「河川争奪」の版間の差分

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== 過程 ==
流域が隣接する2つの河川があると想定する。両河川の間で河床勾配、流量などに大きな差があり、一方の河川の[[侵食]]力が著しく強い場合に河川争奪が発生しやすい{{Sfn|日本地形学連合|2017|p=134}}。奪う側の河川の谷頭が上流へ侵食して[[分水界]]を後退させていく。そして、奪う側の谷頭が隣接河川の[[水系]]に達すると、そこから上流の流域をすべて奪い、下流は水の流れない谷地形が残ったり河道が逆流することもある。これが一般的な河川争奪の過程である。このような河川争奪は、日本では全国的に見られる。
 
[[火山]]を成因とする河川争奪もある。火山の噴出物が河川を堰き止めて、湖を形成し、湖の流出口が従来の水系とは異なる水系に接続する場合などである。また、[[断層]]活動が原因の河川争奪もある。横ずれ断層により河川がずれていき、ついに別の水系と接続するような場合である。
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== 参考図書文献 ==
* 『意外な水源・不思議な分水 ドラマを秘めた川たち』[[堀淳一]]、1996年、東京書籍、ISBN 4487754135
* {{Cite book|和書|editor=日本地形学連合(編)|year=2017|title=地形の辞典|publisher=朝倉書店|isbn=978-4-254-16063-5|ref={{SfnRef|日本地形学連合|2017}}}}
 
== 関連項目 ==