「地球戦隊ファイブマン」の版間の差分

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[[視聴率]]は当時の最低記録を更新し続けるという状態に陥っていた{{efn|最低記録は第26話の1.8%。}}。長期シリーズの宿命として、シリーズそのものの[[マンネリ]]化が極度に達していたことも視聴率の低下に拍車をかけた。実際、当時の東映スタッフの間には「戦隊シリーズはあって当然、空気のようなもの」という感覚が蔓延しており<ref>『25大スーパー戦隊シリーズ 完全マテリアルブック 上巻』([[勁文社]]刊)P.100</ref>、メインライターである曽田も満身創痍で苦しみながら本作品を執筆したことをインタビューにて語っている。また当時の戦隊制作現場について東映の[[白倉伸一郎]]は、「『ファイブマン』から『[[恐竜戦隊ジュウレンジャー]]』のころまでは戦隊シリーズは毎年打ち切り覚悟で制作されていた」と近年証言している。この危機感からスタッフは様々なテコ入れ策を講じるもなかなか上昇には結び付かなかったが、初代艦長シュバリエが登場した第3クール以降(第27 - 48話)に限れば平均視聴率は7.8%と急激に上昇を見せた。
 
玩具の売れ行きも不調であった。当時[[メタルヒーローシリーズ]]が1987年頃のシリーズ存亡の危機から盛り返してきており、同年の『[[特警ウインスペクター]]』に逆転される勢は本作と同程度の売上を稼いであった<ref>[ https://web.archive.org/web/20110920050743/http://www.toeihero.net/archive/rgl/omoide/main_2.html 東映ヒーローネット(Internet Archive)]</ref>。
特徴の1つでもあった「男女で異なる変身アイテムの使用」も裏目に出る結果となった。特に後半に[[バンダイ]]から発売された「DX大型基地マックスマグマ」が各地で大量の在庫の山を築いたのはその極みともいえ、前作『ターボレンジャー』における同様の巨大基地玩具「DXターボビルダー」が好調な売れ行きを示したのとは対照的な結果となった。あまりの不振ゆえ破格的な値崩れが起こったが、それでも在庫は捌けずに記録的な赤字が発生した。