Wikipedia

「花咲徳栄対東洋大姫路延長15回引き分け再試合」の版間の差分

履歴の双方向閲覧
← 古い編集新しい編集 →
削除された内容 追加された内容
ビジュアルウィキテキスト
編集の要約なし
タグ: 2017年版ソースエディター
Chanrh-mizo (会話 | 投稿記録)
1,106 回編集
編集の要約なし
3行目:
'''花咲徳栄対東洋大姫路延長15回引き分け再試合'''（はなさきとくはるたいとうようだいひめじ えんちょう15かいひきわけさいしあい）とは、2003年（平成15年）[[3月31日]]及び[[4月1日]]に[[阪神甲子園球場]]で行われた、[[第75回選抜高等学校野球大会]]準々決勝戦の[[花咲徳栄高等学校|花咲徳栄高校]]と[[東洋大学附属姫路高等学校|東洋大姫路高校]]の試合である。4月1日の甲子園ではこの[[再試合]]のみ行われた<ref>当初はこの4月1日に決勝を行う予定になっていたが[[3月25日]]の試合が全部雨天中止となったことで1日ずらしとなり、この日本来は準決勝を行う予定だった</ref>。なお、2000年に[[日本の高校野球|高校野球]]の[[延長戦]]が15回制打ち切りになってからは、甲子園大会で春夏を通じて初めての[[延長引き分け再試合規定|引き分け・再試合]]となった。
 
== 試合経過3月31日 ==
両チームとも投手戦となり無得点のまま9回終了、延長戦に。10回表、花咲徳栄が2死2塁からタイムリーで先に1点先取したが、10回裏東洋大姫路も1死1、3塁から犠牲フライで同点に追いつく。最後のイニングとなる15回表、花咲徳栄は二塁への内野安打が野手のエラーを誘い、走者が還って1点勝ち越し。しかし15回裏の東洋大姫路も、2死3塁からショートゴロで万事休す、と思われたがを遊撃手がボールをグラブから落として失策、土壇場でまた同点に追いついた。結局スコアは2-2の同点で決着着かず、[[引き分け]]のまま延長15回で試合終了、翌日に再試合が決まった。花咲徳栄のエース・[[福本真史]]と東洋大姫路のエース・[[グエン・トラン・フォク・アン]]は、の両投手は共に延長15回を一人で投げ切り、球数も200を超える熱投だった。
 
なおセンバツ選抜大会の引き分け再試合は、準々決勝では[[1962年]]・[[第34回選抜高等学校野球大会|第34回大会]]の[[作新学院高等学校|作新学院]]0-0[[滋賀県立八幡商業高等学校|八幡商]]の、当時延長18回制だった時以来41年ぶり。さらに14年前の[[1989年]]・[[第61回選抜高等学校野球大会|第61回大会]]1回戦の[[近畿大学附属高等学校・中学校|近大付]]10-10[[栃木県立宇都宮工業高等学校|宇都宮工]]（延長11回終了）と、及び12年前の[[1991年]]・[[第63回選抜高等学校野球大会|第63回大会]]1回戦の[[広陵高等学校 (広島県)|広陵]]3-3[[三田学園中学校・高等学校|三田学園]]（9回終了）も引分再試合となっているが、共に降雨による打ち切りだった。
 
{{Linescore
|Road=花咲徳栄
|RoadAbr=花
|Home=東洋大姫路
|HomeAbr=東
|R1=0|R2=0|R3=0|R4=0|R5=0|R6=0|R7=0|R8=0|R9=0|R10=1|R11=0|R12=0|R13=0|R14=0|R15=1|RR=2▼
|H1R1=0|H2R2=0|H3R3=0|H4R4=0|H5R5=0|H6R6=0|H7R7=0|H8R8=0|H9R9=0|H10R10=1|H11R11=0|H12R12=0|H13R13=0|H14R14=0|H15R15=1|HRRR=2|RH=11|RE=2
▲|R1H1=0|R2H2=0|R3H3=0|R4H4=0|R5H5=0|R6H6=0|R7H7=0|R8H8=0|R9H9=0|R10H10=1|R11H11=0|R12H12=0|R13H13=0|R14H14=0|R15H15=1|RRHR=2|HH=11|HE=3
|Note2=[審判]（球）林 （塁）東条・長谷川・三宅 （外）岸・宮本
|RSP=福本（15回）
}}
|HSP=アン（15回）
 
|PU=林
=== 出場選手 ===
|Note2BU=[審判]（球）林 （塁）東条・長谷川・三宅▼
|OU=岸・宮本
|Note2=試合時間：3時間13分
{{野球打順一覧
|チームa=花咲徳栄
43 ⟶ 47行目:
|打順b10=|守備b10=二|選手b10=砂川知樹（3年）
|打順b11=9|守備b11=[捕]|選手b11=菰方崇博（3年）
}}}}
 
== 4月1日（再試合） ==
再試合は、両チームのエース福本・アン各投手が先発を回避、控えの投手がそれぞれ登板するが、前日とは打って変わって序盤から終盤まで点を取り合うシーソーゲームとなった。5-4と東洋大姫路が1点リードして迎えた9回表、8回から途中登板した東洋大姫路・アン投手から花咲徳栄が、2死2塁からタイムリーツーベースで土壇場で追いつき5-5の同点に。9回裏の東洋大姫路は無得点、高校野球甲子園大会では春夏通じて、引き分け再試合での初の延長戦へもつれ込んだ。
 
延長10回表の花咲徳栄は無得点。その後延長10回裏、東洋大姫路はノーアウトから3塁打を放ち絶好のチャンス。、絶体絶命となった花咲徳栄は無死満塁策を取ったが、9回からマウンドに上がった花咲徳栄・福本投手は、東洋大姫路の打者・野崎の時に2ストライク・2ボールからの5球目、捕手のミットから大きく外れたボールを投げてしまい[[暴投|ワイルドピッチ]]。ボールが[[バックネット]]方向へ転々とする間に、東洋大姫路の3塁走者が生還して[[サヨナラゲーム|サヨナラ]]勝ち。余りにあっけない幕切れであったが、2日間にわたる熱戦は合計25イニング目で決着、試合時間は合計5時間24分だった。
 
花咲徳栄・福本投手は自らの暴投でサヨナラ負けが決まった瞬間、マウンドにへたり込んで泣き崩れた。東洋大姫路・アン投手も、試合終了後の挨拶では勝利の笑顔から花咲徳栄の福本を気遣う表情に変わり、両エースはお互い握手を交わし健闘を称えていた。
54 ⟶ 58行目:
{{Linescore
|Road=花咲徳栄
|RoadAbr=花
|Home=東洋大姫路
|HomeAbr=東
|R1=2|R2=0|R3=0|R4=0|R5=0|R6=0|R7=2|R8=0|R9=1|R10=0|RR=5▼
|H1R1=02|H2R2=0|H3R3=0|H4R4=20|H5R5=10|H6R6=0|H7R7=2|H8R8=0|H9R9=1|R10=0|H10RR=1x5|HRRH=67|RE=1
▲|R1H1=20|R2H2=0|R3H3=0|R4H4=02|R5H5=01|R6H6=0|R7H7=2|R8H8=0|R9H9=10|R10H10=01x|HR=6|HH=8|RRHE=53
▲|Note2=[審判]（球）林 （塁）東条・長谷川・三宅
|RSP=高橋（6回）、宇都木（2回）、福本（1回0/3）
}}
|HSP=高橋（7回）、アン（3回）
 
|HomeHR=福永（5回・ソロ）
=== 出場選手 ===
|PU=林
|BU=東条・長谷川・三宅
|Note2=試合時間：2時間11分
{{野球打順一覧
|チームa=花咲徳栄
87 ⟶ 95行目:
|打順b9=|守備b9=一|選手b9=二見晃史（3年）
|打順b10=9|守備b10=[捕]|選手b10=菰方崇博（3年）
}}}}
 
== その後 ==
95 ⟶ 103行目:
*[[廣済堂出版]] 『[[ホームラン (雑誌)|ホームラン]]』2016年9月号臨時増刊、歴代春夏甲子園メンバー表大全集　p29、p83
 
== 脚注 ==
{{Reflist}}
<references/>
 
== 外部リンク ==
* [httphttps://archivevk.sportsnavi.yahoo.cosportsbull.jp/baseballkoshien/hsgame/03spring2003/data300/10487/game9.html 第75回センバツ高校野球 3月31日の試合結果・第4試合]（[[スポーツナビ]]朝日新聞デジタル）
* [httphttps://archivevk.sportsnavi.yahoo.cosportsbull.jp/baseballkoshien/hsgame/03spring2003/data300/10488/game10.html 第75回センバツ高校野球 4月1日の試合結果・再試合]（スポーツナビ朝日新聞デジタル）
 
{{Baseball-stub}}
「https://ja.wikipedia.org/wiki/花咲徳栄対東洋大姫路延長15回引き分け再試合」から取得