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[[TCP/IP]]等の[[通信プロトコル]]の分野では日々新しい方式が提案されている。[[IEEE]]や[[国際電気通信連合|ITU]]、あるいは日本の[[電波産業会]](ARIB)などで次世代の[[通信プロトコル]]の標準規格が議論されるが、このとき各提案者の案として提示されている規格が、さまざまな条件下でどのような特性を持っているのかを比較検討する必要がある。このような局面で[[通信プロトコル]]のシミュレーション が必須となっている。2層(データリンク層)以上の[[通信プロトコル]]の規格は[[状態遷移図]]で記載されることが多いが、記述された状態遷移等の処理、条件をコンピュータ上で疑似し、スループットやエラー処理などの評価を行う。
 
学術機関で用いられる[[オシミュレプンソースソフトウェア]]では[[ns (シミュレータ)|ns]]<ref>[http://www.nsnam.org/ NS3 NSNAM Home Page]</ref> 等の[[オープンソースソフトウェア]]ある多いが、民間企業や民間研究所のような、資金に余裕があり応用に近い研究を行う組織では、大規模トポロジ構築などを容易に行えるツール群が整備され、より迅速に現実に即した解析が可能な[[Qualnet]]<ref>[http://www.qualnet.com/ QualNet Home Page]</ref><ref>[http://www.kke.co.jp/qualnet/ 構造計画研究所QualNet Home Page]</ref>、[[OPNET Modeler]]<ref>[http://www.opnet.com/solutions/network_rd/modeler.html OPNET Modeler Home Page]</ref><ref>[http://www.johokobo.co.jp/opnet/modeler/opnet_modeler_top.html 情報工房OPNET Modeler Home Page]</ref>等の商用のシミュレータを使用するケースが多い。
 
この分野のシミュレーションでは信号処理の部分をMatLabやSimlink、電波伝搬の部分をWirelessInSight, Winprop, Atoll等の他のシミュレータや計算ソフトと連携させたりする場合もある。また特に無線、移動体の分野では各通信機の動きも重要な要素となるためその部分に関して他のツールや実際の計測値などと連携させる試みもなされている。