「下流の宴」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
m されてされて → されて
6行目:
 
== 単行本 ==
連載終了後の[[2010年]][[3月]]、[[毎日新聞社]]出版・広告部から発売された(ISBN 978-4620107530)。
 
== テレビドラマ ==
28行目:
|脚本=[[中園ミホ]]<br/>吉澤智子
|プロデューサー=
|出演者=[[黒木瞳]]<br/>[[渡辺いっけい]]<br/>[[窪田正孝]]
|音声=アナログ-ステレオ放送、デジタル-ステレオ2[[解説放送]]
|字幕=[[文字多重放送]]・[[データ放送]]での[[字幕放送]]
42行目:
キャッチコピーは「医者のムスメ、国立大卒業、高学歴の夫、そんな私が「下流」になるの?」。
 
=== キャスト ===
==== 福原家とその関係者 ====
;福原由美子 - [[黒木瞳]]
50行目:
:学歴優先の教育ママであり夫を自分の尻に敷く鬼嫁で、自分の行いは全て正しいと疑わない女。「あなた(または、あなた方)とは住む世界が違う」が口癖で、母親である満津枝の影響で彼女以上に貧乏が大嫌い。
:自分の思い通りにならない翔を自分の元に引き戻す為に画策する。
:自身が「下流(所謂いわゆる、貧乏人や高卒までの学歴の者。要するに由美子にとって「格下の存在」)」と呼んでいる者達からの反抗にたちまち激怒する非常に業突く張りで見栄っ張りでヒステリックな性格で、なおかつプライドだけは天井知らずであり、「医者の娘」である事を事あるごとに強調している。当の自分自身には田舎者で何の取柄もないのだが、それでも自分中心で地球が回っていると思い込んでおり、思い込みが激しく、被害妄想癖も強い勘違い女。
:自分より「下流」の存在を「住む世界が違う」の口癖で見下し、再度謝罪に来た洋子の話もまともに取り合わないでそそくさと家に入って門前払いにした。一方、娘の可奈が嫁いだ北沢玲一に結婚の際ついた嘘を知られても、笑って誤魔化し逃れようとする卑怯な面もある。翔の交際相手である珠緒を「下流」扱いして結婚にも猛反対しており、高校時代に告白して来た直樹には「住む世界が違う」の一言で手酷く振った。
:また謝罪に来た珠緒を家族ごと徹底的に見下した事と、直樹の現在と過去を比べる学歴優先の言動から、珠緒や直樹との確執を自ら深めていく。ドラマでは、そんな醜い歪んだ価値観をぶち壊す様に宣戦布告してきた珠緒の幻影に怯える様子が散見され、最終回で彼女が九州医科大学へ合格した事により、その価値観を完全に否定された。
68行目:
:無気力・無関心で冷笑的。努力という言葉を何よりも嫌い、読書もしない。面倒と感じた事に対しては簡単に投げ出し、自分から動く事を絶対にしない今時の若者の典型である。
:子供の頃から勉強させられて中高一貫の名門校へ進学したが、母である由美子からの過剰な期待と重圧によって高校を中退。その為に一時期は由美子からの暴力も受けていた。今も自分に[[ストーカー]]のように付きまとう母の事を珠緒に「ただの年増の胸なしオバサン」と呼び、母の生き方と考え方と価値観を鬱陶しい存在として軽蔑して嫌っていると同時に、ストレスを感じている。姉・可奈の結婚式では、体面を気にした母から「医学部を目指す浪人生」として出席させられた。
:引き籠り生活をしながら、漫画喫茶(ネットカフェ)でアルバイトをしている。
:パソコンの[[オンラインゲーム]]で知り合った珠緒と同棲中だが、全てに対する執着を失っており、一念発起して貰おうと祖母が出した大金にすら興味を示さない。そのため珠緒の弟・亮太に健康保険証を貸して、事件に巻き込まれてしまう。
:将来の夢や希望、目標も一切持っておらず、唯一の関心事はゲームのみ。他人の話をまともに聞かない傾向があり、直樹を苛立たせた事もある。
:その余りの無気力・無関心ぶりは珠緒の母・洋子をして「へなちょこ」と呼ばしめたが、父と祖母の自分に対する思いには多少の理解を示している。
:最終回、九州医科大学に合格した珠緒と自身に遥かな距離を感じた為に別れを決意し、「努力する人の傍にいるだけで責められるようだ」と本当の理由を明かし、敢えて突き放して決別した。ここで、自分がフリーターとしてしか生きていけない事を再度自覚し、満津枝からは「'''どんな事をしても貸したお金は返すように'''」と責められるも一言返事しただけで、直樹の「'''男として最低だ!'''」という批難にも返答しなかった。その後、漫画喫茶(ネットカフェ)で店長職を打診されるが「面倒くさい」と断るなど、最後まで考えを改めることは無く、ドラマ最終回では芝生の上でのうのうと大の字で寝転がるという、ぐうたらぶりを見せた。
;福原可奈 → 北沢可奈 - [[加藤夏希]]
:(幼少期 - [[水本凛]](写真)、1・2・6話 / 少女時代 - 石井香帆、第1・6話)
82行目:
;北沢玲一 - [[眞島秀和]](第3話 - 最終話)
:メサイヤ・キャピタル証券株式会社 トレーディング部門 部長。京都大学卒の30歳で三重県出身。
:億単位の年収を持つが気取ったところが無く、堅実で大らかな性格。 
:可奈のスカーフが風に飛ばされ偶然、顔に当たった事が最初の出会い。
:その後、合コン場所で再び出会い「本命」としてターゲットにされる事となるが、合コン会場を飛び出していった可奈を追いかけ彼女の必死さと無念さを知り、派遣である事を気にも留めずに可奈の気持ちを受け入れる。
96行目:
:珠緒の事は「無知で無教養」と家族ごと酷評し、医大に入って翔と結婚しようと言う事も妙子と共に「身の程知らず」と嘲笑していたが、最終回で猛勉強の末に医大へ合格した時には素直に努力を認め、合格を祝った。
:直樹の事は「もやし君」と呼んで侮辱し続けており、彼が子供の頃は貧乏を理由に差別しておきながら、今の彼には「翔の事を頼む」と掌を返すという厚顔無恥も甚だしい言動をする。
;本多妙子 - [[山下容莉枝]](第2・4・6話)
:(幼少期 - 末原一乃、第1・2・最終話)
:由美子の妹。姉と比べて奔放に育ったが、やはりプライドは高い。しかも珠緒の事は母から聞かされており、徹底的に嫌っている。また、翔の事も体裁が悪いという理由で嫌っており、息子・拓也の「羨ましい」という言葉に激怒する一幕もあった。
;本多拓也 - [[上村祐翔]](第2・6話)
:妙子の息子。来年受験を控えており、担任の先生曰く[[東京大学]]理科三類以外なら東大を狙える位置にいると話している。多分に母からの押しつけもあるようで、自由な立場の翔を羨ましく思っている。
; 妙子の夫 - 田中登志哉(第6話)
116行目:
==== 宮城家とその関係者 ====
;宮城珠緒 - [[美波]]
:南琉球島(架空)出身。父親と母親は離婚。8人兄弟の長女で22歳。
:高校卒業後に上京し、ボヘミアンリサイクルでアルバイト生活を送るフリーター。ただし、高校と言っても卒業した工業高校は一芸入試を採用するところであるため、学力はかなり低い。
:翔の交際相手であり、彼とはネットゲームのオフ会を通じて知り合って一目惚れし、現在は自分の部屋で同棲生活をしている。
122行目:
:3話で弟達が翔の名義を売った詫びを入れる為に福原家へ謝罪に行った時に由美子に「育ちが悪い」「住む世界が違う」と徹底的に見下された事に激怒して、「医者になる」と由美子に宣戦布告し、反撃する。
:母の洋子が「一度言いだした事は必ずやり遂げる」と言わしめた程のしぶとさと意志の強さを持ち合わせており、翔との結婚を認めさせるために、翔を介して哲青塾で直樹の教えを請う事になる。
:ちなみに幼少期は「女小錦」と言われるほどの肥満児で、その意志の強さで現在の体型を手に入れた。
:最初の受験には失敗するが、受験費用を負担してくれた翔の祖母・満津枝から言われた約束を守り、2度目の挑戦で遂に九州医科大学への合格を果たす。しかし、翔との結婚の目前で距離を感じた彼に振られてしまう。だが、母・洋子の「人を本気で愛した事だけは後悔するな」という言葉に励まされる。ラストシーンでは偶然にも再会した由美子と皮肉を言い合いつつも互いを認め合い、彼女に別れを告げて力強く宮崎へと旅立った。
;宮城洋子 - [[余貴美子]]
132行目:
;宮城亮太 - [[太賀]](第1 - 4・6・7・最終話)
:珠緒の異父弟。アパートを追い出されて野宿をした為に風邪を引き、それを心配した翔から借りた健康保険証を使って名義売りをしてしまう。
:その後、福原家に謝罪に行った際に由美子から見下されてされて怒るも母・洋子に止められる。そして、ただただ由美子に見下され続けた事が珠緒の怒りを爆発させる要因になる。
;糸数勝 - [[長江英和]](第2・6話)
:サトウキビ畑農家。珠緒の実父で洋子の元夫。
195行目:
:珠緒が受験する九州医科大学の面接官のひとり。
 
=== スタッフ ===
*原作:[[林真理子]]「下流の宴」([[毎日新聞社]]刊)
*脚本:[[中園ミホ]]、[[吉澤智子]]
205行目:
 
=== サブタイトル ===
{| class="wikitable" style="text-align:center;"
!各回!!放送日!!サブタイトル!!脚本!!演出!!視聴率
|-
228行目:
*最終回は『[[ニュースウオッチ9]]』放送拡大([[平成23年台風第6号|台風6号]]関連によるもの)のため30分遅延(22:30 - 23:20)。
 
== 関連項目 ==
*[[海芝浦駅]]
 
237行目:
*[http://www.nhk.or.jp/drama/utage/ 下流の宴|NHKドラマ10]
*[http://cgi2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010844_00000 ドラマ10 下流の宴 - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス]
 
{{前後番組|
放送局=[[日本放送協会|NHK]]|
|放送=[[ドラマ10日本放送協会|NHK]]|
|放送枠=[[ドラマ10]]
番組名=下流の宴<br />(2011.5.31 - 2011.7.19)|
|番組名=下流の宴<br />(2011.5.31 - 2011.7.19)
|前番組=[[マドンナ・ヴェルデ#テレビドラマ|マドンナ・ヴェルデ<br/>〜娘のために産むこと〜]]<br />(2011.4.19 - 2011.5.24)|
|次番組=[[胡桃の部屋]]<br />(2011.7.26 - 2011.8.30)|
}}
{{ドラマ10}}
 
{{Lit-stub}}
{{tv-substub}}
 
{{デフォルトソート:かりゆうのうたけ}}
257 ⟶ 261行目:
[[Category:復讐を題材としたテレビドラマ]]
[[Category:中園ミホ脚本のテレビドラマ]]
 
 
{{Lit-stub}}
{{tv-substub}}