「土壌呼吸」の版間の差分

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== 呼吸様式の種類 ==
[[ファイル:SRS1000_being_used_to_measure_soil_respiration_in_the_field..jpg|サムネイル|portable soil respiration systemにより二酸化炭素流量を測定することができる。]]
土中の2-20 mm、あるいは0.08-0.8 mmの深度にある化合物は植物の根、細菌、真菌、[[土壌生物]]([[土壌微生物]]および[[土壌動物]])の食餌、土壌呼吸の出発物質となり得る。
 
=== 植物根と土壌生物のクエン酸回路 ===
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=== 土壌動物の呼吸 ===
[[土壌動物]]は、粗大有機物(動植物遺骸や糞尿など)や土壌微生物を食する。特に土壌の[[微小動物相]]([[線形動物]]や[[ダニ類]]など)は細菌や真菌を捕食する。土壌の[[中型動物相]]は主に粗大有機物を摂取する。彼らの糞便は、摂取される前と比べて水分を多く含み、表面積を大きくする。このため微生物はより容易に代謝できるようになり、土壌呼吸が増す。土壌の大型動物相の一部([[ミミズ]]や[[シロアリ]]など)は粗大有機物を細片化させて表面積を拡大するため、微生物による分解は促進される。その他の大型動物相の役割は土中の移動により土壌粒子の凝縮を弱めて土壌密度を減らすことである。これにより、土壌は曝気され、かつ水の浸透は増加する<ref name="chapin2002" />。
 
== 土壌呼吸の制御因子 ==