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=== アメリカ合衆国 ===
[[1950年代]]から[[1960年代]]の[[米国]]の[[ポピュラー音楽]]ではシングルの[[売上]]が重視されており、[[アーティスト]]がシングルを発売するたびにスタジオでの録音を行い、何曲かヒット曲が生まれた時点で過去に発売されたシングル曲(B面曲を含む)と未発表曲を集めて1枚のアルバムを発売するという形式が主流であった<ref>ウェイン・ジャンシック(著)、加藤秀樹(訳)『Billboardただ1曲のスーパーヒット1』、音楽之友社、1991年、4頁。ISBN 4-276-23611-8。</ref>。しかし1960年代後半に[[ビートルズ]][[ボブ・ディラン]]といった大物アーティストらによってそれまでの常識は覆された。
 
[[1990年代]]後半から[[2000年代]]現在では、アルバムに先駆けて発売する先行シングルは1・2枚程度で、アルバムの直前に発売する場合が多い。その後数か月おきにアルバムの中の楽曲にリミックスなどを加えて(あるいは表題曲そのものにシングル用のアレンジを加えて)[[シングルカット]]という手法を採る。主にアルバムを長い時間をかけて[[宣伝|プロモーション]]するのが目的で、シングル自体の売上は重視されていない(米国ではシングルの価格が安いため、売れても[[レコード会社]]の[[利益]]に繋がらないのが大きな理由である)。大ヒットしたアルバムでは、収録曲の3 - 4曲程度がシングルカットされて更に売上を伸ばす場合がある。アルバムが販売不振の場合は[[テコ入れ]]としてシングルカットすることもあるが、これ以上の売り上げが見込めないとされる場合はシングルカットを放棄することも多いため、“いかに多くの曲がカットされ、ヒットしたか”は母体アルバム自体のヒット規模を示す指標にもなり得る。
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* 最高74分(後に80分)収録できる12cm盤への2〜3曲程度の収録はディスクの未使用部分(無駄)が多い
* 当時は、「シングル=レコード」「アルバム=CD」の認識が根強かった
* 価格面で石川さゆりは曲が3曲入っていたりレコードと比すると製造[[コスト]]がかかるなどの問題から1,500円程度と割高だった
といった点が不利となり、ほとんど普及していなかった。
 
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==== VHSシングル ====
日本でのVHSシングルは主にシングル曲と同一の[[ミュージック・ビデオ]] (プロモーション・ビデオ=PV) を収録する形態であった。1980年代には存在していたが、一曲ではなく複数曲のPVを収録した「ビデオクリップ集」形態が主流であった。しかしながら、[[1999年]]の[[GLAY]]の新曲「[[サバイバル (GLAYの曲)|サバイバル]]」はCDではなくビデオシングルとして発売され約90.2万本を売り上げたり<ref>2011年時点での[[VHS]]での[[映像ソフト]]において最大とされている</ref>、[[ハロー!プロジェクト]]系アーティストが「[[シングルV]]」の名称でCDシングルと同時にビデオシングルを発売し、売上げに貢献する形態もあった。2001年に入るとメディア媒体が[[DVDビデオ]]へほぼ移行し、「DVDシングル」かシングルCDにDVDを同梱する形態に取って代わられた。
 
==== DVDビデオシングル ====