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{{改名提案|タンバリン|date=2019年3月}}
{{Redirect|タンバリン|お笑いコンビ|タンバリン (お笑いコンビ)|日本の芸能事務所|タンバリンアーティスツ}}
[[画像:GypsyTambourinePostcard.jpg|thumb|200px|タンリンを演奏するジプシー(1910年代フランスの絵葉書)]]
'''タンリン'''、または'''タンリン'''({{lang-en-short|tambourine}}、「タンバリーン」と発音する)は、胴に小さな[[シンバル]]を付けた極めて浅い小型の片面[[太鼓]]である。[[打楽器]]、[[膜鳴楽器]]に分類される。安価で、簡単に音を出すことができるため、[[教育楽器]]として多用される。一般的には「タンバリン」として知られるが、日本の小学校で使われる教科書ではタンブリンと明記し書かれている<ref name="instrument">[http://www.jei-one.com/instrument.html 楽器紹介] JEI ONE</ref>。これは文部科学省から発行されている「教育用音楽用語」という冊子で音楽用語に関する基準が示されており、教科書に出てくる音楽用語はこれに従っているためである。なお、フランスではこの楽器と[[プロヴァンス太鼓]]の両方を ''tambourin''(タンブラン)と呼び、クラシック音楽の作品ではプロヴァンス太鼓の方を指す場合がほとんどである。その場合、タンリンは ''tambour de Basque''(タンブール・ド・バスク「[[バスク地方]]の太鼓」)として区別する。
 
== 構造 ==
膜の直径はおおむね20 - 30[[センチメートル|cm]]、胴の深さは5 - 8cmである。この胴に数カ所(5 - 10箇所)鼓面と水平に細長い穴を開け、中央に細い棒を通す。そこに小さなシンバルを向かい合わせて棒に通し、タンリンの動きによってシンバルが打ち合わされるようになっている。
 
タンリンの種類には、響き線(スネア)を付けたもの、鈴を付けたもの、皮のないもの(ヘッドレスタンリン、モンキータンリン<ref name="instrument"/>)などがある。タンリンは太鼓の一種であるが、音の多くをこのシンバルに依っていると言っていい。
 
<gallery heights="150px" widths="220px">
Rhythm Tech tambourine.jpg|皮のないタンリン
Pandeiro.JPG|皮のあるタンリン(ブラジル風タンバリン「[[パンデイロ]]」)
Tambourin Détail.jpg|皮のあるタンリンのシンバル付近の拡大画像
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== 奏法 ==
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[[ドラムセット]]のハイハット・スタンドに取り付ける方法もあり、これはハイハットを叩いたりペダルを踏んだときにも鳴らすような、装飾的な使い方にもなる。
 
タンリンを[[ティンパニ]]の上に乗せ、ティンパニの鼓面を撥で叩く方法は、タンリンには鼓面と反対側(あるいは鼓面なしのもの)に「脚」としての突起点が3 - 4箇所程度付いていることが求められる。無ければ絆創膏やテープを厚めに貼って代用することも可能。この脚としての点がティンパニの振動をタンリンに共鳴させることにより、1人の打楽器奏者の演奏でティンパニとタンリンの音が同時に得られる(脚がないとタンリンの胴全体がティンパニの振動を押さえ込んでしまい、両方とも上手く鳴らない)。[[西村朗]]などの[[作曲家]]が特に打楽器アンサンブルのための作品に好んで用いる。
 
ちなみに胴に開いている穴は、かつてそこに鈴が付いていた頃の名残(当時[[ラディック・ムッサー|Ludwig社]]の特許)であり、指を入れるための穴ではない。小学校教員向けの指導書には、この穴に親指を入れて演奏すると危険であると明記されている。
 
== タンブリン(タンバリンが活躍する曲 ==
[[File:Percussion section 132 (13513807665).jpg|thumb|250px|オーケストラでの演奏風景]]
* [[ジョルジュ・ビゼー|ビゼー]]:歌劇『[[カルメン (オペラ)|カルメン]]』
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== 各国語の呼び名 ==
各国で様々に呼ばれているのは、タンリンの原義が「小さな太鼓(''タンブール''+指小辞''イン'')」というに過ぎないからであり、他にもタンバリンと呼びうる楽器があるからである。それで、「バスク風」(baskische、de Basque)とか「シンバルの付いた」(Becken-)ということばを添えているのである。
*[[ドイツ語|独]]:Tamburin, Schellentrommel, Schellentamburin, baskische Trommel, Beckentamburin
*[[フランス語|仏]]:tambour de Basque, bedon de Biscaye
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*[[イタリア語|伊]]:tamburino, tamburo basco, tamburello
 
== タンリン教本(タンブレロ奏法含む) ==
*フレームドラム(ATN刊) [[大久保宙]]著
*tamburello italiano アンドレア・ピッチオーニ著
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== 関連項目 ==
{{Commons&cat}}
*[[ティンバレス]](タンリンとは異なる太鼓の一種)
*[[パンデイロ]] ([[ブラジル]]におけるタンリン)
*[[タンボリン]](タンリンとは異なる太鼓の一種)
*[[ショーカリョ]]
 
{{オーケストラの楽器}}
{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:たんりん}}
[[Category:打楽器]]
[[Category:膜鳴楽器]]