「天王星型惑星」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
North land (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
編集の要約なし
1行目:
{{太陽系の惑星の分類|fontsize=small}}
[[File:Gas Giant Interiors.jpg|right|thumb|300px|木星型惑星と天王星型惑星の内部構造の比較]]
'''天王星型惑星'''(てんのうせいがたわくせい)または'''海王星型惑星'''(かいおうせいがたわくせい)<ref>[https://www.rikanenpyo.jp/top/backnumber/H27/topics3/index.html 天文部 多様な太陽系外惑星たち] [[国立天文台]]、2019年4月1日閲覧</ref>{{R|rika}}とは、[[メタン]]、[[アンモニア]]を含む[[氷]]や液体の[[水]]<ref name="report2">{{Cite webR|url=http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-20-t39-3.pdf |title=対外報告 第二報告:新しい太陽系像について-明らかになってきた太陽系の姿- |author=日本学術会議 物理学委員会 IAU 分科会及び天文学・宇宙物理学分科会 |date=2007-06-21 |work= |publisher= |accessdate=2014-12-25report2}}</ref>を主体とした巨大な[[惑星]]のこと<ref name="{{R|kokubo2007">[http://www.rikanenpyo.jp/top/tokusyuu/toku2/ 惑星系形成論 : 最新 “ 太陽系の作り方 ”,小久保英一郎,理科年表オフィシャルサイト,2007年8月]</ref><ref name="|jaxa">[http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/solar_system_formation.html 太陽系の構成,宇宙情報センター,JAXA]</ref>}}。[[太陽系]]では[[土星]]より外側にある[[天王星]]・[[海王星]]がこれにあてはまる<ref name="report2"/>。
 
== 特徴 ==
かつては、[[天王星]]、[[海王星]]はその大きさと位置から[[木星型惑星]]に分類されていた<ref name="{{R|kokubo2007"/>}}。しかし、[[ボイジャー2号]]等の観測により、豊富な[[水]]や[[メタン]]が存在することが判明した。その結果、水素やヘリウムを主体とし、ガス成分が多く、密度も比較的低い木星型惑星([[木星]]、[[土星]])に対し、水やメタン等が多く、ガス成分が比較的少ない天王星及び海王星を天王星型惑星として区分するようになった<ref name="{{R|report2"/><ref name="|kokubo2007"/>}}
 
その組成から天王星型惑星は、'''巨大氷惑星'''{{R|astro-dic}}、'''アイスジャイアント'''(英語: ice giant)と呼ばれる<ref name="jaxa"/><ref>{{Cite webR|url=http://www.astroarts.co.jp/news/2014/10/30ice_giant/index-j.shtml jaxa|title=2万5000光年彼方、天王星のような巨大氷惑星 |author= |date=2014-10-30 |work= |publisher=アストロアーツ |accessdate= 2015-03-16astroarts20141030}}</ref>。これに対し、組成の主体がガスである木星型惑星は、'''巨大ガス惑星'''{{R|astro-dic}}、'''ガスジャイアント'''(英語: gas giant)と呼ばれる<ref name="{{R|jaxa"/>|astro-dic}}
 
[[木星]]、[[土星]]は様々な有機化合物によって白、赤、橙、黄、茶色を混ぜ合わせた色をしているが、天王星、海王星は透き通るような青色をしている。これは水、そして大気中に含まれるメタンにより、赤色の光が吸収され、青い光のみを強く反射しているためだと考えられている。また[[水素]]の割合は低く、水やメタンの氷が[[マントル]]を構成し、地球の10倍程度の質量を持つ、岩石・金属質の中心核を取り囲んでいると考えられている。
 
天王星、海王星とも、太陽からの距離に対して表面の温度が比較的高く、これは中心部の[[ケルビン・ヘルムホルツ機構|重力収縮]]によるものだと考えられている。
 
なお、液体ダイヤモンドの海が天王星と海王星に存在する可能性があることが判明した、との報告がある<ref>[http://news.discovery.com/space/diamond-oceans-jupiter-uranus.html Discovery News Diamond Oceans Possible on Uranus, Neptune]</ref>。
天王星と海王星の両惑星に季節があると推測されている<ref name="club1">宇宙科学研究倶楽部 『宇宙がまるごとわかる本』P47 学研パブリッシング 2012年。ISBN 978-4054052604</ref>。
 
== 天王星の形成 ==
23 ⟶ 20行目:
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}|refs=
<ref name="rika">{{Cite web
|url=https://www.rikanenpyo.jp/top/backnumber/H27/topics3/index.html
|title=天文部 多様な太陽系外惑星たち
|publisher=[[丸善]]
|editor=[[国立天文台]]
|accessdate=2019-4-1}}</ref>
<ref name="report2">{{Cite web
|url=http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-20-t39-3.pdf
|title=対外報告 第二報告:新しい太陽系像について-明らかになってきた太陽系の姿-
|author=日本学術会議物理学委員会IAU分科会及び天文学・宇宙物理学分科会
|date=2007-06-21 |work= |publisher= |accessdate=2014-12-25}}</ref>
<ref name="kokubo2007">{{cite web
|url=http://www.rikanenpyo.jp/top/tokusyuu/toku2/
|title=惑星系形成論 : 最新 “ 太陽系の作り方 ”
|author=[[小久保英一郎]]
|website=理科年表オフィシャルサイト
|date=2007-08|accessdate=2019-4-1}}</ref>
<ref name="jaxa">{{cite web
|url=http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/solar_system_formation.html
|title=太陽系の構成
|publisher=[[宇宙航空研究開発機構]]
|work=宇宙情報センター
|accessdate=2019-4-1}}</ref>
<ref name="astroarts20141030">{{Cite web
|url=http://www.astroarts.co.jp/news/2014/10/30ice_giant/index-j.shtml
|title=2万5000光年彼方、天王星のような巨大氷惑星
|publisher=アストロアーツ
|date=2014-10-30|accessdate= 2015-03-16}}</ref>
<ref name="astro-dic">{{cite web
|title=巨大ガス惑星
|url=http://astro-dic.jp/gas-giant-planet/
|work=天文学辞典
|publisher=[[日本天文学会]]
|date=2018-3-15|accessdate=2019-4-1}}</ref>
}}
 
== 関連項目 ==
33 ⟶ 65行目:
{{Exoplanet}}
 
{{DEFAULTSORTデフォルトソート:てんのうせいかたわくせい}}
[[Category:惑星の種類]]
[[Category:天文学に関する記事]]