「桜花 (航空機)」の版間の差分

→‎試作段階: 和文電信符号
(出典つきで加筆)
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軍は桜花の操縦が難しいと考え、桜花要員には上記の様に練度が高い搭乗員を集めたが、実際に操縦してみると多くの桜花要員が操縦性は非常に良かったという印象で、高度な操縦技術がなくても十分に操縦できると言う事が判り、後期には[[九三式中間練習機]]しか搭乗経験がないような搭乗員も桜花訓練を受けるようになっている<ref>特攻最後の証言制作委員会『特攻 最後の証言』文春文庫 P.32</ref>。
 
桜花 (K1) の訓練は各人一回だけでそれを終えると技量Aになった<ref>神立尚紀『戦士の肖像』文春ネスコ220頁</ref>。保田基一(桜花要員)によれば、事前に零戦で降下スピード感覚に慣れるための降下訓練を行うという。エンジンを徐々に絞ると飛行機が沈むが、できるだけエンジンを低回転にして着陸する。最後にはデッドスローで着陸を行うという<ref>御田重宝『特攻』講談社408頁</ref>。堂本吉春(桜花要員)によれば、桜花の訓練は一式陸攻に吊られた桜花を鹿島灘上空から落としてもらい、神ノ池基地の滑走路に着陸するが、桜花にも浮力があり母機から離れないので懸吊装置を爆薬で切って落とすような仕掛けになっており、切り離された瞬間、振動も音もなく奇妙な感触で、200、300メートル沈む、着陸コースに入ったらフラップを下して機首を上げ、100ノット(180キロ)くらいのスピードに調整して着陸する、その間2、3分の滞空だという<ref>御田重宝『特攻』講談社415頁</ref>。桜花を切り離す際は母機より信号があり、桜花要員が桜花に搭乗完了し「用意よろし」というと、母機についている赤いランプが「ト・ト・ト・ツー・ト(・・・-・)」と点滅し桜花要員に切り離しの信号を送った後に、切り離されるという手順だった。この切り離しの信号は電信の終了符号で、誰ともなしに「おわりマーク」と名付けられていた<ref>特攻最後の証言制作委員会『特攻 最後の証言』文春文庫 P.29</ref>。
 
桜花の滑空訓練で、刈谷勉分隊長ら2名の死者が出ている<ref>御田重宝『特攻』講談社377頁</ref>。
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