「かぐや姫の物語」の版間の差分

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『'''かぐや姫の物語'''』(かぐやひめのものがたり)は、『[[竹取物語]]』を原作とした[[スタジオジブリ]]制作の[[日本]]の[[アニメーション映画]]。監督は[[高畑勲]]が務めた。[[2013年]][[11月23日]]に公開された。キャッチコピーは「'''姫の犯した罪と罰'''」。
 
高畑による監督作品は[[1999年]]の『[[ホーホケキョ となりの山田くん]]』以来、14年ぶりとなる。高畑は本作公開から4年半後の2018年4月5日に死去し、本作が最後の監督作品となった
 
高畑は本作公開から4年半後の2018年4月5日に死去し、本作が最後の監督作品となった。
 
== 概要 ==
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=== 音楽 ===
音楽は2012年の発表では[[池辺晋一郎]]の担当とされたが、2013年に入ってから[[久石譲]]に変更された<ref name="tower20131113">{{cite news|title = タワーレコード - ニュースリリース - 高畑勲監督作、久石譲音楽の美しいサントラ『かぐや姫の物語』 |url = http://tower.jp/article/feature_item/2013/11/13/0110|publisher = [[タワーレコード]]|date = 2013年11月13日| accessdate = 2013年11月23日}}</ref>。『[[風の谷のナウシカ (映画)|風の谷のナウシカ]]』で久石を起用したのは高畑であり、その後も長年に渡り[[宮崎駿]]作品に参加している久石だが、高畑監督作品に参加するのはこれが初めて<ref>{{Cite web|url=http://realsound.jp/2018/04/post-182838.html|title=高畑勲は“音楽の演出”も抜きん出ていた 監督作品などから功績を辿る RealSound|accessdate=2018年4月21日|publisher=}}</ref>。久石の参加は、制作遅延に伴う公開予定の変更により、『風立ちぬ』とバッティングしなくなったことで可能になったものである<ref>パンフレット「プロダクションノート」</ref>。起用の理由については、久石が2010年に手がけた映画『[[悪人 (小説)|悪人]]』の音楽を、高畑が気に入っていたことが大きいという。久石は音楽の制作に際し、「登場人物の気持ちを表現しない」「状況に付けない」「観客の気持ちを煽らない」と言う3点を高畑に求められたと語って<ref>賀来タクト「久石譲[音楽] これこそ映画音楽でしか味わえない醍醐味」『キネマ旬報』2013年12月上旬号、キネマ旬報社、38p</ref>。久石はかねてから高畑作品への参加を望んでおり、映画公開後には「30年越しの夢が叶った気分」と述べている<ref>『読売新聞』2013年11月25日号</ref>。
 
=== キャスティング ===
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:* かぐや姫の物語 わらべ唄集(徳間ジャパンコミュニケーションズ、2015年1月21日)
:** 劇中使用歌曲を久石譲が合唱曲に編曲したもの。このうち、劇伴音楽「なよたけのテーマ」を編曲した「なよたけのかぐや姫」には高畑勲が歌詞を付している<ref>[http://www.ghibli.jp/10info/009708.html 最新情報] - スタジオジブリウェブサイト(2015年1月16日の項目を参照)</ref>。
:* かぐや姫の物語  ~女性三部合唱のための~(徳間ジャパンコミュニケーションズ、2015年1月21日)
; 映像ソフト
:* 2014年12月3日に[[Blu-ray Disc]]と[[DVD]]がリリースされた<ref>[http://eiga.com/news/20140904/12/ 高畑勲監督「かぐや姫の物語」待望のDVD&ブルーレイ発売!] - 映画.com(2014年9月4日)</ref>。このリリースに際しては、高畑勲が不満を抱いていた「姫の犯した罪と罰」というキャッチコピーを変更するため、本作や高畑のファンという[[爆笑問題]]の[[太田光]]を特命コピーライターに指名し、新しいコピーを創出することが、2014年10月17日に太田と鈴木敏夫から発表された<ref>[http://www.cinemacafe.net/article/2014/10/17/26703.html 爆笑問題・太田、”宮崎駿ぎらい&高畑勲びいき”を公言し過激発言連発!] - CinemaCafe.net(2014年10月17日)</ref>。後日、キャッチコピーは「'''あヽ無情'''」に決定し、太田が案出した他の候補作35種類とともに12月1日から[[都営地下鉄大江戸線]][[六本木駅]]などにポスターとして掲出するプロモーションが実施された<ref>[http://www.rbbtoday.com/article/2014/11/21/125736.html ジブリ映画『かぐや姫の物語』コピーを爆笑問題・太田が考案!] - RBB TODAY(2014年11月21日)</ref>。太田は12月1日におこなわれた[[川上量生]]とのトークイベントで、自分が出した「無常」というキーワードーをベースに鈴木敏夫が最終的にコピーを決めたと述べている<ref>[http://www.cinemacafe.net/article/2014/12/01/27717.html 太田光、考案した『かぐや姫の物語』キャッチコピーは「鈴木さんが決めちゃった」] - CinemaCafe.net(2014年12月1日)</ref>。アメリカ合衆国では2015年2月17日にリリースされた<ref>[https://www.facebook.com/ThePrincessKaguya?fref=nf The Tale of Princess Kaguya] - 英語版公式facebook(2015年1月16日のタイムラインを参照)</ref>。