト ==
*[[2006年]][[9月]]、アメリカのIntradaより“Intrada Special Collection Volume 36”として、オリジナル・サウンドトラック盤が[[CD]]で発売された(2(2,500枚限定盤)
 
== その他 ==
[[ハーヴェイ・カイテル]]が[[アフレコ]]を拒否したため、[[ロイ・ドートリス]]による吹替が行われた。
 
本作に登場し事件の中心となるロボットの[[ヘクター]]は、その独特なデザインと機械的な動作、それに反する人間的な思考が特徴である。頭部と両腕には、当時としては精巧な本物のロボットアームが用いられており、[[二足歩行]]については[[スーツアクター]]に頼らざるを得なかったものの、[[人造人間|アンドロイド]]とも完全な機械ともつかない奇抜な姿を実現した。生体[[]]の使用により日に日に思考や行動が人間に近づく様が演出されている。『[[ターミネーター (映画)|ターミネーター]]』を監督した[[ジェームズ・キャメロン]]は、ターミネーター([[T-800]])のデザインを発注するにあたって、「わたしは[[C-3PO]]ではなく、スペース・サタンに登場するヘクターのような、中に人間の入っていないことが一目で分かるデザインのロボットが欲しいのだ」と語ったという<ref>『ターミネーターの秘密』 HOLLYWOOD見聞会 [[データハウス]] 1993年 ISBN 4887181833</ref>。
 
[[ガジェット]]や特撮を含めた実制作面では、『[[サンダーバード (テレビ番組)|サンダーバード]]』で知られるITC Entertainmentが受け持っており、日本以外ではイギリス映画とされている。資金面と制作面のどちらで[[国籍]]を決定するかの違いと見られ、日本国内で東北新社から発売されたVHS版でも、アメリカ映画という記載ながら、配給元および版権はITC Entertainmentとなっている。
 
惨殺シーンやヌードシーンが含まれていたため、アメリカでは[[映画のレイティングシステム#アメリカ|R指定]]を受けているが、1980年10月18日に放送された日本のドラマ『[[熱中時代|熱中時代. 教師編]]』では、[[水谷豊]]主人公の教師小学校の生徒たちを連れてに行く場面がある。
 
== 脚注 ==
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[[Category:アメリカ合衆国のSFホラー映画]]
[[Category:アメリカ合衆国の特撮映画]]
[[Category:宇宙太陽系を舞台としたSF映画作品]]
[[Category:自律ロボットを題材とした映画作品]]
[[Category:スタンリー・ドーネンの監督映画]]