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# '''森の人'''
#* 作詞:矢野顕子 / 作曲:坂本龍一
#: タイトルの“森の人”とは、[[オランウータン]]のこと。シンプルな曲だが、何度も転調を繰り返す。坂本はこの曲のことを“おやすみミュージック”とも言っている。曲の最初から最後まで出てくるマリンバとガムランのようなパーカッションはフェアライトCMI、ハイハットとキックはローランドTR-808が使われている<ref name="KB2015"/>。間奏のファンファーレはEmulator、ストリングスはフェアライトCMI、ボーカルの代わりに出てくるふにゃふにゃしたパッドはProphet-5を使っている。坂本のボーカルはパートごとに5トラックが録音され、さらにローランドVP-330によるボコーダーで補強されている<ref name="KB2015"/>。 (M-27)
# '''A TRIBUTE TO N.J.P.'''
#* 作曲:坂本龍一
#: “N.J.P.”は[[ナム・ジュン・パイク]]のこと。坂本の学生時代(1975年~1976年頃)に作曲された。サックスは[[中村哲]]。3/4拍子であるが、1回聴いただけでは一体何拍子なのかが判別が付かない。また、メロディーが無調的・和声の4度進行もほとんどないなど、楽曲の構造自体はジャズからは遠い。テイク1で中村哲によるソプラノ・サックスと坂本のピアノを同時に録り、テイク2で中村によるテナー・サックスが録音されている。テイク3も録音されたが使われていない。結局テイク2のテナーを活かし、テイク1のソプラノは最後のセクションにだけハーモニーパートとして使われた<ref name="KB2015"/>。中間部ではナム・ジュン・パイクの声が[[コラージュ]]され、後ろで鳴っているコードはProphet-5である。このアルバムの最後に録音された (M-35)。後にアルバム『メディア・バーン・ライヴ』でライヴヴァージョン、アルバム『1996』で[[ピアノ三重奏曲|ピアノ三重奏]]ヴァージョンが収録されている。
# '''REPLICA'''
#* 作曲:坂本龍一