「チーム・バチスタシリーズ」の版間の差分

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=== ストーリー(1)===
東城大学医学部付属病院には「チーム・バチスタ」と呼ばれる7人の精鋭達が成功率100%を誇る功績で[[バチスタ手術]]([[左室形成術]])を行っていた。しかしその「チーム・バチスタ」のバチスタ手術が3例立て続けに術中死する事態が発生。[[不定愁訴|特別愁訴]]外来勤務の[[心療内科]]医・田口は院長の高階の依頼で一連の術死の調査を任される。
 
同じころ、橋から転落して足を怪我して運び込まれ、看護師達の手を焼かせた男が特別愁訴外来に送られてきた。その男は厚生労働省の白鳥と名乗り、田口と一緒に調査をするパートナーとして介入してくる。
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==== チーム・バチスタ ====
; 桐生恭一 - [[伊原剛志]]
: [[心臓血管外科学|心臓血管外科]]医で[[手術#執刀|執刀医]]。第1話にて、医者は患者のために泣くことはしないと田口に話した。実はある秘密を抱えている。愛車は[[レクサス・GS#3代目 S19#型(2005年 - 2012年)|レクサス・GS]]。45歳
; 鳴海涼 - [[宮川大輔 (タレント)|宮川大輔]]
: [[病理診断|病理]]医。最終話で一時的に垣谷の助手を担当。桐生の義理の弟で右腕。桐生と自分を「光と影」に喩える。35歳
; 大友直美 - [[釈由美子]]
: [[看護師]]で器械出し。CASE 27からチームに加わった。他人を蹴落として上を目指せるしたたかさの持ち主。28歳
; 氷室貢一郎 - [[城田優]]
: [[麻酔科学|麻酔科]]医。多忙なためまともな食事を取れていない。麻酔科医を「オペ室の奴隷」と称する。27歳
; 垣谷雄次 - [[鶴見辰吾]]
: 心臓血管外科医で第一助手、最終話では執刀医を担当。優秀だが万年講師と揶揄されることも。愛車は[[ランドクルーザープラド]]。47歳
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: 心臓血管外科教授・リスクマネジメント委員会委員長。高階を敵視し派閥を作っている。
; 曳地敦夫 - [[佐野圭亮]]
: [[放射線医学|放射線科]]・リスクマネジメント委員会副委員長。
; 平田浩次 - [[渡邉紘平]]
: 氷室の代理の麻酔科医。
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:: 橋本の部下
:* 木村 - [[田中要次]]
:: 特別[[不定愁訴|特別愁訴]]外来患者
; 第2話
:* 坂田局長 ‐ [[須永慶]]
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; 第3話
:* 奥田龍二 - [[デビット伊東]]
:: [[消化器外科学|消化器外科]]講師。氷室や麻酔の研修医をこき使い、特に氷室には機材を蹴りつけたり、器具を投げつける等の傲慢な態度を取る。態度の大きい反面、腕は三流並。
:* 井上浩 - [[森廉]]
:: 麻酔科の[[研修医]]
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: チホの母親。
; 西園寺正也 - [[遠藤憲一]]
: [[脳神経外科学|脳神経外科]]医で田中チホの執刀医。
 
=== スタッフ(SP1)===
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: 脳神経外科准教授。他の病院でも手を上げてしまう難度の高い手術を成功させてきた手腕を持つ。自分の腕に絶対の自信を持ち、手術を最高のゲームと言い放つ傲岸不遜な態度を取る。
; 浜田小夜 - [[山田優]]
: [[小児科学|小児科]]看護師。小児科患者の子供達に慕われている。また子供達に「[[星に願いを]]」を歌い聞かせるが、この事が巧の事に関する意外な事実を明らかにさせていく。
; 三浦守 - [[袴田吉彦]]
: 脳神経外科講師 第一助手。西園寺の傍らにつくことが多く、かばん持ちをしている。西園寺を良くは思っていないがその手技は認めており、彼から離れられないことを自覚している。一方で巧にも親身に接する患者想いの一面もある。
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==== 東城医大病院救命救急センター(チーム・ジェネラル) ====
; [[速水晃一]] - [[西島秀俊]]
: 救命救急センター部長。かつて城東デパート火災で運び込まれた多くの患者の治療に当たり、自ら指示を出し最前線を切り抜いた過去の出来事から「'''ジェネラル・ルージュ'''('''血まみれ将軍''')」の異名を持つ天才救命医。第一外科([[心臓血管外科学|心臓血管外科]])出身で[[血管内治療]]を専門とする。表情をあまり出さず、冷静沈着で鋭い洞察力を持つ。病室が満床であろうと患者の受け入れを決して断らずに治療したり、患者を救うためなら設備の不十分な初療室で手術を行うという無茶をするなど「患者を救う」という気持ちは誰よりも強いと同時に底知れためなら手段を選ばない。冷静故に正論や厳しい言葉も言うが、時には冗談などを言う茶目っ気も持ち合わせている。部長就任後、各科の選りすぐりに人材を引き抜き「チーム・ジェネラル」という救命チームを作り上げた。白鳥とは医学部時代の同級生で白鳥は自身曰く「唯一勝てなかった奴」。また感情で自分に向かう田口にも関心を持っている。[[ロリポップキャンディ]]を食べていることが多い。42歳
; 花房美和 - [[白石美帆]]
: 救命救急センター看護師長。冷静沈着で仕事に対して生真面目。決して他人に本音などを言わない。速水のサポート役でもあり彼の傍らにいる事が多い。速水を誰よりも信じていると同時に昔から強い好意を寄せている。和泉からは「女房気取り」と非難された。35歳
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: 同センター救命医で、センターの中の救命医では紅一点的存在。男勝りで気が強く、自分の意見をハッキリ言い、度々辛辣な言葉やキツイ物言いもする直情的性格。幼い頃に城東デパート火災から速水に命を救われた事から、速水を信奉し好意を寄せていた。速水のやり方に何も思わずただついていくことを決意している。花房とは緩やかに対立している。田口とは同期の間柄。29歳
; 佐藤伸一 - [[木下隆行]]([[TKO (お笑いコンビ)|TKO]])
: 同センター副部長代理。第一外科出身で[[消化器外科学|消化器外科]]を専門とする。速水の腕を認めており、速水からは「佐藤ちゃん」と呼ばれている右腕的存在。センターの経営業務を一任したり(三船曰くセンターは佐藤でもっているようなものとのこと)、速水の強引かつ受け入れを決して断らない姿勢に無理を感じつつ「ジェネラルの言葉は絶対」というルールに従っているなど、苦労人でもある。スタッフ達に対し、心配や気配りをするなど、心優しく穏やかな一面を持つ。妻と子供三人の父親だが、救命の激務から家族と会えない日が続くことが多く、一度も子供の誕生日を祝ったことがない。37歳
; 長谷川崇 - [[戸次重幸]]
: 同センター救命医。第二外科出身で、[[脳神経外科学|脳神経外科]]を専門とする。速水に見込まれて「チーム・ジェネラル」に入る。口数は少ないが、言いたいことをハッキリ言う気丈さを持つ。物事を俯瞰的に見る性格で、ベッドが満床時でも患者を受け入れる速水の腕を認めつつも冷やかな目を向けている。また、速水のやり方に不満を抱ていけなさを持っており、その強引さに対し時には意見することもある。第4話ではついに感情が爆発し、辞表を出すも速水に簡単に破り捨てられてしまい、自由に辞めることさえできないことに絶望を受ける。35歳
; 栗山弥生 - [[浅見れいな]]
: 看護師。25歳
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==== 東城医大病院関係者(2)====
; 三船大介 - [[利重剛]]
: 東城医大病院事務長。慇懃無礼な態度の嫌味な性格。速水の失脚を目論んでおり、そのために佐藤に近づいている。だが魂胆は病院の財政を立て直すために、赤字を続ける救命救急センターの[[救急医療#三次救急医療|三次救急]]から廃止撤退を考えており、現場の声にも耳を貸さない。
; 黒崎誠一郎 - [[榎木孝明]]
: 心臓血管外科教授で倫理委員会のメンバー。バチスタスキャンダル以来、白鳥を良く思っていない。
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: 救急センターで使用される[[カテーテル]]を取り扱う医療機器代理店「メディカル・アソート」の営業部長。頻繁に速水を尋ねており、速水とは只ならぬ関係を築いている。
; 鴨志田一郎 - [[本田博太郎]]
: [[日本の国会議員|国会議員]]。元厚生労働省の官僚。佐々木とも繋がりがあり、彼と共に、速水の疑惑と関連がある「メディカル・アソート」主導の病院開発計画を推進している。
; 岡村智 - [[吉家章人]]
: 鴨志田一郎の[[秘書]]、元[[刑事]]
; 武田剛 - [[山中崇]]<ref>映画版「チーム・バチスタの栄光」では斉木役で出演している。</ref>
: [[神奈川県警察|神奈川県警]]の刑事で階級は[[警視]]。寺内の不審死を捜査するために東城医大病院にやってくる。家庭教師だった白鳥の生徒だったことから、白鳥には頭が上がらない。
; 目黒和男 - [[嶋田久作]]
: フリージャーナリスト。取材中のマンションの建設場所から転落して救命救急センターに入院した。佐々木の事を知っており、入院中は速水と佐々木の不穏な関係を嗅ぎ付け探っていたが、佐々木に阻止される。その後、一般病棟に移る直前に[[心筋梗塞]]に遭い生死を彷徨った。
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: 城東デパート火災で娘を亡くした過去があり、[[トリアージ|黒のトリアージ・タッグ]]を付けられたとはいえ娘が速水の治療を受けてもらえなかったことがトラウマとなり、東城医大病院での入院を拒絶し転院手続きを取る。その間、速水と直接話をして、速水の真意を知ったことを機に過去に関するわだかまりを解いた。
; 寺内昭三 - [[でんでん]]
: 救命救急センターに運ばれた老人。元気であるもかかわらず腰痛を理由に救急車をタクシー代わりに使い、以後も傍若無人な態度をとっている。鴨志田の[[後援会]]に入っている関係から、鴨志田と繋がりがある。東城医大にも[[糖尿病]]で通院している。入院中、[[末期ガン]]に侵されていたことが判明し、絶縁していた娘と孫と心を通わしたことで、鴨志田に関わる重要な事の不正を田口と白鳥に告発しようとした矢先に不審死を遂げる。
; 坂崎裕美子 - [[渋谷琴乃]]
: 寺内の娘。7年前に寺内の反対を押し切って結婚したため絶縁状態になっていたが、寺内の病状を知って面会に現れる。昭三のたった一人の孫である陽太という[[喘息]]を持つ一人息子がいる。
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; 第二話
:* 青木恵理 - [[藤井美菜]]
:: [[ミス・コンテスト|ミスコン]]の決勝を控える[[モデル]]。レッスン中に他のモデル達と共に[[過呼吸]]で運び込まれるが、手足の[[麻痺]]を理由に入院、その後[[神経障害]]やがては[[幻覚]]に襲われる。ミスコンを控えているため、他のモデルに差をつけられることに焦りを感じている。
:* 菅原誠 - [[金井勇太]]
:: 恵理の婚約者。救命救急センターで恵理に面会を求めるが、恵理に拒絶させられる。モデルとなる以前の恵理も愛する恋人思いの男性。
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:: 塚田の妻。
:* 塚田浩之 - [[荒木宏文]](幼少期;[[中川大志 (俳優)|中川大志]])
:: 塚田の息子。就職を止めて[[ミュージシャン]]を目指そうとしていることから、康史とは口論になって家出している。
:* 遠藤秀幸 ‐ [[山崎大輔]]
:: 塚田の同期社員。
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:: 全国ツアーを控えた人気歌手。レコーディング中に倒れ、救命救急センターに入院した。1歳の時に養護施設からみどりに引き取られる。[[マイコプラズマ|マイコプラズマ肺炎]]かと思われたが、入院中に発疹さらには[[吐血]]までしてしまう。
:* 真山みどり - [[森口瑤子]]
:: 香苗の母親で[[マネージャー]]。いわゆるステージママで、香苗と一卵性親子と呼ばれる。香苗がツアーを控えている香苗の退院を急かしたりと高圧的な態度を取るため、センターのメンバーらを辟易させる。20年前に[[子宮]]を摘出し、子供を産めない体となるが、どうしても子供を諦められなかったため、養護施設から香苗を引き取る。
:* 黒岩徹也 ‐ [[陰山泰]]
:: 慶明医大教授。
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コンビナート爆発炎上事故が発生し、救命救急センターのメンバー達が次々と運び込まれた患者の処置に当たってから数日後、患者が急変して死ぬという匿名の脅迫文が速水宛に送り込まれてくる。田口と白鳥も調査を開始するが、一人の患者が予告通りに急変し、以降も速水宛に送られた予告状通りに患者の容態は急変していく。
 
犯人候補像として浮かび上がったのは速水に恨みを持つ者、あるいは救命救急センターから去ろうとする速水を留めさせたい者、そして速水と関わった過去の患者達。それぞれの可能性を追求しながら田口と白鳥は事件の謎に挑んでいく。
 
=== 登場人物(SP3)===
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* 藤原真琴 - [[名取裕子]]
* 神宮寺章 - [[山本學]]
** 白鳥と速水の医学生時代の先生恩師、元外科医。コンビナート爆発炎上事故に巻き込まれ、外傷性[[クモ膜下出血]]となったが、一命を取り留める。白鳥と速水を「最悪の教え子」と悪態はついているが、彼らのことも気にかけており、彼らが教授の手術に意見して退学の危機になった際に庇ったことから、恩義を感じられている。
* ヨシハラ - [[川野直輝]]
** 救命救急センターに出入りする資材部のバイトスタッフ。勉強熱心で頼もしいと藤原に評価されている。
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=== ストーリー(3)===
ある日死因不明の遺体と遭遇した田口は、事件性無しと判断する警察に[[オートプシーイメージング]](Autopsy imaging、'''Ai''')を提言し、犯罪が見逃されるのを未然に防ぐ。一方白鳥は解剖率3%で残りの97%は死因が分からないまま闇に葬られている「死因不明社会」を打破するため、東城医大病院でAiセンター設立を進めていた。しかしAiを快く思わない[[警察庁]]と、[[法医学]]者である笹井の反対に遭い、更にAiの万能性を豪語して譲らない[[放射線医学|放射線科]]医・島津が両者と対立。センター運営会議は紛糾する。
 
そんな中、Aiセンターに導入された新型の縦型MRIで連続殺人事件が発生する。警察の情報を管理しAiセンター潰しを目論むなど事件の裏で暗躍する男・斑鳩、業者との癒着を疑われる島津、20年前の[[DNA型鑑定|DNA鑑定]]の不備が生んだ「松崎事件」と呼ばれる冤罪事件で心に暗い影を落とす笹井と北山、北山に忠義を尽くす宇佐見。事件の背景にそれぞれの思惑が交差する中、田口と白鳥は事件の調査に奔走し真相を紐解いていく。
 
しかし、20年の時を超え「松崎事件」の因縁を呼び起こす女子高生殺人事件が発生。田口と白鳥は死因不明社会の闇の中へ逃れ続けていた真犯人を追及する。
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; 斑鳩芳正 - [[高橋克典]]
: [[警察庁長官官房]]情報統括室室長 [[警視長]]。45歳。
: 警察を絶対正義と掲げる司法遵守主義者であり、自分達の非は決して認めようとはしない頑迷さが目立つ。警察関連の情報をコントロールする立場にあり、情報を隠蔽することも厭わず当然の義務と公言し、復讐感情を抱かせる可能性から犯罪被害者遺族にもその姿勢を崩さない。その考え故に白鳥と対立し、Aiセンターの崩壊を目論む。相手の過去を調べ上げたり、メディアを利用し自分達に有利な方に世論を誘導する情報戦を得意とする。笹井の父親が主催する法医学教室に研修で通っていた時期があり、以前は検視官を務めていた経歴を持つ。
; 島津吾郎 - [[安田顕]](青年期 [[伊敷明徳]])
: 東城医大[[放射線医学|放射線科]]准教授。[[スイス]]・レマン大学で画像解析の研究をしてきた実績を買われAiセンター設立のため招聘された。37歳。
: 口が悪く挑発的な言動を取るため敵を作りやすい。Aiは死因から犯罪まで明らかにするとAiを信奉し、警察や法医学への不信感を露にしている。そのため笹井や斑鳩らとは度々衝突を起こす。また人間の感情の機微に無関心なドライな部分もある。MRIの業者との収賄疑惑を北山に疑われており、北山殺害の際は容疑者として拘束される。
; 笹井スミレ - [[小西真奈美]]
873行目:
: 本当の死因が明るみに出る手段は解剖以外に無いというスタンスからAiには否定的な意見を持つ。斑鳩とは医学生時代から関係があり二人でよく逢ったりしているが、斑鳩の手段を選ばないやり方には毅然と否定する。父親も法医学者で教授を務める権威だったが、捜査の補助として提唱してきた[[DNA型鑑定|DNA鑑定]]を警察が松崎事件の決め手として採用し、それにミスがあったことを悔やみ自殺している。
; 宇佐見壮一 - [[福士誠治]]
: [[警察庁刑事局]]特命広域捜査官 [[警視]]。28歳。
: 普段は落ち着いているが、時に底知れない凶暴性を見せる一面を持つ。過去に複数の子供を殺害した犯人を、相手が拳銃を捨てて参のする意思を示したにも拘らず感情に駆られて射殺した事件を「[[正当防衛]]」として庇ってもらってから、北山を父親のように慕っており、北山の教えから上司の命令を絶対とし、感情を押し殺している。その北山が殺されたことでAiセンター潰しに情熱を抱くが、事件をすぐに公表しなかった斑鳩に疑念不信感を露わにする。北山殺害事件後は、北山のために「松崎事件」の真相を探ろうと、釈放された松崎の身辺を嗅ぎ回る。
; 北山錠一郎 - [[尾美としのり]]<ref>映画版『[[ジェネラル・ルージュの凱旋]]』では三船事務長役を演じていた。</ref>
: 警察庁刑事局審議官 [[警視監]]。48歳。
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: Aiシステムエンジニア。Aiセンターに導入される新型の縦型MRIの設置に取り掛かる。[[ドミートリイ・ショスタコーヴィチ|ショスタコーヴィチ]]の曲を通じて田口と親しくなるが、その翌日遺体となって発見される。母・弘子([[三谷侑未]])が解剖を拒否したため、事件性のある可能性を残しながら火葬された。
; 矢神院長 - [[佐戸井けん太]]
: [[警察医|警察嘱託医]]・矢神内科 内科医。田口が発見した死体の死因を事件性が無く[[心不全]]と断定、その後の友野の死に対しても同様の判断をする。当初は死因究明に対してなおざりな態度だったが、Aiに触れてから心境を改め、河原で発見された女子高生の検死を担当した際は警察に東城医大でのAiを薦める。
; 松崎行雄 - [[六平直政]]
: 松崎事件と呼ばれた事件の被告。当時は進学塾の講師で、無暗に女子の体に触れることが保護者達に問題視されていた。20年前に女子高生を殺害した罪で逮捕され、当時導入されたばかりのDNA鑑定が決め手となり無期懲役の判決を受けた。その後鑑定に誤りがあったため、現在東京高裁で第5回公判のやり直し裁判が行われ、無罪判決が出て釈放される。島津の実父だったが、[[養子縁組]]の書類により法的に縁を切った状態にあった。
909行目:
: 「松崎行雄支援の会」の代表。エステを中心に多くのレストランを経営している実業家で、また「法医学教室のアリアドネ」の主演女優と面識がある。松崎と同じ進学塾に大学時代、講師のバイトで務めており、松崎の人となりを知っていることから、松崎の無実を信じて支援していた。
; 尾崎健二 - [[升毅]]
: 「松崎行雄支援の会」の一人で「尾崎健二弁護士事務所」[[弁護士]]。井野の顧問弁護士だった縁で5年前から松崎の弁護を担当する。かつて自身も女子高生への痴漢事件の冤罪に巻き込まれた過去がある。[[多汗症]]に悩まされている。
 
==== ゲスト(3)====
919行目:
:* 谷口市子 - [[あめくみちこ]]:静枝の長女。浴槽で死んだ母親の死を疑問に思い、妹の礼子([[ひがし由貴]])と正子([[野々村のん]])とは対照的に島津のAiによる事件性無しの診断に納得出来ないでいる。
:* 青田勝也 - [[緋田康人]]:静枝の近所で乱暴な自転車運転をしている男性。失業中で昼間でも酒を飲んでいた。
:* [[検視官]] - [[前川泰之]]:神奈川県警察。友野の検視を担当し、矢上と同様に友野の死を事件性無しと判断する。
:* 谷口静枝 - [[関えつ子]]:ボランティアで通学路の誘導員をしていた女性。自宅の浴槽で溺死した状態で発見される。
:
1,073行目:
 
=== ストーリー(4)===
田口は高階の指示で地方病院「碧翠院」へと突如派遣されることになった。桜宮巌雄が院長を務めるその病院は町には無くてはならない存在で、また終末期医療に取り組んでおり患者からの信頼も厚かった。しかし田口が赴任したその日、[[皮膚科学|皮膚科]]医として潜り込んでいる白鳥の姿を発見する。実は白鳥のもとには一通の手紙が届いており、そこには碧翠院の闇を訴える文章と、助けを求める言葉が綴られていたのだった。そして久しぶりにこの地を訪れたと言う放射線科医の立花善次に出会った白鳥は「この病院で行われていることは重罪だ」という言葉を聞かされるも、その後立花は謎の失踪を遂げる。
 
巌雄が築き上げた「家族」という絆で守られた牙城を前に、白鳥の調査は難航。一方、終末期患者や碧翠院職員たちと直に接する田口は、彼らがそれぞれ抱える「死」への思いに心を揺り動かされ続ける。それでも二人はお互いの存在に救われながら、徐々に桜宮家の闇に迫ってゆくが、やがて明かされた全貌は答えの出ない疑問を世間に投げかけることになる。