「スレーブ川」の版間の差分

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国道266号 (会話 | 投稿記録)
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== 概要 ==
スレーブ川は、カナダの[[アルバータ州]]と[[サスカチュワン州]]とにまたがって存在している[[アサバスカ湖]]の西端付近に存在する、{{仮リンク|ピース・アサバスカデルタ|en|Peace-Athabasca Delta}}が起点である。そして、カナダ連邦の[[ノースウエスト準州|北西準州]]南部に存在している[[グレートスレーブ湖]]へと流れ込んでいる。なお、ピース・アサバスカデルタはアルバータ州に存在しているので、スレーブ川が流れているのは、アルバータ州と北西準州のみである。このスレイブ川の平均流量は毎秒3414m<sup>3</sup>。そして、スレーブ川自体の流域面積と、スレーブ川よりも上流に存在する河川の流域面積や湖の集水面積を合算した面積は、約61万6400km<sup>2</sup>である<ref>Atlas of Canada. "[http://atlas.nrcan.gc.ca/site/english/learningresources/facts/rivers.html Rivers in Canada]" 2007年05月01日閲覧</ref>。
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Atlas of Canada. "[http://atlas.nrcan.gc.ca/site/english/learningresources/facts/rivers.html Rivers in Canada]" 2007年05月01日閲覧
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ところで、この川の全長は約434kmであり、ピース・アサバスカデルタに存在するスレイブ川の起点の標高は約210mで、河口のグレートスレーブ湖の[[標高]]は約160mなので、平均すると1kmにつき10cm強程度の勾配であることが判る。しかしながら、{{仮リンク|フォートスミス (ノースウエスト準州)|en|Fort Smith, Northwest Territories|label=フォートスミス}}(Fort Smith)の周辺には比較的勾配があって流れも急であることが知られている。もちろん、この川を船で移動しようとすると、この場所は難所となる。なお、この付近は、[[アメリカシロペリカン]]の生息地となっている。
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== アメリカシロペリカンの保護 ==
先述の通り、スレーブ川のフォートスミス周辺に存在する急流の付近は、[[アメリカシロペリカン]]の生息地として知られている。この付近の川の[[中州]]には、夏季になると多数のアメリカシロペリカンが[[営巣]]する。かつてヒトがこの営巣地に侵入した結果、広範囲の営巣地でアメリカシロペリカンが巣を放棄してしまうということが起こった。このようなこともあって、現在この付近の中州は、毎年4月15日から9月15日まで[[ヒト]]の立ち入りが禁止され、保護されている。
<!--(なお、川面にアメリカシロペリカンがいる様子を撮影した写真が、[[:en:Slave River|英語版]]には掲載されているので、興味のある人はそちらを参照。)-->
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(なお、川面にアメリカシロペリカンがいる様子を撮影した写真が、[[:en:Slave River|英語版]]には掲載されているので、興味のある人はそちらを参照。)-->
 
== 利用 ==
スレーブ川では、[[カヤック]]による川降りを楽しむことができる。しかも、流れの急な難易度の高い場所から、流れの穏やかな難易度の低い場所までが存在している。また、かつてこの川は[[水運]]のためにも使われた。実際に多くの区間において比較的大型の貨物船の航行も可能なのだが、問題は川の途中に存在する急流の部分であり、約26kmの区間だけは陸送せねばならなかった<ref>"[http://news.google.com/newspapers?id=3KJZAAAAIBAJ&sjid=0UkNAAAAIBAJ&pg=4406,3217723&dq=radium-king&hl=en Early Artifacts To Be Organized.]" p.50 Leader Postの1971年11月17日の記事より 2012年05月31日閲覧</ref>。
 
"[http://news.google.com/newspapers?id=3KJZAAAAIBAJ&sjid=0UkNAAAAIBAJ&pg=4406,3217723&dq=radium-king&hl=en Early Artifacts To Be Organized.]" p.50 Leader Postの1971年11月17日の記事より 2012年05月31日閲覧</ref>。
 
なお、この区間も航行可能な[[貨物船]]を作るという話もあったが、それは実現しなかった。結局、[[マッケンジー川]]の流域まで陸送する方法が一般的となった。