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'''千葉県'''(ちばけん)は、[[日本]]の[[関東地方]]南東側に位置する[[都道府県|日本の行政区画]]及び[[地方公共団体]]。[[都道府県庁所在地|県庁所在地]]及び最大の都市は'''[[千葉市]]'''。
 
[[東京大都市圏]]の一角を成し、[[都道府県の人口一覧|都道府県人口]]・[[人口密度]]は全国第6位<ref>{{cite web|url=http://www.stat.go.jp/data/nihon/zuhyou/02syo/n0201500.xls|title=アーカイブされたコピー|accessdate=2010年8月23日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20101113190754/http://www.stat.go.jp/data/nihon/zuhyou/02syo/n0201500.xls|archivedate=2010年11月13日|deadlinkdate=2017年9月}}</ref>、[[都道府県の面積一覧|面積]]は第28位の規模である。県の[[財政力指数]]は全国第3位<ref>[http://www.soumu.go.jp/iken/zaisei/H27_chiho.html 平成27年度地方公共団体の主要財政指標一覧](都を除く)</ref>、訪日観光客数は全国第1位<ref>{{Cite web|title=訪日外国人消費動向調査 {{!}} 統計情報 {{!}} 統計情報・白書 {{!}} 観光庁(都を除く)|url=http://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/syouhityousa.html|website=www.mlit.go.jp|accessdate=2019-02-18|publisher=}}</ref>であり、[[中心業務地区]]の[[幕張新都心]]、[[アジア|アジア地域]]有数の[[国際見本市]]会場である[[幕張メッセ]]、国際線旅客数および貿易額日本一を誇る[[成田国際空港]]、日本三大貿易港の[[千葉港]]、日本三大漁港の[[銚子漁港]]、集客施設来場者数日本一の[[東京ディズニーリゾート|ディズニーリゾート]]、自然豊かな[[南房総国定公園]]及び[[水郷筑波国定公園]]などを筆頭とした[[観光都市]]及び[[リゾート地]]、優れた[[社会基盤]]、恵まれた[[地域資源]]、バランスの取れた[[産業構造]]を核とし、[[東京大都市圏]]の一角を成すている<ref>{{Cite book|title=千葉県地方創生 人口ビジョン・総合戦略【概要版】|url=http://www.pref.chiba.lg.jp/ebook/seisaku/ss/HTML5/pc.html#/page/6}}</ref>。
 
== 概要 ==
県の人口は'''6,268,585'''人、面積は'''5,157.61'''[[平方キロメートル]](km<sup>2</sup>)である。[[1920年]](大正9年)10月1日、[[国勢調査 (日本)|国勢調査]]での県の人口は約100万人であった。その後増加を続け、[[1983年]](昭和58年)10月1日には500万人を超え、[[2002年]](平成14年)9月17日に600万人を突破した。以降、引き続き人口は増加している<ref>{{Cite web|title=平成29年千葉県毎月常住人口調査報告書(年報)|url=http://www.pref.chiba.lg.jp/toukei/toukeidata/joujuu/nenpou/2017/index.html|website=千葉県|accessdate=2019-02-18|language=ja|last=千葉県}}</ref><ref>平成23年に初めて減少に転じ、平成25年までの間のみ減少し、平成26年に再び増加に転じる。</ref>。
県の人口は'''約627万人'''、面積は'''約5千k㎡'''、[[都道府県の人口一覧|都道府県人口]]・[[人口密度]]・[[昼間人口]]<ref>{{cite web|url=http://www.stat.go.jp/data/nihon/zuhyou/02syo/n0201500.xls|title=アーカイブされたコピー|accessdate=2010年8月23日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20101113190754/http://www.stat.go.jp/data/nihon/zuhyou/02syo/n0201500.xls|archivedate=2010年11月13日|deadlinkdate=2017年9月}}</ref>は全国第6位。[[都道府県の面積一覧|面積]]は全国第28位である。
 
県内の[[市町村]]数は54市町村 (37市16町1村)、県内の[[政令指定都市]]は[[千葉市]]、[[中核市]]は[[船橋市]]・[[柏市]]、[[業務核都市]]は千葉市・[[成田市]]・[[木更津市]]・[[印西市]]となる。
 
千葉[[日本]]の[[関東地方]]南東側に位置し、は[[東海道]]筋に古くから栄えた[[律令制]]以来の房総三国である'''[[上総国]]'''([[南総]])及び'''[[安房国]]'''([[房州]])の全土と、'''[[下総国]]'''([[北総]])の一部から成り立っている。[[1873年]](明治6年)[[6月15日]]に、北西部の[[印旛県]]と南部の[[木更津県]]が合併し、旧両県の境で[[千葉氏]]の本拠地でもあった現在の千葉市[[亥鼻中央区 (千葉市)|中央区]]地区([[亥鼻城|亥鼻城址]]周辺)に[[県庁]]が設置され、'''千葉県'''が成立した。
 
県内には100万規模の人口を有する[[政令市|政令指定都市]]の[[千葉市]]を筆頭に、[[中核市]]最大の人口約64万人を有する[[船橋市]]、50万都市の[[市川市]]・[[松戸市]]、40万都市の中核市である[[柏市]]、30万都市の[[市原市]]、20万都市が6市と中核市同等の人口を持つ自治体が多数存在することも特徴として挙げられる。千葉市は[[国家戦略特区]][[MICE|グローバルMICE国際会議観光都市]][[都市再生特別地区]]・グローバル[[MICE]]都市<ref>{{Cite web|url=http://www.mlit.go.jp/kankocho/page03_000049.html|title=グローバルMICE都市 {{!}} MICEの誘致・開催の推進 {{!}} 国際観光 {{!}} 政策について {{!}} 観光庁|accessdate=2018-12-21|website=www.mlit.go.jp}}</ref>に指定されており、[[国際機関]]を始めとした国の業務中枢機能と住宅中心の土地利用計画を大幅に見直した[[幕張新都心]]を中心に、[[関東地方]]において独自の重要性を持つ世界に開かれた[[国際都市]]の役割を担う。
[[1920年]](大正9年)10月1日、国勢調査での県の人口は約100万人であった。その後増加を続け、[[1983年]](昭和58年)10月1日には500万人を超え、[[2002年]](平成14年)9月17日に600万人を突破した。以降、引き続き人口は増加している<ref>{{Cite web|title=平成29年千葉県毎月常住人口調査報告書(年報)|url=http://www.pref.chiba.lg.jp/toukei/toukeidata/joujuu/nenpou/2017/index.html|website=千葉県|accessdate=2019-02-18|language=ja|last=千葉県}}</ref><ref>平成23年に初めて減少に転じ、平成25年までの間のみ減少し、平成26年に再び増加に転じる。</ref>。
 
平地の割合が大きく、[[都道府県の面積一覧#2001年 可住地面積の順位|可住地面積が広い]]ことからも古くから[[住宅地開発]]が進んでおり、県北西部の人口は稠密である。特に[[高度経済成長]]と都市部の過密化により、[[通勤五方面作戦]]にて[[複々線化]]を行った[[総武本線]]・[[常磐線]]や[[京成線]]沿線に位置する都市は[[繁華街]]も多く、大規模[[商圏]]による拠点性・集積性のある駅周辺の人口増加が著しい傾向にある<ref>{{Cite web|title=千葉県、6年連続で転入超過 北西部中心に|url=https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40744690R30C19A1L71000/|website=日本経済新聞 電子版|accessdate=2019-03-11|language=ja}}</ref>。近年では[[都市再開発]]が進み、全国813市区中[[財政力指数]]第1位の[[浦安市]]<ref>財政指数1.498、浦安市統計書(平成27年度)https://www.city.urayasu.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/008/282/h27toukeisyosyuusei.pdf</ref>や第4位の[[成田市]]<ref>{{Cite web|title=総務省|地方財政状況調査関係資料|平成26年度地方公共団体の主要財政指標一覧|url=http://www.soumu.go.jp/iken/zaisei/H26_chiho.html|website=総務省|accessdate=2019-03-12|language=ja}}</ref>、全国住みよさ7年連続第1位の[[印西市]]<ref>『[[週刊東洋経済]]』の「住みよさランキング2018」では、千葉ニュータウンの中核となる市域である[[印西市]]が、総合評価で全国1位に7年連続(2012~2018年)でランクイン。</ref>、全国共働き子育てしやすい街第1位の松戸市など<ref>{{Cite web|title=松戸市が「共働き子育てしやすい街ランキング(都を除く)」で全国1位を受賞|松戸市|url=https://www.city.matsudo.chiba.jp/matumado/h29/kosodaterank2017_1st.html|website=www.city.matsudo.chiba.jp|accessdate=2019-03-11|publisher=}}</ref>、[[財政]][[制度]][[施設]]が充実した都市も増えている。特に[[通勤五方面作戦#新五方面作戦|新通勤五方面作戦]]で提示された性格を継承して開業した[[京葉線]]沿線([[新浦安]]、[[南船橋駅|南船橋]]、[[幕張ベイタウン]]など及びや、[[つくばエクスプレス]]沿線([[流山おおたかの森]]<ref>{{Cite web|title=データで分かる流山市の街力。子育てファミリーに人気の秘密を大調査! {{!}} みんなの住まい {{!}} 三井不動産レジデンシャル|url=https://37sumai.31sumai.com/article/10011|website=データで分かる流山市の街力。子育てファミリーに人気の秘密を大調査! {{!}} みんなの住まい {{!}} 三井不動産レジデンシャル|accessdate=2019-03-11|language=ja}}</ref>、[[柏の葉]][[スマートシティ・グローバルネットワーク|スマートシティ]]など<ref>{{Cite web|title=今つくばエクスプレス(TX)沿線がアツい!どんな魅力があるの?{{!}}マンション暮らしガイド{{!}}長谷工の住まい|url=https://www.haseko-sumai.com/kurashi/archive/detail_106.html|website=マンション暮らしガイド|accessdate=2019-03-11}}</ref>)ほか、[[北総線]]・[[新京成線]]沿線<ref>{{Cite web|title=子育て・教育環境が充実した街|鎌ケ谷市ホームページ|url=http://www.city.kamagaya.chiba.jp/miryoku/kosodate-kyouiku/index.html|website=www.city.kamagaya.chiba.jp|accessdate=2019-03-11}}</ref>([[新鎌ケ谷|新鎌ヶ谷]]など)、[[東葉高速鉄道東葉高速線|東葉高速線]]沿線([[八千代緑が丘駅|八千代緑が丘]]、[[八千代中央駅|八千代中央]]など)、[[東京湾アクアライン]]により利便性が向上した[[袖ケ浦市]]・木更津市([[かずさアクアシティ]]<ref>{{Cite web|title=都心へのアクセス抜群!子育てしやすい街、千葉県袖ケ浦市の魅力に迫る<PR>|url=https://www.o-uccino.jp/article/posts/28136|website=ヨムーノ - 住まいと暮らしの情報サイト|accessdate=2019-03-11}}</ref>)などでは、[[新興住宅地]]の開発が加速し、[[東京都区部|東京都心]]や[[成田国際空港]]・[[東京国際空港]]<ref>両[[空港連絡鉄道|空港アクセス路線]](京成・北総線~都営浅草線~京急線)、[[東京湾アクアライン]]等を利用</ref>へのアクセスの良さからも、[[大規模マンション]]や[[住宅街]]が立し、[[商業施設]]の充実、整備された[[公共施設]]及び自然豊富な住環境が整っている<ref>[[:Category:千葉県のニュータウン]]各項目を参照</ref>。買って住みたい街においても[[首都圏]]第1位の船橋市、第5位の柏市、第6位の[[流山市]](流山おおたかの森)、第7位の[[習志野市]]([[津田沼]])と定住を目的としたファミリー層を中心に支持を受けている<ref>{{Cite web|title=2017年首都圏版「買って住みたい街」「借りて住みたい街」ランキング|url=https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/2017_shutoken/|website=住まいのお役立ち情報【LIFULL HOME'S】|accessdate=2019-03-11|language=ja}}</ref>においても[[首都圏]]第1位の船橋市、第5位の柏市、第6位の[[流山市]](流山おおたかの森)、第7位の[[習志野市]]([[津田沼]])と定住を目的としたファミリー層を中心に支持を受けている
県内には100万規模の人口を有する[[政令市|政令指定都市]]の[[千葉市]]を筆頭に、[[中核市]]最大の人口約64万人を有する[[船橋市]]、50万都市の[[市川市]]・[[松戸市]]、40万都市の中核市である[[柏市]]、30万都市の[[市原市]]、20万都市が6市と中核市同等の人口を持つ自治体が多数存在することも特徴として挙げられる。千葉市は、[[国家戦略特区]]、[[MICE|グローバルMICE都市]]、[[都市再生特別地区]]に指定されており、[[国際機関]]を始めとした国の業務中枢機能と住宅中心の土地利用計画を大幅に見直した[[幕張新都心]]を中心に、[[関東地方]]において独自の重要性を持つ世界に開かれた[[国際都市]]の役割を担う。
 
地域ごとに多様な特色を持っており、バランスの取れた産業構造([[農業]]・[[漁業]]・[[工業]]・[[商業]])である。[[太平洋ベルト]]を構成する[[京葉工業地域|京葉工業地帯]]([[浦安市]]から[[富津市]])の東京湾沿岸広大な[[埋立地都市化]]・[[工業化]]が広が進んでおり、[[日本三大一覧#港湾|日本三大港湾]]に係る基幹産業の大規模施設として、[[発電所]]、[[製鉄所]]、[[製油所]]、[[造船所]]のほか、[[コンテナターミナル]]、[[物流センター]]、[[日本のLNG基地一覧|LNG基地]]、[[石油コンビナート]]などが立地している。工業製造品出荷額は[[中京工業地帯|中京]]・[[京浜工業地帯|京浜]]・[[阪神工業地帯]]に次いで全国第4位である<ref>{{Cite web|title=平成26年工業統計調査結果確報|url=http://www.pref.chiba.lg.jp/toukei/toukeidata/kougyou/h26-kakuhou/h26-kakuhou.html|website=千葉県|accessdate=2019-03-11|language=ja|last=千葉県}}</ref>。一方、[[酪農]]発祥の地である[[嶺岡牧]]や日本三大漁港の[[銚子漁港]]など古くから[[太平洋]]や[[関東平野]]の地勢を生かした[[近郊農業]]・漁業が発達しており、平野部では[[畑作]]・[[稲作]]が盛んなほか、丘陵部では[[酪農]]が盛んである。農業産出額は全国第3位<ref>{{Cite web|title=【数字から見える千葉】農業産出額全国3位の4141億円|url=https://www.sankei.com/region/news/150609/rgn1506090079-n1.html|website=産経ニュース|accessdate=2019-03-11|language=ja|first=SANKEI DIGITAL|last=INC}}</ref>、漁業総生産量第5位<ref>{{Cite web|title=数字でみるちばの水産(平成23年度参照)|url=http://www.pref.chiba.lg.jp/suisan/toukeidata/koyou/suisan/index.html|website=千葉県|accessdate=2019-03-11|language=ja|last=千葉県|publisher=}}</ref>と全国有数である。[[貿易港]]としても貿易額日本一を誇る[[成田国際空港]]や、日本三大貿易港である[[千葉港]]を有する。[[2015年]]度の県内総生産は20兆2186億円であり、世界の過半数の国の[[国内総生産]]より大きな規模を有している<ref>{{Cite web|title=平成27年度県民経済計算の概要|url=http://www.pref.chiba.lg.jp/toukei/toukeidata/kenminkeizai/h27/h27gaiyou.html|website=千葉県|accessdate=2019-03-11|language=ja|last=千葉県}}</ref>。
平地の割合が大きく、[[都道府県の面積一覧#2001年 可住地面積の順位|可住地面積が広い]]ことからも古くから住宅開発が進んでおり、県北西部の人口は稠密である。特に[[高度経済成長]]と都市部の過密化により、[[通勤五方面作戦]]にて[[複々線化]]を行った[[総武本線]]・[[常磐線]]や[[京成線]]沿線に位置する都市は[[繁華街]]も多く大規模[[商圏]]を誇る拠点性および集積性のある駅周辺の人口増加が著しい傾向にある<ref>{{Cite web|title=千葉県、6年連続で転入超過 北西部中心に|url=https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40744690R30C19A1L71000/|website=日本経済新聞 電子版|accessdate=2019-03-11|language=ja}}</ref>。
 
近年では全国813市区中[[財政力指数]]第1位の[[浦安市]]<ref>財政指数1.498、浦安市統計書(平成27年度)https://www.city.urayasu.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/008/282/h27toukeisyosyuusei.pdf</ref>や第4位の[[成田市]]<ref>{{Cite web|title=総務省|地方財政状況調査関係資料|平成26年度地方公共団体の主要財政指標一覧|url=http://www.soumu.go.jp/iken/zaisei/H26_chiho.html|website=総務省|accessdate=2019-03-12|language=ja}}</ref>、全国住みよさ7年連続第1位の[[印西市]]<ref>『[[週刊東洋経済]]』の「住みよさランキング2018」では、千葉ニュータウンの中核となる市域である[[印西市]]が、総合評価で全国1位に7年連続(2012~2018年)でランクイン。</ref>、全国共働き子育てしやすい街第1位の松戸市等<ref>{{Cite web|title=松戸市が「共働き子育てしやすい街ランキング(都を除く)」で全国1位を受賞|松戸市|url=https://www.city.matsudo.chiba.jp/matumado/h29/kosodaterank2017_1st.html|website=www.city.matsudo.chiba.jp|accessdate=2019-03-11|publisher=}}</ref>、[[財政]]、[[制度]]、[[施設]]等が充実した都市も増え、特に[[通勤五方面作戦#新五方面作戦|新通勤五方面作戦]]で提示された性格を継承して開業した[[京葉線]]沿線([[新浦安]]、[[南船橋駅|南船橋]]、[[幕張ベイタウン]]等)及び[[つくばエクスプレス]]沿線([[流山おおたかの森]]<ref>{{Cite web|title=データで分かる流山市の街力。子育てファミリーに人気の秘密を大調査! {{!}} みんなの住まい {{!}} 三井不動産レジデンシャル|url=https://37sumai.31sumai.com/article/10011|website=データで分かる流山市の街力。子育てファミリーに人気の秘密を大調査! {{!}} みんなの住まい {{!}} 三井不動産レジデンシャル|accessdate=2019-03-11|language=ja}}</ref>、[[柏の葉]][[スマートシティ・グローバルネットワーク|スマートシティ]]等<ref>{{Cite web|title=今つくばエクスプレス(TX)沿線がアツい!どんな魅力があるの?{{!}}マンション暮らしガイド{{!}}長谷工の住まい|url=https://www.haseko-sumai.com/kurashi/archive/detail_106.html|website=マンション暮らしガイド|accessdate=2019-03-11}}</ref>)ほか、[[北総線]]・[[新京成線]]沿線<ref>{{Cite web|title=子育て・教育環境が充実した街|鎌ケ谷市ホームページ|url=http://www.city.kamagaya.chiba.jp/miryoku/kosodate-kyouiku/index.html|website=www.city.kamagaya.chiba.jp|accessdate=2019-03-11}}</ref>([[新鎌ケ谷|新鎌ヶ谷]]等)、[[東葉高速鉄道東葉高速線|東葉高速線]]沿線([[八千代緑が丘駅|八千代緑が丘]]、[[八千代中央駅|八千代中央]]等)、[[東京湾アクアライン]]により利便性が向上した[[袖ケ浦市]]・木更津市([[かずさアクアシティ]]<ref>{{Cite web|title=都心へのアクセス抜群!子育てしやすい街、千葉県袖ケ浦市の魅力に迫る<PR>|url=https://www.o-uccino.jp/article/posts/28136|website=ヨムーノ - 住まいと暮らしの情報サイト|accessdate=2019-03-11}}</ref>)等では、[[新興住宅地]]の開発が加速し、[[東京都区部|東京都心]]や[[成田国際空港]]・[[東京国際空港]]<ref>両[[空港連絡鉄道|空港アクセス路線]](京成・北総線~都営浅草線~京急線)、[[東京湾アクアライン]]等を利用</ref>へのアクセスの良さからも、[[大規模マンション]]や[[住宅街]]が乱立し、[[商業施設]]の充実、整備された[[公共施設]]及び自然豊富な住環境が整っている<ref>[[:Category:千葉県のニュータウン]]各項目を参照</ref>。買って住みたい街においても[[首都圏]]第1位の船橋市、第5位の柏市、第6位の[[流山市]](流山おおたかの森)、第7位の[[習志野市]]([[津田沼]])と定住を目的としたファミリー層を中心に支持を受けている<ref>{{Cite web|title=2017年首都圏版「買って住みたい街」「借りて住みたい街」ランキング|url=https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/2017_shutoken/|website=住まいのお役立ち情報【LIFULL HOME'S】|accessdate=2019-03-11|language=ja}}</ref>。
 
地域ごとに多様な特色を持っており、バランスの取れた産業構造([[農業]]・[[漁業]]・[[工業]]・[[商業]])である。[[太平洋ベルト]]を構成する[[京葉工業地域|京葉工業地帯]]([[浦安市]]から[[富津市]])の東京湾沿岸には広大な[[埋立地]]が広がり、[[日本三大一覧#港湾|日本三大港湾]]に係る基幹産業の大規模施設として、[[発電所]]、[[製鉄所]]、[[製油所]]、[[造船所]]のほか、[[コンテナターミナル]]、[[物流センター]]、[[日本のLNG基地一覧|LNG基地]]、[[石油コンビナート]]等が立地している。工業製造品出荷額は[[中京工業地帯|中京]]・[[京浜工業地帯|京浜]]・[[阪神工業地帯]]に次いで全国第4位である<ref>{{Cite web|title=平成26年工業統計調査結果確報|url=http://www.pref.chiba.lg.jp/toukei/toukeidata/kougyou/h26-kakuhou/h26-kakuhou.html|website=千葉県|accessdate=2019-03-11|language=ja|last=千葉県}}</ref>。一方、[[酪農]]発祥の地である[[嶺岡牧]]や日本三大漁港の[[銚子漁港]]等、古くから[[太平洋]]や[[関東平野]]の地勢を生かした[[近郊農業]]・漁業が発達しており、平野部では[[畑作]]・[[稲作]]が盛んなほか、丘陵部では[[酪農]]が盛んである。農業産出額第3位<ref>{{Cite web|title=【数字から見える千葉】農業産出額全国3位の4141億円|url=https://www.sankei.com/region/news/150609/rgn1506090079-n1.html|website=産経ニュース|accessdate=2019-03-11|language=ja|first=SANKEI DIGITAL|last=INC}}</ref>、漁業総生産量第5位<ref>{{Cite web|title=数字でみるちばの水産(平成23年度参照)|url=http://www.pref.chiba.lg.jp/suisan/toukeidata/koyou/suisan/index.html|website=千葉県|accessdate=2019-03-11|language=ja|last=千葉県|publisher=}}</ref>と全国有数である。貿易港としても貿易額で日本一を誇る[[成田国際空港]]や、日本三大貿易港である[[千葉港]]を有する。[[2015年]]度の県内総生産は20兆2186億円であり、世界の過半数の国の[[国内総生産]]より大きな規模を有している<ref>{{Cite web|title=平成27年度県民経済計算の概要|url=http://www.pref.chiba.lg.jp/toukei/toukeidata/kenminkeizai/h27/h27gaiyou.html|website=千葉県|accessdate=2019-03-11|language=ja|last=千葉県}}</ref>。
 
=== 名称の由来 ===
'''千葉'''という地名は、[[平安時代]]初期に編纂された勅撰史書『[[日本後紀]]』より古くから栄えた[[律令制]]以前の[[千葉国造]]([[国造]]名)や律令制以来の[[千葉郡]]([[郡]]名)にることができる。
 
地名の由来については諸説あるが、現存の文書中最も古くにみえるのは、[[日本]]に現存する最古の[[和歌集]]である『[[万葉集]]』に[[防人]]であった下総国千葉郡の[[大田部足人]]が[[755年]]([[天平勝宝]]7年)に詠んだ遠方へ赴いた兵士が故郷に残した切ない初恋の[[防人歌]]<ref>{{Cite web|title=余録:多くの葉が繁茂するのに由来する「千葉」という地名の最も古い用例は…|url=https://mainichi.jp/articles/20171114/ddm/001/070/200000c|website=毎日新聞|accessdate=2019-04-09|language=ja}}</ref>として、歌の冒頭に「知波乃奴乃(千葉の野の)」と記されている<ref>{{Cite web|title=1.「千葉」と「ふさの国」の由来|url=http://www.pref.chiba.lg.jp/kkbunka/kenminnohi/panel/panel1.html|website=千葉県|accessdate=2019-04-09|language=ja|last=千葉県}}</ref>。また、[[奈良時代]]の『[[日本書紀]]』と『[[古事記]]』の両書に、[[応神天皇]]が[[大和国]]から[[近江国]]に向かう途中、[[山城国|山城]]の宇治野の丘で遠く[[葛野]]一帯を望んでの国見歌で現れる「千葉の」は「数多くの葉が繁茂する」の意で、葛の葉が良く繁栄したことから葛の[[枕詞]]として用いられたのだと、[[契沖]]([[国学者]])以来考えられており「千葉」という地名に託した願い「土地と子孫の繁栄を願っての地名」を知る上での重要な資料とされている<ref>{{Cite web|title=千葉ガイド - 県史|url=http://www.nagaikosuke.com/03.html|website=www.nagaikosuke.com|accessdate=2019-04-09}}</ref>
 
[[日本書紀]]、歌謡三四原歌『万葉集』「第20巻4387番」より和歌の詳細については、以下を参照。{{quotation|『万葉集』「第20巻4387番」より
 
{{quotation|日本書紀 歌謡三四原歌より
: ([[原文]])
: 知波乃奴乃 古乃弖加之波能 保々麻例等 阿夜尓加奈之美 於枳弖他加枳奴
: 知麼能 伽豆怒塢彌例麼 茂々智儾蘆 夜珥波母彌喩 區珥能朋母彌喩
: ([[和歌]])
: '''千葉'''の野の 児手柏の 含まれど あやに愛しみ 置きて高来ぬ
: (訳)
: '''千葉'''の児手柏の葉がまだ開ききっていないように、若くあどけない彼女(娘)が何とも痛々しく、手も触れずに遠く遥々やってきた。}}『日本書紀』「歌謡三四原歌」より和歌の詳細については、以下を参照。
 
{{quotation|日本書紀 』「歌謡三四原歌より
: (原文)
: 知麼能  伽豆怒塢彌例麼  茂々智儾蘆  夜珥波母彌喩  區珥能朋母彌喩
: (和歌)
: '''千葉'''の 葛野を見れば 百千足る 家庭も見ゆ 国の秀も見ゆ
: (訳)
: '''千葉'''の葛野を眺めると、数多くの富み栄える民の家々も見える。国の中でもっとも繁栄したところにもえる。}}
}}
 
== 地理・自然 ==
{{See also|房総半島}}
{{Vertical_images_list
|幅= 260px220px
|枠幅= 260px220px
| 画像1=View of Makuhari-New-City, Business area.jpg
| 説明1=[[幕張新都心]]
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| 説明4=[[愛宕山 (南房総市)|愛宕山]](408.2m、県最高峰)
|画像5=Iyogatake.jpg|説明5=[[伊予ヶ岳]](349.5m)|画像6=Lake Tega.JPG|説明6=県立印旛手賀自然公園([[手賀沼]])|画像7=Kujukuri beach(九十九里浜), Chiba(Japan) from Airplane(航空写真) - panoramio.jpg|説明7=県立九十九里自然公園([[九十九里浜]])|画像8=黄昏の江川海岸(Egawa coast in twilight) 04 Oct, 2015 - panoramio.jpg|説明8=[[盤州干潟]](江川海岸)|画像9=Boso_Peninsula_Chiba_Japan_SRTM.jpg|説明9=[[房総半島]]([[南房総]])}}
千葉県の県庁所在地である[[千葉市]]を中心に[[コンパス]]で円を書くと、[[南西諸島]]以外の日本列島は半径1000[[キロメートル|km]]圏内にほとんど収まる位置にある。地理的特性として、広義的には[[関東平野]]に含まれるが、南部は東と南を太平洋、西は東京湾と三方を海に囲まれた[[房総半島]]となっている。[[平野]]と[[丘陵]]が県土の大半を占め、海抜500[[メートル|m]]以上の[[山地]]がない日本で唯一の都道府県である。南に進むほど半島であるという地理的条件により、陸上交通中心の見地から袋小路的な閉鎖性が問題視されると同時に、外洋に面していることから古来より開放的で外来文化が渡来しやすいという良い側面もあった。また、隣接する都県とは利根川、江戸川、東京湾、太平洋によって画され、古くは外敵の進入を防ぐ役割や覇者の[[起死回生]]の地としての役割を担ってきた。近年では[[東京湾フェリー]]や[[東京湾アクアライン]]の開通によって半島性が緩和されている<ref name="千葉県県土整備部">{{Cite web|author=県土整備部道路計画課|date=2014-04-01|url=https://www.pref.chiba.lg.jp/doukei/aqualine/aqualinegaiyou/|title=東京湾アクアラインの概要|work=千葉県ホームページ|publisher=[[千葉県]]|accessdate=2017-01-14|archiveurl=https://web.archive.org/web/20170116180952/https://www.pref.chiba.lg.jp/doukei/aqualine/aqualinegaiyou/|archivedate=2017-1-16}}</ref>。
 
地勢上、広大な[[エクメーネ|可住地]]と、長大な[[海岸|海岸線]]を有している。起伏の少ない県であり、[[関東平野]]の一部である北部は、海岸([[東京湾]]・[[太平洋]])や河川([[利根川]]・[[江戸川]]など)沿いの低地と[[下総台地]]からなる。南部側は[[房総丘陵]]などの丘陵地帯だが、最高峰は標高408mの[[愛宕山 (南房総市)|愛宕山]]であり、全都道府県のうち[[最高峰]](点)が最も低い。そのため比較的温暖な気候に恵まれている。標高329mの[[鋸山 (千葉県)|鋸山]]や[[鹿野山]]等、観光地化されているところもあり、[[南房総国定公園]]、[[水郷筑波国定公園]]等、[[景勝地]]も豊富である。
 
房総半島の東京湾側は'''[[内房線|内房]]'''(うちぼう)、太平洋側は'''[[外房線|外房]]'''(そとぼう)と呼ばれ、東京湾沿いは埋立地が多く[[浦安市]]などでは面積が増加した。そのため、県の面積が一時、[[愛知県]]を上回っていた時期もある<ref>愛知県では[[中部国際空港]]の建設及び埋立てに伴い、再び愛知県の方が面積が広くなっている。</ref>。東京湾口には[[館山湾]]があり、[[浦賀水道]]の対岸には[[三浦半島]]([[神奈川県]])がある。太平洋沿いは[[九十九里浜]]が面し、[[九十九里平野]]が広がる。半島南部には[[房総丘陵]]、半島中央部には上総丘陵と上総台地 、半島北部には[[下総台地]]があり、これらの台地や丘陵には[[縄文時代|縄文期]]の[[侵食]]によってできた[[谷底平野]]([[谷津田]])見られる。一方で半島の北部から中部にかけて下総台地を囲む形で北西に江戸川低地、西に東京湾岸低地、北に利根川下流低地、東に九十九里沖積低地が分布する。
 
平均[[海抜]]は46m46メートルとなっており、これは沖縄県の43m43メートルに次ぐ低い数値である<ref>[http://www.env.go.jp/nature/satoyama/conf_pu/03/mat02.pdf 全国の里地里山の現状分析]</ref>。そのため、[[縄文海進]]が最大規模となった紀元前4000年頃には、現在の[[東京湾|古東京湾]](南部)と[[香取海]](北部)によって本州と分断されており、後に[[赤堀川 (茨城県)|赤堀川]]・[[逆川 (幸手市)|逆川]]が開削される微高地で繋がっている状態であった。
 
[[印旛沼]]は長門川と印旛放水路の二つの川と接続しており、長門川は印旛沼から利根川へ流れる河川であるが、[[印旛放水路]]は利根川の増水時に長門川による印旛沼の排水が困難になった際に東京湾に排水を行う役目を持つのが特徴である。
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* 県最東端:[[犬吠埼]]([[銚子市]])
**東経140度52分10秒。関東地方最東端。厳密には犬吠埼北側の君ケ浜北端の岬が東経で11秒ほど東にあり、統計上はこちらが最東端となる。[[犬吠埼灯台]]近くには、[[ユーラシア大陸]]最西端である[[ポルトガル]]の[[ロカ岬]]との友好碑が建てられている。
 
東経140度52分10秒。関東地方最東端。厳密には犬吠埼北側の君ケ浜北端の岬が東経で11秒ほど東にあり、統計上はこちらが最東端となる。[[犬吠埼灯台]]近くには、[[ユーラシア大陸]]最西端である[[ポルトガル]]の[[ロカ岬]]との友好碑が建てられている。
 
* 県最西端:[[富津岬]]([[富津市]])
**東経139度44分21秒。東京湾中に明治から大正期に東京湾防衛のために造られた砲台跡の[[第一海堡]]と[[第二海堡]]の海堡がある。この二つの人工島が千葉県に属すため、厳密には第二海堡が県最西端となる。
 
東経139度44分21秒。東京湾中に明治から大正期に東京湾防衛のために造られた砲台跡の[[第一海堡]]と[[第二海堡]]の海堡がある。この二つの人工島が千葉県に属すため、厳密には第二海堡が県最西端となる。
 
* 県最南端:[[野島崎]]([[南房総市]])
**北緯34度53分17秒。[[元禄地震]]で付近が隆起し、それまで島であった野島が陸続きとなり、野島崎となる。[[野島崎灯台]]から更に南の岩礁が最南端となる。
 
北緯34度53分17秒。[[元禄地震]]で付近が隆起し、それまで島であった野島が陸続きとなり、野島崎となる。[[野島崎灯台]]から更に南の岩礁が最南端となる。
 
=== 地質 ===
[[第三紀]]層および[[白亜紀]]堆積層。県内には学術的貴重な地層を数多くみることができる。代表例として最東端の犬吠埼では1億3000万年前から1億年前の恐竜時代の地層([[砂岩]][[泥岩]]互層)を見ることができ、白亜紀浅海堆積物として国の[[天然記念物]]に指定されており、[[日本の地質百選]]に選定されている。[[千葉セクション]]([[市原市]])では、約77万年前の[[地層]]を見ることができ、[[更新世]]の前期と中期の境界を示すものとして極めて貴重であり、[[国際標準模式層断面及び地点]] (Global Boundary Stratotype Section and Point, 略称:GSSP) に内定している。「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」の名称で、国の[[天然記念物]]にも指定されている。
 
[[鋸山 (千葉県)|鋸山]]の周辺で採石される石は[[房州石]](ぼうしゅういし)と呼ばれ<ref name="B">国書刊行会発行『房総(千葉)学検定学習帳』14頁より</ref>、このうち鋸山頂上付近でとれるものを金谷石、元名石と呼び<ref>[http://www.hirahaku.jp/web_yomimono/geomado/sekiz19.html 石材図鑑 凝灰岩類2 (鎌倉石・房州石)]</ref>、高宕山でとれるものを高宕石と呼ぶ。これらは、上総層群の竹岡層からなる凝灰岩でできている。上総層群は[[三浦半島]]に分布する三浦層群と同時期に形成されたことがわかっている<ref name="B" />。[[南房総市]]荒川にて[[2009年]]に[[採石場]]で[[新鉱物]]([[千葉石]])も発見されている。
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==== 河川 ====
{{main|千葉県の川一覧}}千葉県は大部分が平野部と低山で構成されているので、急な流れの川や大きな川は少なく、そのような川は多くが利根川のように他県から流れてくるものである。
* ''[[千葉県の川一覧]]も参照''
千葉県は大部分が平野部と低山で構成されているので、急な流れの川や大きな川は少なく、そのような川は多くが利根川のように他県から流れてくるものである。
 
[[利根川]]、[[夷隅川]]、[[養老川]]、[[栗山川]]、[[小櫃川]]、[[一宮川]]、[[小糸川]]、[[南白亀川]]、[[村田川]]、[[作田川]]、[[木戸川 (千葉県)|木戸川]]、塩田川、[[桑納川]]
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=== 自然公園 ===
;'''[[国定公園]]'''
:'''[[南房総国定公園]]、[[水郷筑波国定公園]]'''
; [[都道府県立自然公園|県立自然公園]]
:'''[[養老渓谷|県立養老渓谷奥清澄自然公園]]、[[九十九里浜|県立九十九里自然公園]]'''、県立印旛手賀自然公園、[[高宕山自然動物園|県立高宕山自然公園]]、[[嶺岡山地|県立嶺岡山系自然公園]]、[[富山 (千葉県)|県立富山自然公園]]、県立大利根自然公園、県立笠森鶴舞自然公園
 
=== 気候 ===
[[気象庁]]による年間平均気温は15.7℃(最高気温平均19.6℃、最低気温平均12.3℃<ref>{{Cite web|title=気象庁|過去の気象データ検索|url=https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?prec_no=45&block_no=47682&year=&month=&day=&view=|website=www.data.jma.go.jp|accessdate=2019-02-18}}</ref>)。
平野部が多く起伏の少ない県であり、山岳部の平均標高も低い。更に[[太平洋]]沖合いには[[黒潮]]([[暖流]])が流れており[[霜]]も少ない為、全体的には年間通して比較的温暖な気候に恵まれ、全域が[[太平洋側気候]]([[海洋性気候]])に属する。[[内陸性気候]]特有の[[フェーン現象]]や[[放射冷却]]の影響を受けにくく、[[真冬日]]の[[豪雪]]や[[冷害]]、[[真夏日]]の[[猛暑]]を観測することも比較的少ないため、[[気象災害]]も少ない。そのため、主に太平洋沿岸部では[[真夏日]]日数も少ない[[避暑地]]として多くの[[海水浴場]]が開設され、冬には温暖な気候ゆえに[[避寒地]]として、南端部は関東で最も春の訪れが早い地域であり、リゾート地として多くの[[観光客]]が訪れる。しかし、一年中温暖な[[海洋性気候]]である南房総や北東部沿岸地域に対して、下総台地などの内陸部は[[内陸性気候]]で冬の寒さはより厳しく、高い[[山地]]がないにもかかわらず意外にも多様性に富んでいる。しかし、天気予報などで示される地点は、[[気象台]]や旧測候所(現・特別地域気象観測所)のある銚子、千葉、勝浦、館山といずれも海洋性の気候が強い地点のみであるため、県内内陸部の気温とは大きくかけ離れている点も少なくない。
 
平野部が多く起伏の少ない県であり、山岳部の平均標高も低い。更に[[太平洋]]沖合いには[[黒潮]]([[暖流]])が流れており[[霜]]も少ない為、全体的には年間通して比較的温暖な気候に恵まれ、全域が[[太平洋側気候]]([[海洋性気候]])に属する。[[内陸性気候]]特有の[[フェーン現象]]や[[放射冷却]]の影響を受けにくく、[[真冬日]]の[[豪雪]]や[[冷害]]、[[真夏日]]の[[猛暑]]を観測することも少ないため、[[気象災害]]も起きにくい。
夏は、外房の[[御宿町]]や[[勝浦市]]などでは海流や風の影響で涼しく、勝浦の8月の平均最高気温は28.8℃にしかならず、過去に猛暑日を記録したことはなく、[[真夏日]]日数も少ない[[避暑地]]でもある。
 
太平洋沿岸部などでは過去に猛暑日を記録したことはなく、海流や風の影響で涼しいため、[[真夏日]]日数も少ない[[避暑地]]として多くの[[海水浴場]]が開設される。南房総(県南部)は関東地方で最も春の訪れが早い地域<ref>{{Cite web|title=関東で最も春に近い場所「房総半島」|url=https://otekomachi.yomiuri.co.jp/escape/tabikomachi/20160201-OKT8T69653/|website=大手小町|date=2016-02-01|accessdate=2019-04-09|language=ja|publisher=}}</ref>でもあり、冬には温暖な気候ゆえに避寒地のリゾート地として多くの[[観光客]]が訪れる。一方、温暖な海洋性気候である南房総や北東部沿岸地域に対して、下総台地や山岳部(房総丘陵)等の内陸部は[[内陸性気候]]に近くなる。また近年では都市化の進行が著しく、都市部(主に県北西部)では[[ヒートアイランド]]現象が発生している。
[[気象庁]]による年間平均気温は15.7℃(最高気温平均19.6℃、最低気温平均12.3℃<ref>{{Cite web|title=気象庁|過去の気象データ検索|url=https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?prec_no=45&block_no=47682&year=&month=&day=&view=|website=www.data.jma.go.jp|accessdate=2019-02-18}}</ref>)。
 
天気予報などで示される地点は、[[気象台]]や旧測候所(現在の特別地域気象観測所)のある[[銚子市]](北東部)、千葉市(北西部)、勝浦市(南東部)、[[館山市]](南西部)といずれも海洋性の気候が強い地点であるため、県内内陸部の気温とは大きくかけ離れている点も少なくない。
温暖な[[海洋性気候]]である南房総や北東部沿岸地域に対して、下総台地や山岳部(房総丘陵)等の内陸部は[[内陸性気候]]に近くなる。また近年では都市化の進行が著しく、都市部(主に県北西部)では[[ヒートアイランド]]現象が発生している。
 
<br />
 
*'''県北部'''([[下総台地]]、成田市、佐倉市など)
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*'''県北西部'''([[東葛地域]]、我孫子市、松戸市など)
 
[[柏市]]、[[松戸市]]、[[我孫子市]]などが属し、京葉地域湾岸部に並ぶ人口密集地である。[[市川市]]や[[船橋市]]などの葛南地域の内陸部もここに該当する。内陸に位置しているため沿岸からの暖気の吹き込みに影響されにくいという点から、時に[[南岸低気圧]]通過時には県内で唯一、雨に変わらずに雪のまま推移することで積雪を記録することもある。
 
近年はヒートアイランド現象の影響が増え、冬の冷え込みが和らぐ一方、夏は熱帯夜になりやすくなっており、東京都心の気候と類似する。千葉県北西部の天気予報は一括して旧千葉測候所の天候が基準となるために、東葛地域の実際の天候・気温とは異なることも多い。そのため、2002年には気象庁予報警報区分では二次細分区域として「東葛飾」<ref>気象庁区分では柏市、我孫子市、流山市、野田市、松戸市、鎌ケ谷市に加え、市川市、船橋市、八千代市、習志野市、浦安市も東葛飾に入っている。 </ref>という区分が誕生した。
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*'''湾岸部'''(京葉地域、浦安市など)
 
浦安市から市川市、船橋市、千葉市、市原市までの東京湾に隣接した沿岸地域を示す。農地が少なく、県内では東葛地域県北西部と並び人口密度が高い地域である。そのため、夏は熱帯夜になることもあり、冬は氷点下になることが少ないなど県内で最もヒートアイランドの影響を色濃く受けており、東京都心沿岸部の気候と類似する。千葉市の1月の最低平均気温は1.9度で、これは南房総の鴨川1.5℃や館山1.0℃よりも高く、銚子2.7℃、勝浦2.6℃に次いで3番目の高さとなっている。千葉県北部が[[南岸低気圧]]による雪の時、[[千葉市]]は[[雪]]や[[霙]]、[[市原市]]では[[雨]]や[[霙]]の場合が多い。
 
*'''県北東部''' (九十九里地域、銚子市、茂原市など)
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南部は温暖な気候と一括されがちであるが、実際には、温暖な沿岸部と寒冷な内陸山岳部([[房総丘陵]])に二分され、さらに外房(太平洋側)と内房(東京湾側)で気候は異なる。
 
内陸山岳部は標高の高い丘陵地帯であるため、年間の寒暖の差は大きく内陸性気候となる。冬は、アメダス地点の[[市原市]]([[牛久 (市原市)|牛久]])や君津市(坂畑)などの標高の高い内陸部では氷点下まで冷え込むことがあり、標高が高い山々では、時に大雪となることがある。[[市原市]](牛久)では夏日を記録することが多い。しかし、朝晩は涼しく熱帯夜は少ない。君津市(坂畑)は[[亀山ダム|亀山湖]]に近い立地からか夏も涼しく、標高120m120メートルの場所としては冷涼な地点のひとつである。
 
一方、温暖な沿岸部、特に南房総地域は[[黒潮]]海流の影響で気候は年間通して温暖で、夏には多くの[[海水浴場]]が開設され、冬には[[避寒地]]として多くの[[観光客]]が訪れる。外房沿岸地域は特に温暖で、霜が降りることはあまりなく、[[南房総市]]の南端部は関東で最も春の訪れが早い地域である。一方、内房は外房ほどの温暖さはなく、館山特別地域気象観測所などでは冬日を観測することもある。気象区分では南部に属するものの、木更津市などは千葉市の気候とほとんど変わらない。
 
夏は、外房の[[御宿町]]や[[勝浦市]]などでは海流や風の影響で涼しく、勝浦の8月の平均最高気温は28.8℃にしかならず、過去に猛暑日を記録したことはなく、[[真夏日]]日数も少ない[[避暑地]]でもある。
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==== 海・川の動植物 ====
[[ファイル:Mega mouth shark specimen.jpg|thumb|240x240px|メガマウスの標本|代替文=]]
三方を海で囲まれた地形であり、地形・海流の関係により多様な生態系が築かれている。
 
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; 外来生物
 
勝浦市にはかつて[[行川アイランド]]と呼ばれる観光地があり、この施設から逃げ出したとされる[[キョン]]が勝浦市周辺で繁殖しており、県内には数千頭生息しているとされている<ref>[http://eco.nikkeibp.co.jp/style/eco/column/miyazaki/080404_kiong/index1.html 第7回 増え続ける千葉県房総半島のキョン - ECO JAPAN〈エコジャパン〉 - nikkei BPnet 環境ポータル]</ref>。また盤洲干潟や富津干潟などには[[サキグロタマツメタ]]と呼ばれる貝が流入している<ref>[http://www.zukan-bouz.com/zkan/tabi/tiba/kisaradu/khigata.html 木更津盤州干潟紀行 市場魚貝類図鑑]</ref>。これは本来、中国近海の干潟や瀬戸内海などにしか生息していない貝であったが、中国などからのアサリの輸入に際して混入してきたとされる。この貝はアサリなどの二枚貝を捕食するため、潮干狩りやその他漁業への被害が発生している。これによりサキグロタマツメタは在来種である[[ツメタガイ]]とともに干潟の多くのアサリの天敵となっている<ref>{{PDFlink|[http://www.sea.pref.mie.jp/mirainet/h18/asarinotenteki.PDF アサリの天敵「ツメタガイ」と「サキグロタマツメタ」について]}}</ref>。
 
== 歴史 ==
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=== 地域区分 ===
{{日本の都道府県内自治体位置図|pref=千葉県|float=right}}
[[ファイル:千葉県地域区分図.svg|thumb|200px|right|千葉県 地域区分図|代替文=]]
県下には、37市6郡16町1村がある。自治体における町はすべて「まち」、村は「むら」と読む。県庁による地域区分には、4地域の分類と、県庁および地域振興事務所の所管区域による6区分とがある。県の総人口は{{formatnum:{{自治体人口/千葉県|千葉県}}}}人。人口は、{{自治体人口/千葉県|date}}現在の[[推計人口]]である。
 
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== 政治・行政 ==
=== シンボル ===
[[ファイル:Flag of Chiba Prefecture.svg|thumb|200x200px|[[千葉県旗]]とその中に描かれる県章|代替文=]]
* [[千葉県旗|県章]]
** 県章は、カタカナの(チ)と(ハ)を図案化したもの。([[1909年]](明治42年)[[12月28日]]制定)
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{{See also|Category:千葉県のスポーツチーム}}
{{Vertical_images_list
|幅= 260px220px
|枠幅= 260px220px
| 画像1=ChibaMarineStadium Aurolaribbon.jpg
| 説明1=[[千葉マリンスタジアム]]
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{{main|千葉県の観光地}}千葉県の入込観光客数は'''約1億7934万人'''(延べ数、2017年<ref>{{Cite web|title=平成29年観光客の入込動向について|url=http://www.pref.chiba.lg.jp/kankou/toukeidata/kankoukyaku/h29.html|website=千葉県|accessdate=2019-03-12|language=ja|last=千葉県}}</ref>)と、日本屈指の観光客数である。宿泊客数については、延べ約1833万人である。
 
[[東京都]]に隣接し、[[鉄道]]や[[高速道路]]などの交通網のほか、所在する[[成田国際空港]]と、[[東京湾アクアライン]]などを通じての[[東京国際空港]]により、内外の観光客にとって来訪しやすい環境となっている。地域別では東葛飾地域が約5957万人と最も多く、次いで千葉地域(約3122万人)、印旛地域(約2556万人)、君津地域(約2455万人)、安房地域(約1172万人)の順となっており、この5地域で全体の8割以上を占めている。月別の観光入込客数の状況では1月が約2019万人と最も多く、次いで8月(約1988万人)、7月(約1752万人)、5月(約1541万人)の順となっている。
 
[[国土交通省]]の調べによると「観光入込客統計に関する共通基準」の観光地点等分類別の観光入込客数は「スポーツ・レクリエーション」が約6797万人(構成比37.9%)と最も多く、次いで「歴史・文化」が約2706万人(構成比15.1%)、「行祭事・イベント」は、約2699万人(構成比15.1%)となっている。
 
南部では三方を海に面し広大な砂浜があり、南房総国定公園・水郷筑波国定公園を始め、自然が豊富であり観光業が盛んである。北西部では[[東京ディズニーリゾート|ディズニーリゾート]]や[[ショッピングセンター]]、[[博物館]]などの施設がにぎわう。北東部の[[成田山新勝寺]]や[[佐原]]など、歴史情緒の残る地域では成田空港を利用する外国人観光客でにぎわう。沿海部では広大な砂浜を生かした海水浴場や干潟を利用した潮干狩り場がある。また[[いすみ鉄道]]、[[銚子電気鉄道|銚子電鉄]]などのローカル線なども観光に利用される。
千葉県は[[東京都]]に隣接し、所在する[[成田国際空港]]と、[[東京湾アクアライン]]などを通じて[[東京国際空港]]により、内外の観光客にとって来訪しやすい環境となっている。また、三方を海に面し広大な砂浜があり、多くの森林が残っているというため観光業が盛んである。
 
北西部では[[東京ディズニーリゾート]]や[[ショッピングセンター]]、[[博物館]]などの施設がにぎわう。[[成田山新勝寺]]や[[佐原]]など、歴史情緒の残る地域では成田空港を利用する外国人観光客でにぎわう。沿海部では広大な砂浜を生かした海水浴場や干潟を利用した潮干狩り場がある。また[[いすみ鉄道]]、[[銚子電気鉄道|銚子電鉄]]などのローカル線なども観光に利用される。
 
観光客の誘致を主な目的として、富津市に[[海堡丼]]、鴨川市に[[おらが丼]]が存在する。これらの丼は調理法などで分けたものはなく、店舗ごとに異なった丼に共同で同じ名前の付けアピールし、観光客の来店を促し消費につなげようとするものである。おらが丼はたびたび観光ガイドブックなどにも掲載され、県内では有名な[[ご当地グルメ]]である。また、漁業および農業ともに発達しているため、梨や房州びわなどの果物を加工したものや、鯨肉を利用した[[鯨のたれ]]、あるいは落花生の加工品や鯛せんべいなどが[[土産]]物として販売されている。一部地域の土産物としては、銚子電鉄などが販売する[[ぬれせんべい]]が有名である。
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=== 文化財 ===
{{Vertical_images_list
|幅= 260px220px
|枠幅= 260px220px
| 画像1=Katori-jingu haiden shomen.JPG
| 説明1=[[香取神宮]]