「自転車操業」の版間の差分

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{{Otheruses|経済用語|日本のソフトハウス|自転車創業}}
{{出典の明記|date=2015年1月25日 (日) 06:08 (UTC)}}
'''自転車操業'''(じてんしゃそうぎょう)とは、操業を止めてしまえば[[倒産]]するほかない法人が、慢性的な[[赤字]]を承知の上状態ありながら[[他人資本]]を次々に回転させて操業を続けてく状態のこと<ref name="koujien">{{cite encyclopedia|editor=[[新村出]] |year=1998 |title =【自転車】-【自転車操業】 |encyclopedia=広辞苑 |publisher=岩波書店 |page=1199 |edition=第五版|ncid=BA38286103 }}</ref>である。
 
== 概要 ==
自転車操業とは、操業を止めてしまえば[[倒産]]するほかない法人が、慢性的な[[赤字]]状態でありながら[[他人資本]]を次々に回転させて操業を続けていく状態のことである{{Sfn|日本大辞典刊行会編|1974}}。
[[自転車]]は走っている間は倒れないが止まると倒れてしまうことに[[転義法|喩えて]]いる<ref name="koujien" />{{Sfn|日本大辞典刊行会編|1974}}。企業に限らず、法人全般、事業全般、個人事業主、家計でも類似の状態は起きることがあり、それらにおける類似の状態も「自転車操業」と呼ばれている。
 
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=== 企業経営 ===
<!--企業を長期的に操業しつづけるためには、収入の金額が支出の金額を上回っていなければならない。-->
<!--{{要出典範囲|操業を維持するためには収入と支出の均衡が保たれていることが条件であり|date=2013年12月}}-->
 
自転車操業に至る経緯は様々であるが、ありがちな例として、設備投資が関係する例をひとつ挙げると、およそ次のような流れになる。<br/>企業が製造設備の拡張・刷新等の[[設備投資]]の検討に入った際、自社が将来も低利息で[[他人資本]]の[[借金|借り入れ]](自治体・公庫・銀行等からの融資)を使いつづけられると過信し、また自社の将来の[[収益]]([[収入]])予測を過信し、その結果、[[自己資本]]を十分に増やさないままでも大丈夫だろうと過信して、そうした甘い見込みのまま[[借金]]をして設備投資に充てる。その後、収入が当初の予想どおりに入ってきている間は、その予定通りその収入を用いて返済にあて、無事に事業を継続し、あるいは同様の判断・借金を繰り返して事業拡大してゆく。